「最終回では一見、一匹狼に見える媚空が１人で行動している理由が解明されます。媚空が魔戎騎士たちの敵なのか、味方なのかという点にも注目して下さい」

近年、“さやか”という名前は珍しくないが、「才能」が「加わる」と書いて“才加”と読む女性は芸能界に１人。この方、秋元才加さん。現在、女優業にまい進中の彼女が放送中のドラマ『牙狼＜GARO＞ー魔戎ノ花ー』に出演。「今は自分にオプションを付ける時期」だと語る秋元さんが演じる魔戒法師、媚空（びくう）役への思いや、地道にコツコツと積み重ねる仕事観を持つに至る理由を聞いた。
──魔戎法師・媚空ですが、衣装にひかれました。特に胸当てが…。
「観た方はきっと、あの胸当ての中がどうなっているのか、気になりますよね。でも中身はスカスカですよ（笑）一度は目がいってしまうと思うので、詰まってると思って観て頂いてから、ストーリーに集中してもらえたらうれしいです（笑）」

──出演した第18話は、媚空が実の弟を退治するという、切ない話でしたもんね。ストーリーに集中してほしい気持ちも分かります。
「私にも１歳年下の弟がいて、彼とは友だちのように一緒に買い物へ行ったりご飯を食べたりもするので、演じる前、自分に置き換えて考えたんですね。でも私なら、弟に情けをかけて助けてあげたくなっちゃうんじゃないかなって思いました」

──あの回で媚空は１人旅立ちますが、最終回の展開は？
「一見、一匹狼に見える媚空が１人で行動している理由が解明されます。媚空が魔戎騎士たちの敵なのか、味方なのかという点にも注目して頂きたいですね」

──牙狼シリーズはアクションも見どころですが、合気道２段の腕前は役立ちましたか。
「型と構えと腰の据え方は武道はみんな一緒なので、未経験者よりはすんなりと入ってきましたけど、『もう少しうまくできたんじゃないか』という反省点はあります。ワイヤーアクションは楽しかったですけど」

──高所は、得意なんですか？
「仕事だと大丈夫ですけど、プライベートで落ちる系の乗り物には絶対に乗らないですね。ジェットコースターが特に苦手で。でも、今回の媚空役を含めて、今は自分に“オプション”を付けていく時期だと考えているので、仕事であればどんなことにも挑戦していくつもりです。やりたいことを最初からできるとは思っていないので」

──本作では「ほぼスタントマンを使わずにアクションができる」というオプションを付けましたが、ほかにも？
「実はこのドラマの撮影前に、水中でアクションもできるように、ダイビングの免許を取りました。今はダイエットアドバイザーの資格にも興味があって、取れる資格は全部取っておきたいんですよ。資格をたくさん持っている人を見たら一目置きませんか？　それに、仕事で要求された時、いつでも、『それ、できます！』と、手を挙げられる自分になりたいんです」

──となると、秋元さんが目指すところは？
「ＡＫＢ48を卒業して８月末で１年経ったんですけど、その１年を含めて短くて３年、長くて５年間は、“何でも屋”でいいと思っています。ＡＫＢ48が世の中に認められたのって、５年目ぐらいなんですね。それと比較すると、卒業して２年目の私はまだ、秋元才加個人として種を蒔かなければならない時期だと思っているんです」

──その地道な考え方は、幼少期の貧乏体験が根にありますか。
「ラーメンを食べた後、スープにご飯を入れるスープご飯なんて、発売前からやってましたからねぇ（笑）でも、貧乏を経験すると、知らない間に考える力がつくんです。レストランで食事をするといまだに『コレ、家で作ったら予算どれぐらいだろう』って考えますもん（笑）考える力をつけたからこそ、自分にはオプションが必要だとも実感したんですよね。これって履歴書を書く時にも使えると思いますよ。就職難の時代ですから、人事担当者はオプションで判断するじゃないですか」

──仕事への意欲が半端ないですね～。せっかく卒業して恋愛解禁になったのに。
「いえいえ、機会があれば私はいつでも恋愛したいですよ。そして、恋人ができたら堂々とお知らせしたいと思います（笑）相手は海外の俳優さんとか、監督とかで、私は恋人に影響されて、日焼けしたり雰囲気がオープンになったりして（笑）っていう、ビックリするような恋愛ならみなさんも面白がってくれますよね（笑）」