３月に３作目のイメージＤＶＤが発売された女子プロレスラー真琴。女子プロレス界屈指のアイドル的人気を誇る彼女だが、実は元ひきこもりでデビュー当初は体力も一般人以下だった。そんな彼女が日々、成長を続ける姿にファンは惹かれる。今やタイトル戦線にも絡む真琴は、ＤＶＤでは大胆な水着姿を披露。さらには新宿・ゴールデン街のバーでイベント開催……ってなんでこうなった!?

──アイドルレスラーとして知られる真琴選手ですが、デビュー当時は“対人恐怖症の無気力ファイター”という触れ込みでしたよね。何もできなさっぷりが面白いという独自のキャラで。
「最初は本当に何もできなかったです。無気力ファイターとして売り出されるのはイヤだったんですけど、技術も体力も全然なくて。入門したての頃は腕立て伏せの体勢も取れなかったんです。それまではひきこもりだったので」

──そもそも、元ひきこもりからどうしてプロレスラーになろうと思ったんですか？
「テレビで見たＷＷＥ（世界最大のプロレス団体）のトリッシュ・ストラタスさんに会いたかったんです。会うにはどうすればいいか考えて『自分もプロレスラーになるしかない』って」

──ひきこもりからずいぶん飛距離のある選択ですよね（笑）でも今は、ＷＷＥでも活躍していたＴＡＪＩＲＩ選手が率いる団体ＷＮＣ（レスリング・ニュー・クラシック）の所属。夢に近づいてますよ。
「そう、だといいんですけど……」

──いやいや、デビュー当時と比べると体も大きくなってますし、試合もレベルアップしてますよ。
「あ、体重は10キロ増えました。前は永谷園のお茶漬けしか食べなかったんですけど、今はお肉も食べるようにして。でも、ＴＡＪＩＲＩさんにはもっと大きくなれと言われるんですよね……」

──試合ではその方が有利ですよね。
「私はＷＷＥのＤＩＶＡ（女子選手やマネージャーの総称）に憧れたので。強いだけじゃなくてキレイな選手になりたいんです。あんまり大き過ぎたり、マッチョマッチョしたのは好きじゃなくて」

──腹筋がバキバキに割れてたりすると、強そうではあるけどセクシーじゃないと。
「お腹はへこませたいんです。そうすれば、もっと露出度の高いコスチュームも着れるので。でもお腹の肉を減らすと胸も減っていっちゃうんですよ。そこが難しいですね。あとお菓子も食べたいし…」

──バストを気にしながらトレーニングしてるプロレスラーって珍しいでしょうね（笑）
「あんまり聞かないですね（笑）」

──独自の悩みなワケですね。３月には３作目のイメージＤＶＤ『オリエンタルドールⅡ』が発売されました。かなりセクシーな内容ですよね。
「最初は恥ずかしかった…っていうか今回も恥ずかしいんですけど、ＤＶＤのお仕事はもともと自分からやりたいって言ったんです。企画を押し通した感じで。それもＤＩＶＡの影響です」

──ＤＩＶＡにもイメージ作品のシリーズがありますもんね。しかし〝無気力ファイター〟時代と比べると信じられない展開です。
「自分でも昔の写真は見たくないです（笑）ＤＶＤを出すことで、自信がつきましたね。こういうＤＶＤを出せない選手もたくさんいる中で、自分は出せたんだって」

──最新作の見どころは？
「前作に比べると、だいぶリラックスして撮影できたと思います。大胆になれたかな、と。水着も本当にこんな（指先で極小の三角形を作って）ちっちゃい面積なので」

──そういう部分でもＤＩＶＡに近づいてますよ。
「まだまだですけど…。でも、プロレスラーになってよかったと本当に思います。プロレスやってなかったら、今ごろ間違いなくニートなので（笑）」

──今回の取材場所である新宿・ゴールデン街のバー『瑠璃』では、イベントをやってるんですよね？
「もともと後輩の行きつけのお店なんですけど、自分もお願いして『真琴デー』をやってます。お酒や食べ物を作ったり、ファンの方とお話したり。ゆっくりお話ができるので、自分でも勉強になりますね。『ファンの人にはこう見えてるのか』って」

──レスラーとしての今後の目標は？
「自分と団体をもっと有名にしていきたいです。最終的には、猫だらけの民宿を経営したいですね」

──猫民宿ですか！　それもまた飛距離があるなぁ（笑）
「猫大好きなんですけど、今は一人暮らしで巡業もあるから飼えないんですよ。だから私みたいな人のために、猫パラダイスを作りたくて。ただ問題もあるんですよね…」

──というと？
「まだ若干、対人恐怖症なので…。ファンの方以外の知らない人と話せないんです」