壇蜜さん主演で話題となったサタミシュウ氏の「私の奴隷になりなさい」シリーズ。9月29日から2週間限定で映画『私の奴隷になりなさい第2章 ご主人様と呼ばせてください』が上映される。自分でも抑制できないほど奴隷としての素養を開花させる人妻の明乃役を演じた女優・行平あい佳さんをインタビュー。「SとMの転換がスリリングでゾクゾク」と語っていた本作の魅力を聞いた。
明乃が目黒の肌に唇でリップを塗る場面は重要で私が提案
──明乃が性に貪欲な女に変貌するシーンは、衝撃的でした!「明乃が自分の唇に塗った真っ赤なリップを目黒の肌につけていくお芝居は私から城定(秀夫)監督に提案させて頂いたんです。まさか受け入れてもらえるとは思っていなかったので、私自身も印象に残っています。明乃の“性欲スイッチ”が入る瞬間を上手く見せないとどうにも転じない大事なシーンでしたし、日常生活では普通でもセックスをする時だけは豹変する女だと表現しなければいけませんでしたし。監督とは、セックスをする時の明乃はヘビや蜘蛛のような女という意見で一致しました。だから目黒に何度も求め続けているんです」
──求め続けられる目黒を観て、思わず「無理!」と口に出した女性もいたそうですが…。
「女性が、ですか!?(笑)面白いですね。この作品はシーンごとに感情移入する登場人物が変わる映画なのかもしれませんね」
──確かに。同シーンを含め大胆に裸体を披露していますね。
「絵画や映画、漫画でも女性のヌードは頻繁に描かれていますし私自身、女性のカラダは美しく神秘的だと捉えていたので脱ぐことに抵抗はありませんでした。母(“ロマンポルノ界の聖子ちゃん”と呼ばれ人気を博した寺島まゆみさん)も応援してくれていましたし。完成作品を観た母からは『自分がどれだけ恵まれているか理解しなさい』と言われました。女優の大先輩からもらった言葉ですから、有り難く胸に刻んでいます」
──濃密なシーンの連続ですが、目黒役を演じた毎熊克哉さんとの現場での接し方は?
「私がどっぷりと毎熊さんに甘えていました。リードしてくださったし、私の様子が少しでも変わるとすぐ気づいてくださったんです。目黒と明乃が二度目に会った時、りんごの話をするのですが私、テストで何となく笑ってしまったんです。毎熊さんがリラックスさせてくれた結果、自然とこぼれてしまった笑みが本編で使われていました。撮影期間中は明乃として目黒を完全に好きだったと思います」
目黒は「M」で明乃は「S」劇場で意味を確かめて下さい
──明乃を演じてご自身がSかMか分かりましたか。「女王様は無理だとはっきりと自覚しました。Sであるご主人様は相手を隷属させるために、いろいろなプランを考えなければいけないじゃないですか。劇中でも目黒は案が浮かばなくて苦しんでいますし、大変そうだなって。Sには“サービスのS”という意味もあり奴隷をおもてなしする役割を果たさなければいけないんですよね。映画をご覧になる方々も、ご自身の性癖に向き合うことになるかもしれません」
──ほかにも見どころ満載です。
「刺激的なビジュアルが多いですが、エロスだけが描かれているわけではないんです。アーティスティックな映像と性愛描写の中に難しい駆け引きや感情の揺れ動くさまも繊細に表現されています。みなさんには、一枚扉を開けた向こう側にある、精神世界を覗いてみませんか?と問いかけてみたいです。公開されたら私は1人、劇場で鑑賞すると思います。エンドロールで泣いてしまうかも」
──最後に、登場人物で一番のSとMは誰だと思いますか?
「見方によっては明乃が一番のSだと思います。目黒は問答無用でM!(笑)明乃の夫はグランドマスター的な存在です。この意味は映画をご覧になるとよく分かるので、ぜひ劇場で確かめて下さい」
INFORMATION
■映画『私の奴隷になりなさい第2章 ご主人様と呼ばせてください』
INFO&STORY
清楚で保守的だがどこか妖艶な雰囲気を持つ人妻・明乃(行平あい佳)に出会った目黒(毎熊克哉)は、婚約者のいる身でありながら、明乃との逢瀬にのめり込んでいく。ある日、明乃の夫の瀬尾が目黒の前に現れ、不倫をばらされて社会的な立場を失いたくなくければ、明乃との関係を続け、明乃を調教するよう脅される。目黒は理解に苦しみながらも、瀬尾に言われるままに明乃を調教していくのだが……。壇蜜の出世作ともなった官能映画「私の奴隷になりなさい」の続編となるシリーズ第2作。行平あい佳が新たにヒロインを務め、映画初主演で大胆な体当たり演技に挑んだ。
CAST&STAFF
出演/毎熊克哉・行平あい佳・百合沙・三浦誠己 監督/城定秀夫 原作/サタミシュウ「ご主人様と呼ばせてください」(角川文庫刊) 脚本/石川均・城定秀夫 製作・配給/KADOKAWA
公式HP
9月29日(土)池袋シネマ・ロサほか全国公開
(C)KADOKAWA2018
PROFILE
行平あい佳(ゆきひら・あいか)
1991年8月8日生まれ 東京都出身
14年、早稲田大学を卒業しフリー助監督として活動した後、女優と画コンテライターの両立で活動。映画出演はほかに『素敵なダイナマイトスキャンダル』など。デジタル写真集「掌花」好評発売中。『私の奴隷になりなさい第3章 おまえ次第』は10月13日公開。
公式Twitter
■映画『私の奴隷になりなさい第2章 ご主人様と呼ばせてください』
INFO&STORY
清楚で保守的だがどこか妖艶な雰囲気を持つ人妻・明乃(行平あい佳)に出会った目黒(毎熊克哉)は、婚約者のいる身でありながら、明乃との逢瀬にのめり込んでいく。ある日、明乃の夫の瀬尾が目黒の前に現れ、不倫をばらされて社会的な立場を失いたくなくければ、明乃との関係を続け、明乃を調教するよう脅される。目黒は理解に苦しみながらも、瀬尾に言われるままに明乃を調教していくのだが……。壇蜜の出世作ともなった官能映画「私の奴隷になりなさい」の続編となるシリーズ第2作。行平あい佳が新たにヒロインを務め、映画初主演で大胆な体当たり演技に挑んだ。
CAST&STAFF
出演/毎熊克哉・行平あい佳・百合沙・三浦誠己 監督/城定秀夫 原作/サタミシュウ「ご主人様と呼ばせてください」(角川文庫刊) 脚本/石川均・城定秀夫 製作・配給/KADOKAWA
公式HP
9月29日(土)池袋シネマ・ロサほか全国公開
(C)KADOKAWA2018
PROFILE
行平あい佳(ゆきひら・あいか)
1991年8月8日生まれ 東京都出身
14年、早稲田大学を卒業しフリー助監督として活動した後、女優と画コンテライターの両立で活動。映画出演はほかに『素敵なダイナマイトスキャンダル』など。デジタル写真集「掌花」好評発売中。『私の奴隷になりなさい第3章 おまえ次第』は10月13日公開。
公式Twitter
撮影◎おおえき寿一 取材・文◎内埜さくら