「１話ずつが映画みたいな作品です。１話完結なので、見逃してもドラマにおいていかれることがない点も魅力。でも見逃さないで下さいね（笑）」（佐野）

「ドラマという枠組みを突き抜けた物語なので、日本だけではなく、世界にもジャブ打ちができる作品に育てていきたいです」（桐山）

４月７日よりテレビ東京系の深夜枠で放送が開始した連続ドラマ『コードネームミラージュ』。最新のＣＧとスピード感あふれるアクション、そしてお取り寄せグルメにコスプレと、幅広い世代が楽しめる要素がギュッと濃縮された作品だ。主演の森山真一/ミラージュ役を演じた桐山漣さんと、木暮美佳子/ドブネズミ役の佐野ひなこさんに話を聞いてみると…。
──役作りについて教えて下さい。桐山さんはインスタグラムで「エロボディ完成に向けて」とコメントしていましたが、あれは本作用ですか。
桐山「日頃から身体を鍛えてはいるんですけど、今回はアクション監督から身体の裏面を使う動きが多いと教えて頂いたので、背中を中心に鍛えました。しかし、僕のインスタをよく見てますね〜（笑）」

佐野「私もあとで見ます（笑）私は台本を読んでみたらドブネズミのハッカーから楽勝感が伝わってきたので、講習会に参加させて頂きました。簡易的なハッキングを体験したら意外と簡単にできて、コマンドを覚えるのが楽しくなりました」

桐山「でも役名がドブネズミって、佐野さん的にはどうなの？　個人的にはもうちょっとかわいい名前でもいいんじゃないかと。コードネームが『Ｄ』で甘い物が好きだから、ドルチェとかでもいいような」

佐野「私も台本を読んで『あれ？』とは感じました。でも最近は『ドブネズミさん、（現場）入りま〜す！』と言われることにも慣れてきました」

桐山「あはは！　だけど見た目とギャップがありすぎるから、インパクトがあっていいかもしれませんね」

──２話目の内容を少しだけ。
佐野「桐山さんがカラダを張ってカーアクションをしています」

桐山「たまに『けん引されているのかな？』と感じる作品もありますけど、僕が本当に運転しています。迫力ある映像になったと思います」

──佐野さん演じるドブネズミのコスプレも話題です。
佐野「密閉空間にいて空も見えないような場所にいるコなので、自分で空間を作り出すんです。室内を南国にアレンジして、ハワイアンドレスを着てリゾート気分を味わったり。クラブの時はイケイケな格好をします。お取り寄せグルメが好きなので、高級な中国茶を味わうために、わざわざチャイナドレスも着ます」

桐山「毎回お取り寄せグルメが出てくるんですけど、放送が金曜の深夜だから食テロになってしまうかもしれませんね（笑）」

──桐山さん扮するミラージュは感情がない印象でしたが、演じる際に意識したことは。
桐山「僕も感情が読み取れなくて困ったんです。だけどこの作品の登場人物は孤独を抱えていて、ミラージュは過去が欠落しているから人が苦手なんですよね。だから１、２話の台本に多かった『……』に命をかけました。言葉にしないからこそ放つ、空気感や存在感を意識したんです」

──作品になぞらえた質問をひとつ。お二人は相棒的な役柄同士ですが私生活の〝相棒〟は？　桐山さんはもしかして、〝ぼっち充〟が相棒ですか？
桐山「あ〜、そこか！（笑）１人で海に行くの大好きなんです。休日の朝は最初に洗濯物を干すんですね。〝溜め洗〟しちゃうんで」

佐野「溜め洗って（笑）洗濯物を溜めちゃうことですね」

桐山「そう。その後に朝ご飯を作ろうか迷うと、車で外出するんです」

佐野「それってミラージュと同じで孤独が好きってことじゃないですか」

桐山「寂しがりやのくせに１人も好きだから面倒くさいんですよ。僕、１日中室内にいることができないんです。太陽の光、見たいじゃない」

佐野「それ分かります！　私も、３日お休みがあれば旅行に出ますもん。今年１、２月はニュヨークと韓国と中国の３カ国行きました」

桐山「月イチじゃない！」

佐野「食べることが好きで、休日になると美味しい場所に行きたくなっちゃうんです。夜は高いお店にはランチで行くこともありますし。食事をしている時間が至福の時なんです」

──プライベート情報もありがとうございます。最後に作品の見どころを。
佐野「最新のＣＧやスピード感あふれるアクションと、深夜ドラマとは思えないほど豪華で、１話ずつが映画みたいな作品だと思います。１話完結なので、見逃してもドラマにおいていかれることがない点も魅力だと思います。できれば見逃して頂きたくはないんですけどね（笑）」

桐山「完全オリジナル作品で25話もできるのは今の時代、あまりないですし、ドラマという枠組みを突き抜けた物語なので、視聴者のみなさんと一緒にドラマを成長させていきたいです。日本だけではなく、世界にもジャブ打ちができる作品に育てていきたいですね」