「BiSは解散に向かって走り続けます！　今回、映画がパート2で中途半端だから、完結編を解散前に作って、映画と一緒に散りたいですね」ーープー・ルイ

「この映画でＢｉＳをもっと知ってもらいたいです。女優さんのお仕事をしたいので、どなたか声をかけてください。汚れ役もできますし、脱げます！」ーーヒラノノゾミ

インディーズ時代に伝説の全裸ＰＶが話題になり、最近ではファッションデザイナーのコシノジュンコ氏が名誉メンバーに就任するなど、過激な活動スタイルが注目を集めているBiS。主演映画『アイドル・イズ・デッドーノンちゃんのプロパガンダ大戦争ー」が１月11日より順次、全国公開される。“前代未聞のアナーキーなアイドル映画”と銘打たれているだけあって、アイドルファンではなくても、またBiSファンではなくても、思わずスクリーンに目が釘付けになるブラックユーモア満載の内容だ。アイドル戦国時代に、傷だらけでステージに立つ彼女たちから目が離せない！
──メジャーデビュー後は控えていたはずなのに、また雑誌『クイック・ジャパン』で全裸になってしまいましたねえ。
ヒラノノゾミ（以下ノゾミ）「控えてるなんて言いましたっけ？　ほかのメンバーはどう考えているか分かりませんけど、ルイちゃんと私は需要があれば何度でも脱ぎますよ（笑）」

プー・ルイ（以下ルイ）「でも最近、需要が減ってきたから、単なる脱ぎたがりになってる気も…（笑）気をつけなきゃ」

──全裸に加えて映画も、アイドルらしからぬテイストですが。
ノゾミ「だって私たちは、アイドルを超えたアイドルですから。映画には出ていませんけど、新規メンバーも、アイドルらしさに欠けた方向に突っ走ってますよ。いかに面白くしようかって、常に考えてます」

ルイ「だからアイドルって面白い職業だなって。何でもアリじゃないですか。アーティストって売り出し方だったら、今の位置にくることはできなかったと思うんです。アイドルで面白いから、少しずつこういうお仕事も増えたのかな、と。ただ、不吉なタイトル通り、映画を撮るたびにメンバーが辞めていく、という難点はありますけど…」

ノゾミ「昔ほどではないですけど、私はまだ研究員さん（＝ＢｉＳのファン）以外の評価が気になりますけどね」

ルイ「のんちゃんは怒りの沸点が低いから、節度を守らなくちゃ。前にプロレスをした時、のんちゃんを怒らせたら面白いかなと思って刺激したら、本気で激怒して、マイクを投げつけて破壊したんですよ（笑）」 ノゾミ「意外と短気なんです、私。あの瞬間、会場が沸いてアンコールをもらえたから、結果としてはよかったんですよね」

──周囲の評価が気になると言いましたが、劇中ではブーイングされる場面もありますね。
ルイ「観客からゴミを投げられるシーンは、まさに昔の私たちです。デビュー当初はマイナスの意見のほうが多かったですから」

ノゾミ「ほかのアイドルと一緒のイベントだと、『え～、何で出るの？』と言われることもしょっちゅうでした。今はＢｉＳを１つのジャンルとして認知してくださる方が増えたから、以前よりは味方が増えましたけどね」

ルイ「でも、映画のライブシーンはぜひ観てもらいたいです。３５０人の研究員が集まってくれたので、リアルなライブ感が楽しめるんです」

ノゾミ「実際のライブで盛り上がるお馴染み曲も披露してるので、この映画でＢｉＳをもっと知ってもらいたいです」

──ほかにオススメのシーンは？
ノゾミ「ボロボロになりながらも、私がルイちゃんに『行こう』と誘うシーンですね。ほふく前進で進む、ＢｉＳそのものです」

ルイ「私はミッチェル（ミチバヤシリオ）が脱退を申し出た時に、のんちゃんが説得するシーンが好きですね。観ていて微笑ましい。ミッチェルが、『やけ食いっちぇる！』って言うところもかわいい！」

──話は変わりますが、14年に解散を公言されてますがズバリ真相は？
ルイ「本当です！　14年にガチで解散します！　そこまでは走り続けます！　応援お願いします。解散したら私は、バンド活動に力を入れる予定です」

ノゾミ「私、抜け殻になっちゃいそう（笑）でも、女優さんのお仕事をしたいので、どなたか声をかけてください。汚れ役もできますし、脱げます！　２時間ドラマの死体役をやってみたいんです」

ルイ「今回、映画がパート２で中途半端だから、できれば私は完結編を解散前に作って、映画と一緒に散りたいですね」