「ドラマ版にも言えることですが、投票シーンは重要なので見どころの１つだと思います。紘美と親友の関係性も個人的に感情移入したので、注目して下さい」

女性ファッション誌「non-no」専属モデルのみならず昨年は長編映画4本とドラマ4本に出演。今年大ブレイクを予感させる武田玲奈さんが主演を務める映画『人狼ゲーム　インフェルノ』が4月7日に公開される。撮影の裏話や見どころとともに、プライベートにちなんだ話やファッションについても話してもらった。
──主演に抜擢された時の感想は？
「桜庭ななみさんや土屋太鳳さんが出演された作品ですし、長く続いているシリーズですから最初は私に務まるかどうか不安でした。少しプレッシャーも感じましたが『頑張らなくちゃいけないな』と自分を奮い立たせたんです。お話を頂いた時、率直にうれしくもあったので」

──事前に過去作品は観ましたか。
「土屋太鳳さんや浅川梨奈さんを含め何作か観ました。結構ハードなシーンが多かったので『私も演じるんだ』と思いながら独特の世界観に浸っていた記憶があります」

──観た上で役に持った印象は。
「私が演じた野々山紘美は登場人物の中で一番、変化を遂げる女の子なんです。最初は正義感の塊だったけど、次第にいらないものが削ぎ落とされていく。シンプルに強く、美しい女の子だと思いました」

──ご自身との相違点は？
「私は強く美しい点ではまだまだ及ばないと思います（笑）紘美は学級委員でクラスのまとめ役なのですが、私は逆ですし。学生時代は前に出るのが得意ではなかったので」

──今回は初のドラマと映画の連動プロジェクトです。素朴な疑問ですがドラマ版との違いは？
「映画版では第２ゲームに向けて新たな人物が登場しますが、まだ秘密なので、映画の予告編は私以外ほぼモザイクがかかっているという事態で（笑）私も驚きました」

──ドラマ撮影では綾部監督が武田さんを〝ナミダの天才〟と絶賛していました。映画でも涙は…。
「感情が昂ると自然と涙が出てしまうので、映画でも泣きました。ラストや親友といるシーンは、泣く予定ではなかったんです。１人よりは誰かと一緒にお芝居をしていると感情が昂りやすくなるみたいです」

──普段は泣き虫ですか？
「あまり泣かないですね。高校２年生になる４月に親を説得して福島から上京したのですが、ホームシックで泣くこともなかったですし。泣ける映画を観ている時だけはボロボロに泣きますけど」

──撮影で大変だったシーンは。
「投票するシーンです。実はメンバーのうち何人かは自分の好きな人を選んでいいと監督からご指示頂いたんです。自由にやっていい分だけ大変でした」

──人狼ゲームは騙し騙されますが、武田さんは騙されやすいですか？
「騙されやすい…かもしれません。最近だと友だち何人かと遊んでいる時に、３人がケンカっぽい雰囲気を醸し出したんです。ネタだと聞いた瞬間、泣いてしまいました。現場では人が死なない人狼ゲームをして遊んだのですが（笑）人を騙すって難しいですね。演じている最中も騙すって難しいなと感じていました」

──タイトルになぞらえた質問も。インフェルノ（地獄）だった出来事は。
「この間、長時間の撮影があって、いつ寝ていいのか分からなくて大変でした。次の日はお休みだったからぐっすり寝て、起きてからはずっとモンハンに熱中していたので、少しのインフェルノで済みましたけど」

──あはは！武田さんはモデルでもあるのでファッションのお話も。この春注目しているアイテムは。
「私、古着を着たりスポーティーにまとめたりと、その日によってテイストがガラリと変わってしまうんです。最近ソックス付きのスニーカーを買ったので、春が待ち遠しいです。春はスポーティーにまとめる日が多くなるかもしれません」

──男性読者にも指南を！
「えっと……メガネに挑戦してみるとか？」

──ハードル高っ！
「そうなんですね！でも、メガネって一気に印象が変わりますし、店員さんにご相談して似合うメガネをかけてみるのはオススメです」

──最後に映画の見どころを。
「ドラマ版にも言えることですが、投票シーンは重要なので見どころの１つだと思います。紘美とルナの親友という関係性も個人的に感情移入したので、注目して観て頂けたらうれしいです」