File.001　日本プロ麻雀連盟所属　立花つくしプロ

取材後、ファンが来店。ファンの顔はほとんど覚えているらしく「いらっしゃいませ♥」とにこやかに対応していました。笑顔に癒やされます！

打点より上がり優先で、テンパイしたら即リーチするという、立花プロ。「見てる人は面白くないかもしれませんけど、実践的な麻雀です」とのこと

──麻雀初体験はいつですか？
「中３の頃、麻雀が強かった父に誘われて、父と姉２人と私で自宅で卓を囲んだのが最初です。それ以降、姉の友人を呼んで女４人で打つ機会もあったんですけど私、仲間内では強かったんですね。それまで趣味がなかったから、勝つ楽しさにハマッていきました。中３から18歳まで毎日ゲームセンターで『麻雀格闘倶楽部（マージャンファイトクラブ）』をし続けて、さらに強くなった気がします。当時は家でもネットで麻雀ゲームをしてたので、中３から麻雀三昧の生活です（笑）」

──プロになろうと思ったきっかけは。
「18歳から女性客が多い雀荘で打ち始めたんですけど、どこのお店にも女性プロの顔写真が貼ってあって、『私もこうなりたいな』と思って、日本プロ麻雀連盟のプロテストを受けました。19歳からプロとして活動してます」

──プロになった直後から、生活できる収入を得られましたか？
「１年間は研修期間で、先輩プロに指導をしてもらいます。働くお店も先輩に紹介してもらうんですけど、最初はシフト制のバイトのような扱いなので、私の場合は月収15万円ぐらいでした。その１年間でしっかりプロとしての仕事をすれば、他のお店にゲストとして呼んでもらえたり地方巡業のお仕事を頂けたりもするので、収入は増やせます。男社会なので、男性プロに比べて女性プロのほうが依頼は多いんです。友人の女性プロは全員、麻雀のお仕事だけで生活しています。男性プロは別に仕事を持っていて休日だけ打つというケースも多いので、女性プロは有利だなって実感しています」

──一緒に打っていて楽しい男性とは。
「自分が負けていてもニコニコ笑いながら話しかけてくれる人。私が負けてるときに『頑張ってね』と声をかけてくれたのに、私が捨てた牌で上がるファンの方もいますけど（笑）、そこは勝負の世界だと割り切ってます。逆に、自分が負けてるとき、あからさまに機嫌が悪くなる人が一番苦手です」

──勝負強い男の特徴を教えて下さい。
「３つあります。１つはガンガン攻めるオラオラ系の麻雀をするけど、拍手したくなるような美しい手で上がる人。あとは、大柄で坊主。この３条件がそろった人と卓につくと、『誰か交替して下さい』ってビビります。ルール上交替、できませんけど（笑）」

──ご自身の打ち方は攻め？　守り？
「すっごい攻めるタイプです！　１位か４位にしかならないことが多いし、ずっと４位のときもあります。しかも打点より上がり優先なので、『プロのキレイな手を見たい』という方の期待に応えられないこともしょっちゅうです（苦笑）この前『麻雀道』という番組で、自分の手を“クソリーチ”と説明してしまいました…（笑）」

──恋愛は攻め？　守り？
「好きになったらガンガン攻めますけど、成果が一向に出ません（笑）プロになってから雀荘しか行かないし拘束時間も長いから、出会いがなくて４年、彼氏がいないんですよ。同業者同士で結婚するカップルが多いんですけど、ケンカになりそうだから私は嫌ですね」

──好みのタイプの男性は？
「掃除、洗濯、料理全部して稼いでくれる人…って、いませんよね、そんな人（笑）特に料理が苦手。お店で作ったハンバーグは臭いと言われるし、カレーは味がしないと言われます（笑）」

──最後にプロとしての目標を！
「大会で優勝してタイトルを獲ることです。まだ一度も獲っていないんですけど、女流桜花Ａリーグ（＝日本プロ麻雀連盟が主催する女流プロリーグタイトル戦）にいる、今年がチャンスかなって。低い打点でも上がる、いつもの私の手が通用しない強いプロに囲まれてますけど、今年こそ絶対にタイトルがほしいですね」