「週刊現代」誌上でのグラビア連載『美少女 百合沙のいる街』が話題を呼び、4月26日には初のヘアヌード写真集『百合沙 写真集』を発売した女優の百合沙さん。映画『HK／変態仮面 アブノーマル・クライシス』や7月2日公開の映画『イブの贈り物』、ドラマ『火花』への出演など、着々と女優へのステップを上っている。彼女が衣装を脱ぐ決意をするに至った理由と経緯には、ある背景が確立されていたーー。
──「週刊現代」に続き写真集でもヌードを披露していますが、最初に話を聞いた時の感想は？
「ずっと私、グラビアを卒業して女優になりたかったんです。女優へ移行するために脱がずに済むならそれで良かったんですけど、オファーが来るうちが華かなと思ってお引き受けしました。ただ、事前に両親を説得しにマネージャーの車で実家には行きました。母はこのお仕事を始める前から『お願いだから脱がないで』と言っていたので」

──ご両親の反応は？
「ドラマや映画にそれほど出てないからと最初は驚いてました。だけど母は、『あなたは決めたことは曲げない性格だから』と、父は『いつかこういう日が来るとは思ってたけど、こんなに早いとは…』と言ってました。説得するというか『やります！』と私が宣言したんですけどね」

──百合沙さんがそこまで女優になりたいと思ったきっかけは？
「幼い頃、父がリビングのテレビでずっと洋画を流していたんです。タイトルすら分からない状態で洋画をずっと観て来たんですけど、『ムーラン・ルージュ』に出てるニコール・キッドマンのようになりたいと思ったのが、小学生の時でした。その頃、隣の家のお姉さんがヤマハミュージカルスクールに入っていて、舞台を観に行く機会があったんです。それを観て、『観客じゃなくあっち側に行きたい』と思って、同じスクールに入って舞台の経験も重ねたんです」

──幼い頃からの下地があったんですね。では、女優へのステップとなる写真集のコンセプトは。
「彼と旅行に行く設定で、旅館の部屋や温泉で撮影しています。２月の前半と後半に分けて撮影したんですけど、後半は私の部屋で一緒にくつろぐ、というのがコンセプトです。週刊現代の時もそうだったんですけど、髪が黒くて肌が白いせいか“綺麗なお姉さん”という印象を持って下さる方が多くて、そこは期待を裏切らない作りになっています。ファンの方は私が意外とさばけてることを知ってると思いますが、今回はイベントがないので、直に私と会ったことがない方は妄想を膨らませたままでいて頂ければと（笑）」

──ですが百合沙さんの女らしい姿態を見れば、妄想が膨らむのは当然だと思います！
「でも、スペイン系クォーターならではの悩みもあるんです。顔と手脚にはお肉がつかないんですけど、お腹だけがポッコリしやすいんです。母はお腹だけがメタボ数値なので、血なのかなと割り切ってますね。だから撮影前は炭水化物を抜いて、ジョギングをして備えました」

──なるほど。写真集の中で最も好きな写真もお聞きしたいです。
「赤いワンピースを着て草原に佇むカットです。実は風が強くて目が乾燥して涙が出るし、風で抜けた雑草が足に刺さるし、２月の山で撮影したから寒くて仕方なかったけど、幻想的な写真で気に入ってます」

──写真集を皮切りに女優としての映画出演が続々と決まりましたが、女優としての目標は？
「ずっと女優でいたいです。死んだ時に『女優の百合沙さんが亡くなりました』と言われたいんです。女優にしがみついていきたいです」

──まだ24歳なのに死を想定しているとは（笑）ほかに資格試験の勉強もしたいとか。
「上京した20歳の頃、不動産会社でOLをしてたんですけど、実は宅建の試験に二度、落ちてるんです。ずっと黙っていたんですけど、宣言しちゃいます。今年、宅建の試験を受けます！受かったらバラエティ番組で知識を活かしていきたいですね」