「この映画に参加するまで『牙狼』に関して深く知らなかったんですけど、初めて ご覧になる方や老若男女問わず、誰でも楽しめるポップ色の強い作品だと感じました」

大きな瞳と清楚な雰囲気で注目度上昇中の双子女優の姉、蒼あんなちゃんが、２月に公開される人気シリーズの新作映画『牙狼＜GARO＞～蒼哭ノ魔竜～』に登場する妖精メル役に大抜擢された。「一瞬しか映らないのがもったいないと思えるほど、セットにはプロフェッショナルの技が凝らされた同作。「DVDが出たらスローモーションで観て欲しい！」「役を愛することがどれほど大切か、この映画を通して学びました」などなど、作品について裏話を含めて熱く語ってくれました。妹れいなちゃんとの双子ならではの秘話も本誌のみに大公開～！
──今回の役はオーディションで選ばれたそうですね。
「（妹の）れいなと２人で受けて私を抜擢して下さったので、雨宮（慶太）監督に理由を聞いたんですよ。そうしたら、『抜けててドジっぽいところがメルのイメージに近かったからかな』と言われました（笑）でも、私たち双子の１人１人のキャラの違いを見抜いて選んで頂けてすごくうれしかったです」

──あんなさん、ドジ…なんですか？　そういえば話しているとそんな雰囲気が。
「あれ？　取材開始１分でバレてしまいましたか（笑）デパートの中で遠くにいるれいなを見つけて手を振りながら近づいて行ったら、鏡に映った自分だったというドジをしたことがあるんですよね…。ウインドーショッピング最中、隣にいるれいなに話しかけたら窓に映る自分だったり。普段の性格って、オーディションのような緊張する場でも隠せないものなんですね。私って向こう見ずな性格なんですけど、この役に決まった時、初めて後先考えない性格でよかったなと思いました」

──メルの役作りの方法は。
「思ったことをストレートに表現するところは私との共通点でしたけど、メルの天真爛漫で純粋な性格を表現するために仕事先で会う５歳の女の子と一緒に遊んで役作りの参考にしました。子どもってストレートが故に残酷なこともズバッと言うからヒヤッとした時もありましたけど、あの素直さって子どもならではなんですよね。１年経って６歳になったら彼女、空気を読むコに成長していました」

──その天真爛漫な性格で、松坂慶子さん演じるジュダムに暴言を吐きますよね。
「クソババア！　って台詞ですよね。松坂さんとはメイク室が近かった関係で現場以外でもすごく優しく、気さくに接して頂いたので、恐れ多いと思いながらも遠慮することなく言えました。松坂さんのメイクって４時間もかかるんですよ。全身を青色に塗る私のメイクも時間とお金をかけた力作だから、見どころの１つだと宣伝しておいて、と監督に言われたことを今、思い出しました！」

──それ大事なことでは（笑）キャストは蒼さんより芸歴が長い方が多いですが、緊張はしませんでしたか？
「みなさんが気持ちをほぐしてくれる素敵な現場でしたから今回は緊張しませんでしたけど、以前は私、すぐ顔が赤く熱くなるほど緊張してましたね。緊張し過ぎて生放送の第一回目で番組タイトルを噛むという、恐ろしい失敗をしたこともあります（笑）でも、失敗してもいい！　毎回、完璧な人なんていないし、上手くいかなくたって、それも全部自分だと思うようになってから、落ち着けるようになりました。ホント悩んで、ネットで緊張しない方法を調べた時期もあるほどでしたけどね」

──その意気込みで挑んだ完成作品を観た感想は。
「私自身、この映画に参加するまで『牙狼』に関して深く知らなかったんですけど、このシリーズを初めてご覧になる方や老若男女問わず、誰でも楽しめるポップ色の強い作りだと感じました。個人的にはクロマルというキャラクターを大プッシュしています。顔が少し怖いけど、声も動きも可愛くて現場のアイドルでした。ぬいぐるみがあったら欲しい！　買いたいほどです！」

──ありがとうございます。最後に今年の目標を。
「今年こそ台湾に住んで日本と行き来して、アジアを股にかけて活動する先駆けとして頑張りたいです。と…何年も言っているので実現します、今年こそ！」