File.31　最高位戦日本プロ麻雀協会所属　末吉由佳プロ

──麻雀との出会いは？
「中学を卒業してから高校には進学しないで、飲食店でバイトをしていたんです。で、時間ができた夜、中学時代のクラスメートがやっていたのを見て、以前から興味があったネット麻雀をしたのが最初です。１日で10級から初段まで上がるほどハマった時もありました。でも当時は役すら分からなかったから、独学で覚えたんです」

──ネットからリアルに麻雀をするようになったきっかけは？
「18歳になってから麻雀店に通い始めたんです。そうしたら知り合いから『働いてみない？』と紹介されて、働き出してから実践で打つようになりました。だけど、初めて勤めた麻雀店で人間関係に馴染めずにいたら、今のお店を紹介してもらえました」

──プロデビューは19歳だとか。
「藤井すみれプロを尊敬してるから、最初は日本プロ麻雀連盟希望だったんです。でもお店のみなさんから薦められて最高位戦の試験を受けました。あれほど勉強したのは人生で初経験でしたね（笑）ただ、店長が変わってこのお店は連盟のプロばかりになりましたけど」

──プロになってよかったですか。
「競技麻雀を打ちたくてプロテストを受けたから、今は本当に楽しいです。プロ同士ならではの緊張感って、競技じゃないと味わえないので。あとは、人間関係がすごく広がったことも自分にとってプラスだと思っています。プロにならずにフリーター生活を続けていたら、今ほど知り合いは増えなかったかもしれない、と思うので」

──確かにＳＮＳではプロ同士でお酒を飲んだ写真が何枚もアップされていますもんね。
「ビールしか飲めないし、弱いんですけど好きなんですよねえ。１人で飲むと中ジョッキ５杯ぐらいが限界なんですけど、誰かがいると量が増えて、お腹いっぱいになって困ります…」 ──では彼になる人もお酒が飲めたほうがいいですか？
「全く飲めないのはイヤなんですよね。相手がシラフで私の酔う姿を見るなんて、想像しただけで恥ずかしいじゃないですか」

──(笑）他にこういう人はちょっと…というタイプがあれば。
「だらしない人は困っちゃいますよね。もし一緒に住んだら、私が家事を担当するのは問題ないんです。洋服も脱ぎっぱなしでかまわないんですけど、裏返しのまま置かれていたら『洗う私のことを考えてくれてないんだな〜』って、イラッとしちゃうかもしれません」

──ありがとうございます。では今後のプロとしての目標は？
「プロになってから５年目まで出場できる新人王戦で優勝したいです。年齢制限が35歳までで今20歳だから年齢的には余裕があるんですけど、 あと４回のうちに何とか獲得したいですね」

──それ以降の目標は？
「最高位のプロなら誰でも狙う、女流最高位や女流名人ののタイトルがほしいです。飲食店以外はこの仕事しか経験がないから、辞めたら何やるの？　って感じなので、タイトルを獲得して立ち位置をしっかり固めたいんです。プライベートはゲームばかりしてるダメ人間なので（笑）麻雀で独り立ちしたいですね」