バラエティ番組でおなじみのタレント坂口杏里ちゃんが9月13日公開の映画『ハニー・フラッパーズ』で初主演を果たす。2月の極寒の中で撮影が行われ、疲労で倒れるまでカラダを張った力作とアピール。キャバクラが舞台の本作の撮影秘話に加え、恋愛観も赤裸々に語ります！
──初主演作の公開おめでとうございます。デビュー映画ではお母さま（故坂口良子さん）と共演していますが、教えなどは活かせましたか？
「実は私…この世界に入ってママからは礼儀作法に関してしか教えてもらっていないんです。ママは仕事を家に持ち込みたくないタイプで、台本を覚えるのも現場か車の中でしたし。一見、『ウチの娘をよろしくお願いします』と頭を下げそうに見えますけど、逆に嫌いだったんですよ。私、たまにエゴサーチするんですけど、『親の七光りで売れた』と言われていることを知ってるだけに『何だかなぁ』って（苦笑）でも、私は自分の力で成功したかったから、ママには感謝ですね」

──では、実加はご自身で手探りして役作りしたんですね。
「弱々しかった女のコが成長するという点では、自分とリンクする部分があって親近感が沸いたので、逆に初主演で実加を演じられることがありがたかったです。私は、ママが亡くなるまでは演技することがイヤだったんです。だけど、なぜだかお芝居がしたくなって周囲に宣言したらこのお話を頂いたんですよ。こんなにタイミングが合うことってあるんだと思いましたし、自分がお芝居が好きだということも、初めて知りました」

──確かに白熱の演技でした。ところで実加はキャバ嬢で、男心を掌握するのが仕事のうちですが、坂口さんが男心をつかむための秘策は？
「好きになるとグイグイ攻めるタイプなんです。きちんとアピールをして、プライベートで遊んでもらえるのかとか、マメに連絡を取ってもらえるのかを知りたいんです。完全燃焼して後悔したくないって気持ちがそうさせるのかもしれません。駆け引きをしてみたくなることもあるんですけど、失敗したら最悪じゃないですか（笑）だから、好きって気持ちを全面に押し出します。というか自然に出ちゃうから、普段の私はキャバクラ嬢には不向きだと思います（笑）」

──撮影スケジュールはかなりタイトだったんですよね。
「メイクを落としたり髪を洗う時間もないほどで、初めてマネージャーさんにインターホンで起こしてもらう経験をしました。それにしても、13回も鳴らされる私って…（苦笑）それぐらい、身体を張った、ということですね」

──特に大変だったのは。
「実加が男性に襲われる場面です。私は事務所の方に守って頂いていますけど、ほかの女性にしても普段の生活ではありえないシチュエーションじゃないですか。だから本当に恐怖を覚えて、相手役の俳優さんを本気で叩いてしまいましたし、あの『やめてーっ!!』は、本気の“イヤ”だったんです」

──屋上での演技も苦労したように見受けられましたが。
「疲れがピークに達している中での撮影で、何度も撮り直したんですよ。結果、倒れて担ぎ出されることもありました…。高いヒールを履いて転んだ後の撮影っていうのもありますけど、そうですね、あの屋上のシーンと襲われるシーンは、見どころです」

──ほかに挙げると？
「私以外は全員巨乳です（笑）岸（明日香）ちゃんは『ドレスからこぼれちゃうんじゃない!?』と心配になるぐらいです。でも、この映画のお陰で私も表紙が巨乳グラビアアイドルのコのドカントさんに、やっと出ることができました。胸はＣＧで何とかするので、次はぜひ、表紙にして下さい（笑）」