俺はサラリーマン経験がないし、イヤな仕事っていうのがないからなぁ。カメラがついているヘルメットをかぶって、絶叫系のジェットコースターに乗る仕事は絶対にやらないと決めて断ってるし。ケツに火がつかないと始めない、ひたすらツラい脚本を書く作業は、椅子に座ったら３日間ぐらいで仕上げているし。パソコンに向かうまでは時間がかかるけどね。

　相談者は、仕事をご飯のおかずだと考えてみたらどうだろう？　例えば出されたおかずの中に好き嫌いがあるけど、出されたものは絶対、残さずに食べなければいけないとする。ウマいおかずを食った後にマズいおかずを食べるのってイヤじゃない？　マズいおかずを我慢して食った後に、ウマいおかずを食べたほうが後味がいいじゃん。楽しみは後に残しておく考え方とも言えるかな。

　仕事も同じだよ。自分なりに捗る仕事と捗らない仕事があると思うけど、どっちもやらなくちゃいけないんだったら、捗らない仕事から片付けたほうが早く終わるんじゃない。捗らない仕事を早く終わらせるために捗る仕事を楽しみとして後に残しておけば、逆パターンよりは時間も短縮できていると思うよ。　もうひとつ俺なりの例えを出すなら、相談者はいきなりセックスをするのか？　って話。面倒くさくても、前戯はしなくちゃいけないじゃん（笑）それが後の行為を楽しくしてくれるんだから。

　仕事でも何でも一緒で、面倒くさい、あるいはイヤなことを先にやれやって話。考えるより前にカラダを動かせばいい。そうやって割り切って仕事に取り組めば、自分を嫌いにならずにすむはずだよ。

【関連リンク】日給1万円以上！高額バイトの求人はこちら 　今回は相談者に叱咤激励の気持ちを込めて、厳しい回答をするぞ。悲しい気持ちなんておのれで決着をつけろ！　アホ!!

　これが恋人とドライブ中事故に巻き込まれて、相手が死んで立ち直れないっていうならまだ分かるけどさ。リアルに接触した経験がない相手だろう。声優が武道館を満員にするご時世だからファンになる気持ちは分かるけど、そこまで悲観するのは理解できない。相談者は、３Ｄに近い世界の住人に恋をしているようなものだと思うからさ。　アニメ番組のキャラクターと声優本人を重ね合わせて好きになったんだろうけど、実際の本人はキャラとはまったく違う可能性があることを忘れているんじゃないか。もし相談者が俺の横にいたら「いい加減にせえ！」と頭をはたくわ。

　俺たちの職業は現実か幻か分からないところがいいんだから、その女性声優の存在は幻だったと思えばいいんじゃない。死んでも作品は残っているわけだから、死を受け入れられるまで、ずーっとそのアニメを流しておけばいい。

　幻は幻であって、相談者自身は現実世界に生きているんだから、現実をしっかりと見つめないと。いつまでも悲しみに暮れていないで早く三次元じゃなく、二次元の彼女を作ったほうがいいぞ！