「登場人物全員が主人公の、ハチャメチャ楽しいムービーです。私は濡れ場、キスシーン…監督に激しいムチャぶりばかりされていました(笑)」
「頭突きで瓦を割るお姉さん」と言えばそう、この美女。武田梨奈さん。彼女と日韓アイドルグループBEE SHUFFLEが主演を務めた映画『原宿デニール』が5月16日に公開。今回、初の警官役を演じ「コスプレ感が出ないように、待ち時間も制服を着て姿勢を正していたら、本物と間違えられました」と語る武田さんに、撮影秘話を語って頂きました。武闘家らしい芯の通ったエピソードも初披露!
肉食系キスシーン本当はもっと長時間してました
──劇中で「個人的に問題アリなシーンがある」そうですが、それはどこでしょうか。「今野(浩喜)さんとの濡れ場です。…そう呼べるほど大胆ではないんですけど、私の中では精一杯だったんですね。しかも監督に、『胸毛触りながら何か言ってみて』とムチャぶりされて、とっさに『抜いていい?』と言ってしまったんですよね」
──てっきり肉食系キスシーンだと思ってました。
「あれも監督にムチャぶりされたんですよ。『ダイソンみたいなキスをして欲しい。ガッといってからハムハムしてくれ』って言われて、30秒ぐらいキスしてたんですね。でも完成作品を観たら、かなり短く編集されてました(笑)」
──私生活でああいうキスは…。
「経験はないですよ~(笑)だから、You Tubeで“キス アメリカ人”と検索して勉強しました。映画じゃなくて、一般の方々の自撮りでしたが(笑)」
──素の武田さんは、男性に対して積極的ではないですもんね。
「だから、自然に甘えさせてくれる人がいいんですよね」
──でも自分より強い人がいい?
「それは戦ってみないと分からないから(笑)気にしないですね。ただ、精神的にナヨナヨした人は苦手です。それは私が武道を習ってるとかは関係なくて、女性なら同じだと思いますよ」
食べすぎて台詞が言えず字幕がついてます(笑)
──ほかに監督からはどんなムチャぶりをされましたか?「ラスト付近であの単語を叫ぶのも、監督の指示です。普段言わないような言葉だから、本当に恥ずかしかったです…。あと、サムギョプサルを食べるシーンも。カメラの横から『もっと口に入れて』と言われて、入れすぎてしゃべれなくなってしまったのに、OKが出たんですね。そうしたら『字幕を入れるから大丈夫』って(笑)とにかく今回は、監督のムチャぶりが多い現場でした」
──私生活の武田さんも、よく食べるじゃないですか。
「今は止めたんですけど、前はロケ弁を1食で2つ、必ず食べてましたからね。この撮影では、こっそり抜け出して、チョコ生クリームバナナクレープをよく食べてました。私、1人でよくラーメンを食べに行くんですけど、ライス大盛り無料のお店があるじゃないですか。そのお店で3回ぐらい『ライス無料で!』と頼んでしまって(笑)大盛りが正解、恥ずかしいです」
──話は変わりますが、『ワカコ酒』でもよく食べたとか。
「食べて呑む役なので、ロケ弁を食べないようにしようと思ったんですけど昼になったら無意識に『私のお弁当、ありますか?』と聞いてました(笑)差し入れを見つけるたびに『私の分ありますか?』とも聞いてしまって、スタッフさんや共演者の方に突っ込まれてました」
「こんなに頑張ってるのに」そう思う時は頑張ってない
──でも、さすがは武闘家。キレッキレのアクションでした。トレーニング方法がドMというのは本当ですか?「本当です(笑)自分で追い込むことはもちろん、父と弟にお腹を殴ってもらったり、私が仰向けになってお腹を踏んでもらうトレーニングを、1時間ぐらい集中して、毎日やりました」
──ホント見どころ満載ですよね。
「登場人物全員が主人公だと思っているんです。いろんな人たちの物語があって、リアルにこういう人いるよねと共感できて、最終的に『えーっ!!』って感じる結末になっているお話なので、ハチャメチャ楽しいムービーと呼んでます」
──タイトルの「デニール」はタイツの太さを指す単位ですが、普段履いているのは。
「黒の80デニールです!」
──即答ですか(笑)本作を含め公開待機作が多数控えていますが昔、マネージャーさんに言われた言葉があるからこそ今の自分があるとブログに書いてありましたね。
「そうなんです。高校を卒業する前に大学の推薦を頂いていて、進学するか悩んだ時期があったんですね。でも、学生という身分に甘んじないで、お芝居1本でやっていくことにしたんです。だけどこのお仕事は保証がないから、今は仕事があっても次のスケジュールは白紙ってこともあって、そんな時にポロッと弱音を吐いたんです。そうしたら『じゃああなたは今、何を頑張っているの?』と言われて、目が覚めたんです。自分が『こんなに頑張ってるのに』と思ううちは頑張ってることにはならないし、周りだって自分と同じぐらい頑張ってるんだから、人一倍努力するのが当然だって。今回の映画で私が14歳の頃、映画に初めて出演した時の監督やスタッフさんと8年ぶりに再会することができて感動しているんですけど、このことも、あの時の言葉で自分を見つめ直すことができたからだと思ってます。『何もない時こそ、何をするかで変わるんじゃない』という言葉とともに、私の中でずっと大切にしていきたいですね」
INFORMATION
■映画『原宿デニール』
INFO&STORY
駐禁キップを切っている婦人警官の横山(武田梨奈)は、先輩刑事(今野浩喜)との関係に悩み、今日も1人で一喜一憂している。外国人観光客の多い原宿のストッキング専門店で働く韓国人青年ソン(ミンス)は“デニール数~パンスト生地の厚さの単位”を一目で分かる特技があり、友人のペク(ジュノ)と通りすがりの女性に声を掛け、デニール当てゲームばかりしているが、ひょんなことから横山と出会い…。ジャパンポップカルチャーの発信地、原宿で繰り広げられる 夢を抱いた若者たちのミックスカルチャー群像劇。
CAST&STAFF
出演/武田梨奈・BEE SHUFFLE・麻宮彩希・平田薫・椎名もも・小山莉奈・外岡えりか・三宅ひとみ・田代さやか・藤原理恵・野添義弘・木下ほうか・山本浩司・今野浩喜(キングオブコメディ)
脚本・監督/タカハタ秀太
主題歌/「マジ★いいじゃん」BEE SHUFFLE
製作・配給/NBCユニバーサル・エンターテイメント
公式HP
5月16日(土)よりユナイテッド・シネマ豊洲ほか全国順次公開
(C)NBCユニバーサル・エンターテインメント
PROFILE
武田梨奈(たけだ・りな)
91年6月15日生まれ 神奈川県出身
空手歴13年、琉球少林流空手道月心会黒帯。09年、「ハイキック・ガール!」で映画デビュー。以降、本格的アクションをこなす女優として、世界視野で活躍の場を拡げている。1月期のBSジャパン「ワカコ酒」で連続ドラマ初主演。映画は近作に「夜があけたら」「少女は異世界で戦った」「リュウグウノツカイ」「祖谷物語~おくのひと~」「ヌイグルマーZ」。公開待機作に「ライアの祈り」「かぐらめ」「進撃の巨人」「木屋町DARUMA」などがある。
公式ブログ
公式Twitter
■映画『原宿デニール』
INFO&STORY
駐禁キップを切っている婦人警官の横山(武田梨奈)は、先輩刑事(今野浩喜)との関係に悩み、今日も1人で一喜一憂している。外国人観光客の多い原宿のストッキング専門店で働く韓国人青年ソン(ミンス)は“デニール数~パンスト生地の厚さの単位”を一目で分かる特技があり、友人のペク(ジュノ)と通りすがりの女性に声を掛け、デニール当てゲームばかりしているが、ひょんなことから横山と出会い…。ジャパンポップカルチャーの発信地、原宿で繰り広げられる 夢を抱いた若者たちのミックスカルチャー群像劇。
CAST&STAFF
出演/武田梨奈・BEE SHUFFLE・麻宮彩希・平田薫・椎名もも・小山莉奈・外岡えりか・三宅ひとみ・田代さやか・藤原理恵・野添義弘・木下ほうか・山本浩司・今野浩喜(キングオブコメディ)
脚本・監督/タカハタ秀太
主題歌/「マジ★いいじゃん」BEE SHUFFLE
製作・配給/NBCユニバーサル・エンターテイメント
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5月16日(土)よりユナイテッド・シネマ豊洲ほか全国順次公開
(C)NBCユニバーサル・エンターテインメント
PROFILE
武田梨奈(たけだ・りな)
91年6月15日生まれ 神奈川県出身
空手歴13年、琉球少林流空手道月心会黒帯。09年、「ハイキック・ガール!」で映画デビュー。以降、本格的アクションをこなす女優として、世界視野で活躍の場を拡げている。1月期のBSジャパン「ワカコ酒」で連続ドラマ初主演。映画は近作に「夜があけたら」「少女は異世界で戦った」「リュウグウノツカイ」「祖谷物語~おくのひと~」「ヌイグルマーZ」。公開待機作に「ライアの祈り」「かぐらめ」「進撃の巨人」「木屋町DARUMA」などがある。
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Interview&Text/内埜さくら Photo/おおえき寿一