「美人すぎる◯◯」というキャッチコピーが「美人すぎない」と酷評されるケースが多々あるが、本物の美人すぎるカンフー少女がこちら、山本千尋ちゃん。まだ18歳ながら武術太極拳歴15年で次世代を担うアクション女優として大注目されている。今回はヒロイン役として出演した映画『新選組オブ・ザ・デッド』についてインタビュー。ルックス・性格・アクション技術が極上の美女が、世界で活躍する日も近い!!
彼女みたいに負わないけれど負けず嫌いな性格が似てます
──さすが武術太極拳の達人ですね。劇中のアクション、感激しました。「ありがとうございます。私、カッコいい女の子を演じることに憧れていたので、台本を読んだ段階からワクワクしていました。男と偽り新選組に入る役なので、今回はほぼノーメイクだったんです」
──普段メイクはしますか?
「武術太極拳の舞台に立つ時にかなり濃いメイクをするので、普段は友だちと出掛ける時以外、ほとんどしません。そういう意味では演じた火藤純と似ているかもしれません」
──では、役と異なる点は。
「私はもし誰かを好きになっても、彼女のように追いかけたりはしないと思います。ただ、負けず嫌いな性格は私も同じです。人が練習している姿を見ると自分はその倍、練習しますし、できなくて悔しい思いをしたら、できるまで練習しますから」
──その負けず嫌いの成果が、今回のアクションにも活かされているわけですね。
「今回はゾンビが出てきますけど、前に出演した映画『太秦ライムライト』同様の時代劇ですから、このお仕事をするまでは観なかった時代劇を見る習慣は続けています。よく観ているのは『遠山の金さん』や『水戸黄門』なんですけど、『太秦ライムライト』で共演させて頂いた殺陣の師匠、福本(清三)さんが、かなり高い割合で斬られ役として出演されているんです。最近では私、時代劇を観ると、福本さんを探すことがクセになってしまいました」
──そうなんですね。殺陣の練習にも励んだと思いますが、本番で実力を発揮するコツを教えて下さい。
「とにかく練習あるのみです。納得がいくまで練習していないと、本番前に不安になって、その不安が実力の発揮を阻止してしまうことがあるので。ただ私は、性格の図太さにも助けられている部分があります。本番前は注目される喜びが大きくて、緊張しないんです。母にはよく、『得な性格ね』と言われます」
私が有名になることで武術太極拳をもっと広めたい
──作品はオーストラリアでも上映されたそうですね。「現地に住む私の従姉妹に聞いたら、向こうは今、ゾンビブームらしいんです。加えて日本ならではの殺陣や立ち回りも楽しめるので、海外の方に受け入れて頂けたらうれしいですね。新選組の詳しい話を知らなくても入り込みやすいストーリーですし、主演は日村(勇紀)さんですから、どんな世代の方でも見ごたえがあると思います」
──山本さんの夢はハリウッドで活躍できるアクション女優。また夢に一歩、近づきましたね。
「武術太極拳という競技はフィギュアスケートと同じで数分間の中で得点を争うスポーツなんですけど、まだまだマイナーな競技なんです。『“アチョーッ!”ってヤツでしょ?』と勘違いされて何度も悔しい思いをしているから、私が世界で活躍することで、もっと広めていきたいんです。私が道場で教えている子どもたちが20歳になる頃、五輪競技になっていることを目標に、毎日必ず映画を観て勉強してます」
──プライベートでは4月に上京して大学生になり、初の一人暮らし。自炊しているそうですが。
「14年間、スポーツのみに打ち込んで女の子らしいことを経験してこなかった“武術女子”なので、兵庫の実家にいた頃から練習を始めたんです。玉ねぎをみじん切りにしてイチから手作りしたハンバーグとスープを友だちに振る舞ったら、『成長したね』と喜んでくれました。その友だちには以前、袋に入っているラーメンを作ったことがあるんですけど、水の量を間違えてものすごく薄味の失敗作を出してしまったことがあるんです。その頃から考えたら成長したかもしれませんが、料理も大学での勉強も演技も、まだまだこれから。今後も精進します!」
INFORMATION
■映画『新選組オブ・ザ・デッド』
INFO&STORY
新選組の名を振りかざして好き放題の生活を送っていた屑山下衆太郎は、ある晩ゾンビに出くわして噛みつかれてしまう。駆けつけた仲間たちに救出され命拾いしたものの、下衆太郎の心臓はすでに止まっており、次第にゾンビ化していく。一方、新選組が捕縛したゾンビを狙う武器商人カウフマン商会は、彼らのもとへ殺し屋・唐人エックスを差し向ける。やがて、京都の町にもゾンビウィルスが蔓延しはじめ…。お笑いコンビ・バナナマン日村勇紀が長編映画初主演を務め、ゾンビ化した新選組隊士によって幕末の京都がパニックに陥る様子を描いたゾンビホラー。
CAST&STAFF
出演/日村勇紀(バナナマン) 山本千尋 竹石悟朗 上杉周大 水樹たま チャド・マレーン 尚玄 渡辺一志 コッセこういち 桜井宗忠 古旗宏治 川岡大次郎
語り/目黒祐樹
原案・脚本・監督/渡辺一志
主題歌/サンボマスター「生きて生きて」(ビクター)
配給/クロックワークス
公式HP
4月11日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー中
(C)新選組オブ・ザ・デッド製作委員会
PROFILE
山本千尋(やまもと・ちひろ)
1996年8月29日生まれ 兵庫県出身
武術太極拳歴15年。12年、第4回世界ジュニア武術選手権大会で槍術優勝の腕前を誇る。14年公開の映画「太秦ライムライト」のヒロイン伊賀さつき役で映画初出演。同作で第3回ジャパンアクションアワードのアクション女優賞に選ばれるなど、注目のアクション女優だ。
公式HP
公式Twitter
■映画『新選組オブ・ザ・デッド』
INFO&STORY
新選組の名を振りかざして好き放題の生活を送っていた屑山下衆太郎は、ある晩ゾンビに出くわして噛みつかれてしまう。駆けつけた仲間たちに救出され命拾いしたものの、下衆太郎の心臓はすでに止まっており、次第にゾンビ化していく。一方、新選組が捕縛したゾンビを狙う武器商人カウフマン商会は、彼らのもとへ殺し屋・唐人エックスを差し向ける。やがて、京都の町にもゾンビウィルスが蔓延しはじめ…。お笑いコンビ・バナナマン日村勇紀が長編映画初主演を務め、ゾンビ化した新選組隊士によって幕末の京都がパニックに陥る様子を描いたゾンビホラー。
CAST&STAFF
出演/日村勇紀(バナナマン) 山本千尋 竹石悟朗 上杉周大 水樹たま チャド・マレーン 尚玄 渡辺一志 コッセこういち 桜井宗忠 古旗宏治 川岡大次郎
語り/目黒祐樹
原案・脚本・監督/渡辺一志
主題歌/サンボマスター「生きて生きて」(ビクター)
配給/クロックワークス
公式HP
4月11日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー中
(C)新選組オブ・ザ・デッド製作委員会
PROFILE
山本千尋(やまもと・ちひろ)
1996年8月29日生まれ 兵庫県出身
武術太極拳歴15年。12年、第4回世界ジュニア武術選手権大会で槍術優勝の腕前を誇る。14年公開の映画「太秦ライムライト」のヒロイン伊賀さつき役で映画初出演。同作で第3回ジャパンアクションアワードのアクション女優賞に選ばれるなど、注目のアクション女優だ。
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撮影◎おおえき寿一 取材・文◎内埜さくら