牙狼＜GARO＞シリーズの生みの親で、特撮界のトップクリエーターである雨宮慶太氏が総監督を務めた最新作の劇場版、ＴＶシリーズが９月からDVD、Blu-rayで続々リリース。すでにご存知の方も多いであろう本作の魅力を、今回は別の角度からご紹介します。「このチームワークの良さが名作を生んでいる」と、分かる栗山航さん、南里美希さん、井上正大さんの３人の素顔をどうぞ。

「やはりＶＦＸあっての牙狼で映像美も魅力なので、ぜひＶＦＸを担当した方たちの魂を受け取って頂きたいです」（栗山）
「今まで牙狼を観たことがない方も、今回はドラマ性があるストーリーで、観やすいと思います。流牙と莉杏、ジンガとアミリの対比を楽しんで下さい」（南里）
「白という正義を際立たせることができるのは、黒という悪役あってのことだと思いますし、今回、上手に死ぬことができたので注目してほしいですね」（井上）

──劇場版とＴＶシリーズ本編はもちろん、特典映像も面白かったです。南里さんは、お酒が入るとポーッとなるんですね。
南里美希（以下、南里）「あれは飲みすぎた上に、まーくんにテキーラまで頼まれたから…」

井上正大（以下、井上）「それはナーリーがテキーラマイスターの資格を持 ってるからでしょう。ナーリーの酔う姿は映像で確認してもらうとして、くりちゃんは酒が強いよね。酔っても、 まったく変わらない」

栗山航（以下、栗山）「全然飲めなかったのに前回、南里ちゃんと佐藤寛子さんの２人に鍛えられてここまで育ちました（笑）」

──それも意外な一面ですが、鞄の話も衝撃でした。栗山さんが他人を家に入れる時、玄関より先には鞄を入れさせないという。
栗山「だって鞄を電車の中で床に置く人もいるじゃないですか。そんな汚れた物を、カーペットの上にでも置かれたらどうしますか？汚いでしょう？」

南里「今聞いてもそのセンスが理解できない（笑）」

栗山「まーくんだって、汚いと思うでしょう？」

井上「その話は、収録以外で聞いたことがあるけど、僕もまったく理解できない（笑）そもそもどこにでも菌はいるわけで、別にそこまで気にしなくても。じゃあさ、例えば僕がナーリーと握手してからくりちゃんと握手したら、くりちゃんはナーリーとも握手したと思うわけ？」

栗山「思う、思う、思う！」

南里「いやぁ～、怖～いっ!!」

栗山「鞄に“除菌”って書いてくれたらいいんだよ。それだけで僕、安心するから（笑）」（と、延々とこの話が５分ほど繰り広げられる） ──すごく仲良しですが、現場もこんな雰囲気でしたか？
栗山「ほぼこんな感じですけど、みやびん（松野井雅）が入ると変わります。彼女が一番、パンチ力がありますからね（笑）」

井上「この際だから言わせてもらいますけど、監督の呼び方が雑（笑）僕ら３人は雨宮監督と呼んでるのに、慶太と呼び捨てにしてるんですよ」

南里「だけど、みやびんはキャラがいいから、監督もまんざらではなさそうですけどね」

──やはり大変な現場を共有したからこその絆でしょうか。事前の役作りも苦労したとか。
南里「私は、体重を６キロ増やしたんです。撮影が終わってから２キロ、戻りましたけど」

栗山「僕は日サロに行かなくなったから、負担が減ったかも」

井上「楽してない？（笑）僕は銀髪にして頭皮が悲鳴を上げるほど傷めつけられたのに。って、本当は一番、大変なのはくりちゃんですよ。アクションの分量が一番多いですから」 ──では３人にとって本作は、どのような位置づけになりましたか。
栗山「僕にとっては分岐点です。俳優という職業の楽しさを教えてくれたのが牙狼なので」

南里「私は牙狼に出るまで、モデルのお仕事しか経験がなかったんです。初めてなのにこんな大作に関わらせて頂いて、うれしさとともに責任感も強く感じました。とても思い入れが深い作品ですね」

──今回初参加の井上さんは？
井上「雨宮監督とは以前、別の現場で偶然お会いして、サイン交換をしたんです。その時『今度一緒にやろう！』とおっしゃってくださって今回ジンガ役を頂きましたから、社交辞令で終わらせない、監督の気持ちに応えたいという思いが強かったです」

──ありがとうございます。最後にＤＶＤのＰＲをお願いします。
栗山「先日、ＣＧの方と話をする機会があって、やはりＶＦＸあっての牙狼だなと実感しました。映像美も魅力なので、ぜひＶＦＸの方たちの魂を受け取って頂きたいです」

南里「今まで牙狼を観たことがない方も、今回はドラマ性があるストーリーで、観やすいと思います。流牙と莉杏、ジンガとアミリの対比を楽しんで下さい」

井上「白という正義を際立たせることができるのは、黒という悪役あってのことだと思いますし、今回、上手に死ぬことができたので注目してほしいですね」