26歳の若さで卵巣腫瘍により芸能活動を休止していたグラドル林美佐さんが今年３月にリリースされた７枚目のイメージＤＶＤ『また会えたね』で復帰。女性ならではの病気にかかった当時のエピソードや仕事にかける熱意、プライベート話などを聞きました。
──16年秋に卵巣腫瘍が見つかった時の気持ちは…？
「３ヶ月連続で原因不明の急性胃腸炎で倒れていたので、病名が分かって安心しました。ただ、母はかなり動揺したみたいです。兄が２人いますけど、女の子は私１人なので。病院探しにも苦労したんです。いずれ妊娠を希望する20代の子宮を手術してくれる先生が見つからなかったし、『破裂したら取りましょう』と言う先生がいたり。破裂してからでは遅いのに。結局、知り合いのツテを辿って病院を紹介してもらい婦人科の良性疾患の標準術式といわれる腹腔強化手術を受けたんです。この現実をみなさんにもっと知って頂きたいですし、同じ悩みを抱える女性にも力を与えたいです」

──３月の復帰作『また会えたね』も、その一環ですよね。
「タイトル通りの思いを込めて、あえて手術跡を消さずに体を張りました。胸が１カップ小さくなった代わりといってはアレですが、筋トレでウエストからヒップにかけてのラインを整えたんです。オーガンジーでボディーラインだけを見せるシーンは、女性ならではの曲線を楽しんで頂けるので、ひと皮剥けた私をぜひご覧頂きたいです」

──芸能活動再開の原動力はファンの存在だったとか。
「ＳＮＳを更新しなくても『戻ってきてね』と書いてくださったり、ブログに『何してる？』と書き込みしてくださるファンの方々のメッセージがパワーの源でした。私自身、このお仕事に対してまだやり残した感がありましたし。当時26歳だったから、両親は仕事を辞めて実家に戻り、結婚すると思っていたみたいで、驚きましたけど」

──小６からオーディションを受けまくって入った、憧れの世界ですからね。
「モーニング娘。さんに入りたくて、規定の年齢以下の時から資料を送り続けていました。手紙も添えて（笑）結局その時はダメでしたが…。今思うと恥ずかしいです」


──ＳＮＳを見ると、ゴルフをするなど元気な姿を披露していますね。
「術後のリハビリはゴルフで始めたんです。当時は体が痛くてパターで打っていましたけど、ゴルフの動きでできたクビレはＤＶＤにも反映できていると思います。今年は100を切るのが目標なんです」

──ウサギも飼い始めましたが。
「去年の春に『退院して１人じゃ寂しいだろうから』と知り合いから頂いたんです。名前はゴロウです」

──命名の由来は？
「私、演歌が好きなんです。最初は北島三郎さんと同じ『サブロウ』にしようと思ったんですけど、ウサギを“サブちゃん”と呼ぶのは申し訳なくて…（笑）数字を増やしてみました」

──演歌が好きだとは意外です！
「昭和歌謡も大好きなんです。高橋真梨子さん、井上陽水さん、松任谷由実さんのコンサートは必ずといっていいほど親について観に行ってました。ピンキーとキラーズさんやテレサ・テンさんも聴きますし、カラオケでは金井克子さんの『他人の関係』も歌います。18番は太田裕美さんの『木綿のハンカチーフ』です！」

──年齢に見合わないラインナップで（笑）最後に仕事の目標を。
「グラビアのお仕事は、もしお声が掛かれば続けていきたいです。ほかには演技にも興味があります。今の28歳という年齢に見合った役を演じてみたいし、30歳ぐらいまでにはお芝居のお仕事を増やしていきたい。その人がいるだけで作品がまとまるような、俳優の阿部サダヲさんを目標にして頑張りたいです」