「この映画は私にとって、『この職業で生きていく』という再確認をさせてくれて、私を変えてくれた作品。だから脱ぐことも自分で決断しました」
満島ひかりや吉高由里子、二階堂ふみらを発掘しブレイクさせた園子温監督が次世代のミューズに清野菜名ちゃんを指名! 彼女がヒロイン・スンミ役で出演する映画『TOKYO TRIBE』が8月30日より全国ロードショーされる。菜名ちゃんは小誌2回目の登場。前回はインタビューを受けるのがほぼ初ということも手伝い、事前に答えをメモに用意するという、生まれたての子鹿さながらに緊張していたが(笑)たった1年で大人の女性へと急成長。肝の座りっぷりと強くなった目力をとくと御覧下さい!!
園子温監督に選んで頂く前実は行き詰まっていました
──前回と比べると顔がものすごく大人っぽくなりましたね。「私も前の写真を見て顔が変わったなと感じました。前の私、子どもっぽくて産毛が生えてる感が(笑)」
──それは、やはり、ヒロインに抜擢された経緯が影響していますか?
「園子温監督にヒロインに選んで頂いたことは、自分の中では大きな転機なので、それはありますね。『TOKYO TRIBE』への出演が決まる前は行き詰まってたんですよ。女優としての自分に不安を感じてたし。だからこの映画は私にとって、『この職業で生きていく!』と再確認をさせてくれて、私を変えてくれた作品なんです。…と言いつつ私、園監督が新人女優を何人もブレイクさせてる経歴は、こうして取材を受ける中で知りました(笑)」
──とはいえ話題作で、その上堂々とした脱ぎっぷりも初披露していますが、迷いはありませんでしたか。
「もちろん悩みました。というのも最初は、スンミ役ではオーディションを受けていないんです。二度目のオーディション後に連絡がきて、スンミ役であることと、脱ぐシーンがあることを聞きました。その場で電話を受けたマネージャーさんとは、女優業を始めてから二人三脚でやってきて信頼していたんですね。相談したら、やれっていう命令じゃなく『自分で決めていいよ』と言ってもらえたので、得られるものが大きいと自分で決断しました」
裸とアクションとラップ!自分の限界に挑戦しました!!
──スンミはどんな女性ですか?「ものすごく意思が強い女のコで、そこは私も似てると思います。ただ、私が実際にあの状況に立たされたら、あんな風に真っ正面から戦えるかなって。だから、その点は尊敬します。でも、決めたことはやり通すところは一緒です」
──では最近、清野さんが決めてやり通したことは?
「猫アレルギーなのに、5月後半から猫を買い始めました(笑)でも、2週間ぐらいでアレルギーは治っちゃいましたよ!」
──ちなみに、猫の名前は?
「コレを言ってやらしいイメージを持たれたら困るんですけど(笑)ゆきちって言います。思いつく限りの名前を呼んでもピンと来なかったんですけど、『ゆきち』と呼んだらしっくりなじんだんです。お布団から手を出して招き猫のようなポーズをすることもあるから、運をたくさんくれそうでいいなって」
──映画にも運をもたらしてくれるといいですね。
「ホントに(笑)初めてのラップとかスタントなしのアクションとか、脱ぎっぷりも含めて限界に挑戦してるので、ぜひ観て頂きたいです」
アクションという逃げ道のない役柄も演じてみたい…
──以前よりキレが増したアクションは見ごたえ抜群でした!「ありがとうございます。ただ、できる前提で現場に入ったので、プレッシャーはありましたね。インする前の1ヶ月前から稽古して、高校時代に1年間習っていたアクションの経験と勘を取り戻しました」
──パンチラでのアクションは、男性ウケもしそうで。
「あのタンクトップに黒の短いスカートとか白いワンピースは、園監督やスタッフさんと、渋谷109で選びました。私は、普段はスニーカーが多いし人混みが苦手だから、109とは無縁なんですね。選ぶこと自体は楽しかったんですけど、違う意味で辛かったです…(笑)」
──それもいい経験ですよね。まだまだステップアップ、次はハリウッドを目指しているとか。
「最終的な目標なんですけど、叶えるために英語の勉強は始めてます。だから最近の私のブログには英語が多いんですよ(笑)この現場では、海外経験があって英語がペラペラのYOUNG DAISさんに教えて頂きました。でも、最終目標を叶える前に、今は役の幅を広げたいです。アクションがあるキリッとした役柄は得意分野なので、アクションという“逃げ道”がない、おしとやかな女のコとか、大好きな『クワイエットルームにようこそ』で内田有紀さんが演じられた、佐倉明日香のような陰がある女性を演じてみたいですね」
INFORMATION
■映画『TOKYO TRIBE』
INFO&STORY
近い未来の “トーキョー”には様々なトライブ(族)が存在し、そこに住む若者たちは、街を暴力で支配しながらお互いの縄張りを守っていた。トライブ間の暴動・乱闘は日々繰り広げられるも、互いの力関係は拮抗し絶妙なバランスで保たれていた。しかし、ある事件をきっかけに、その均衡はもろくも崩れ去る。「ブクロWU-RONZ」のヘッドに君臨する<メラ>と「ムサシノSARU」に所属する<海(カイ)>。二人を取り巻く“トーキョー”中のトライブを巻き込んだ、激しく壮絶な一大バトルが今始まるーー。
CAST&STAFF
鈴木亮平・YOUNG DAIS・清野菜名・佐藤隆太・染谷将太・でんでん・窪塚洋介・竹内力ほか
原作/井上三太「TOKYO TRIBE2」(祥伝社)
監督・脚本/園子温
配給/日活
公式HP
8月30日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー
(C) 2014INOUE SANTA/“TOKYO TRIBE”FILM PARTNERS
PROFILE
清野菜名(せいの・なな) 1994年10月14日生まれ 愛知県出身
モデルを経て女優に。映画やドラマや舞台、CMなどで活躍。8月2日(土)から放送中のドラマ「おわらないものがたり」(フジテレビ)ではヒロイン・サオリを演じている。映画は「WOOD JOB!~神去なあなあ日常~」(14年)「生贄のジレンマ」(13年)ほか多数。「少女は異世界で戦った」は9月27日公開。
公式ブログ
公式Twitter
■映画『TOKYO TRIBE』
INFO&STORY
近い未来の “トーキョー”には様々なトライブ(族)が存在し、そこに住む若者たちは、街を暴力で支配しながらお互いの縄張りを守っていた。トライブ間の暴動・乱闘は日々繰り広げられるも、互いの力関係は拮抗し絶妙なバランスで保たれていた。しかし、ある事件をきっかけに、その均衡はもろくも崩れ去る。「ブクロWU-RONZ」のヘッドに君臨する<メラ>と「ムサシノSARU」に所属する<海(カイ)>。二人を取り巻く“トーキョー”中のトライブを巻き込んだ、激しく壮絶な一大バトルが今始まるーー。
CAST&STAFF
鈴木亮平・YOUNG DAIS・清野菜名・佐藤隆太・染谷将太・でんでん・窪塚洋介・竹内力ほか
原作/井上三太「TOKYO TRIBE2」(祥伝社)
監督・脚本/園子温
配給/日活
公式HP
8月30日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー
(C) 2014INOUE SANTA/“TOKYO TRIBE”FILM PARTNERS
PROFILE
清野菜名(せいの・なな) 1994年10月14日生まれ 愛知県出身
モデルを経て女優に。映画やドラマや舞台、CMなどで活躍。8月2日(土)から放送中のドラマ「おわらないものがたり」(フジテレビ)ではヒロイン・サオリを演じている。映画は「WOOD JOB!~神去なあなあ日常~」(14年)「生贄のジレンマ」(13年)ほか多数。「少女は異世界で戦った」は9月27日公開。
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Interview&Text/内埜さくら Photo/おおえき寿一
ヘアメイク/白銀一太(PUA NA PU) スタイリスト/ヤマモトヒロコ
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