CINEMA×STYLE 216号vol.2

CINEMA×STYLE　216号vol.2

妖怪人間ベラ

森崎ウィン×emmaで人気アニメをリブート！女子高生という新設定で狂気の物語を紡ぐ…

　全員病んで、全員狂ってく――。広告代理店に勤める新田康介は今やすっかり忘れ去られた「妖怪人間ベム」の特集のため、後輩の篠原弘樹とある廃墟を訪れる。そこで偶然にも幻の最終回を目にした彼は、予想もしなかった衝撃の結末に正気を失いそうになる。同じ頃、街の高校に転校してきた少女ベラは周囲と明らかに異なる雰囲気を持ち、いつも1人静かに過ごしていた。独特な美貌の持ち主である彼女に興味を抱いた同級生・牧野沙織は仲良くなろうと近づくが、得体のしれない狂気に精神をむしばまれていく。一方、執拗にベラを追う新田も徐々に狂気的な行動が目立つようになり、次第に家族との間にも不穏な空気が流れるようになっていき……。

　50年を経てなお、様々な形でリメイクされ、11年には実写ドラマからの映画化、そして今秋には完全新作テレビアニメの劇場版が公開するなど今も進化を続けている「妖怪人間ベム」。数多くのファンを持つ本作が、今度は“妖怪人間ベラ”に焦点をあて、年齢設定も女子高生という新たな視点から誰も予想しなかった物語でリブート！ベラに人生を狂わされていく主人公・新田康介を『レディ・プレイヤー1』の森崎ウィン、物語のキーとなるベラを同性代から絶大な人気を誇るモデルemmaが演じる。

　メガホンは、今を生きる敏感な若者の心情や描写に定評のある『貞子3D』『賭ケグルイ』の英勉監督。「妖怪人間」の世界観をより狂気へと導き、更にドラマチックに描き切っている。

9月11日(金)池袋HUMAXシネマズほか全国順次ロードショー
【CAST】森崎ウィン、emma、堀田茜、吉田奏佑、吉田凜音、桜田ひより、清水尋也、六角精児
【STAFF】監督／英勉　脚本／保坂大輔
【INFO】2020年／日本／1時間41分　配給／DLE
公式HP

(C)2020映画「妖怪人間ベラ」製作委員会

シリアにて

「第67回ベルリン国際映画祭」で観客賞を受賞の生きる希望を捨てない24時間の密室劇

　戦地シリアの首都ダマスカスに暮らす3児の母であるオームは、家族と隣人を市街戦の危険から守るため、自身のアパートをシェルターとしてしていた。広場がスナイパーに狙われ、建物が爆撃で振動する恐怖におびえる中、そこへ強盗が押し入ろうとする。いつまで持ちこたえられるのか…。シリア内戦の悲劇を、武器を持たない一般市民の女性の視点で捉えた24時間の密室劇。

8月22日(土)より岩波ホールにてロードショーほか全国順次
【CAST】ヒアム・アッバス、ディアマンド・アブ・アブード
【STAFF】監督・脚本／フィリップ・ヴァン・レウ
【INFO】2017年／ベルギー・フランス・レバノン／1時間26分　配給／ブロードウェイ
公式HP

(C)Altitude100 – Liaison Cinematographique – Minds Meet – Ne a Beyrouth Films

世宗大王星を追う者たち

ハン・ソッキュとチェ・ミンシクが『シュリ』以来20年ぶりに共演した韓国の歴史ロマン

　朝鮮王朝が明国の影響下にあった時代。第4代王・世宗は、奴婢の身分ながら科学者として才能にあふれたチャン・ヨンシルを武官に任命。ヨンシルは豊富な知識と高い技術力で水時計や天体観測機器を次々と発明し、庶民の生活に大いに貢献する。2人は身分の差を超え、特別な絆を結んでいくが、朝鮮の独立を許さない明からの攻撃を恐れた臣下たちは、秘密裏に引き離そうとする…。

ようこそ映画音響の世界へ

ハリウッド100年の音の歴史を網羅！感動と興奮を生む映画の＜裏側＞が明かされる…

　あの音はどうやって作られたのか？『キング・コング』『市民ケーン』『ROMA/ローマ』など、新旧名作群の映像を使用し、映画音響の世界を紹介。ジョージ・ルーカス、スティーヴン・スピルバーグ、デヴィッド・リンチ、ソフィア・コッポラら監督陣に、映画音響界のレジェンドたちのインタビューを盛り込み、映画における「音」の効果と重要性に迫っていくドキュメンタリー。

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