世に発表する小説が次々と映画化される山田悠介氏原作の『復讐したい』が2月27日より中部エリア先行ロードショー。3月5日より全国ロードショーされる。本作で初主演を務める水野勝さん、テロ被害者の会のリーダー役を務めた田中俊介さんに話を聞きました。中京圏発の男性ユニットBOYS AND MENとしても活動中のお二人は、「取材時間は、どれぐらいありますか? ゆっくりしゃべっていいのかテキパキまとめるほうがいいのか教えて下さい」と気遣ってくれる、中身までイケメンでした…!!
「演じた板垣が迎える結末が、いい意味で衝撃的な裏切り方をしています。僕も最初に脚本を読んだ時に驚いて、『えっ、嘘!?』って叫びました」(田中)
「今、目の前にいる大事な人がいなくなったら…と考えたくなるし、観終わったら誰かと話したくなるはず。それが、この作品のいい部分だと僕は感じています」(水野)
山田悠介さんを読んだ世代だから出演は光栄でした!
──小誌初登場ですので、まずは水野さんが田中さんを、田中さんが水野さんをご紹介下さい!水野勝(以下、水野)「ボイメンの中で田中は、兄貴分的な存在ですね。で、ガチガチの肉体派でもあります。特技が分厚い週刊少年漫画雑誌を引き裂くことで、いつか電話帳まで辿り着きたいそうです。怖そうに見えますけどスイーツ好きで意外と“ギャップ野郎”なんです。プリンが大好物ですから、田中は」
田中俊介(以下、田中)「やめろ、やめろ(笑)リーダーは、根はしっかりしてないけど、ボイメンを引っ張るために頑張ってるって今、褒めようとしてたんだから。ウチら本当に変なヤツらばかりなんで、リーダーはツッコミ役ですね」 水野「僕が表の番長なら、田中は裏番というところでしょうか」
──ありがとうございます。本題に入りますが、山田悠介さんの作品に出演が決まった時の感想は。
水野「学生時代、図書館で山田さんの本を読み漁ってた世代ですから、本当に光栄でした」
田中「『リアル鬼ごっこ』とか『Xゲーム』は読んでましたね。どの作品も展開が早くて直接的な表現が多いから、本を読まないと言われてる世代でも世界観に引き込まれるんですよ」
水野「頭の中で映像として想像しやすいんですよね、どれも」
──今回の原作も読みましたか?
2人「もちろん!」
水野「ただ映画では、核となる部分は原作とは変わっていないけど、かなりオリジナルの要素が注入されています。原作は宗教団体や教祖が出てきます」
田中「原作は、復讐の制限時間が100時間ありますけど、映画版では18時間と、ギュッと濃縮されているんです」
──役作りはどのように?
田中「僕が演じた板垣潤也は、両親を殺された上にテロ被害者の会のリーダーでもあるんです。犯人を恨む気持ちと、絶対に復讐を成功させなければいけないプレッシャー、そして復讐の後に待ち受けていることを想像すると、気持ちがぐちゃぐちゃになるはず。だから、夜の街を徘徊して自分を孤独に追い込んで、そのままの状態でインしました」
水野「僕は、犯罪被害者の方がどんな心の傷を受けてどんなトラウマが残るかを、事前に勉強しました。メンタル面の治療、金銭面も含めた支援で国が補填しているものは何か。被害者の方はカムバックできているのか経験談もたくさん読ませて頂いた上で役を作りました。ただ、勉強すればするほど気持ちが苦しくなりましたね」
過酷な撮影でも男として銃を撃つのは高まりました
──そこまで事前の取り組みを努力された作品ですから、ぜひ多くの方にご覧頂くためにPRを。水野「自分なら復讐するのかしないのかを、観た人が自分なりの答えを導き出すと思うんです。あとは今、目の前にいる大事な人がいなくなったら…と考えたくなるし、観終わったら誰かと話したくなるはず。それが、この作品のいい部分だと僕は感じています。エンドクレジットの直前まで、何かを考えさせられる作品ですね」
田中「板垣が迎える結末が、いい意味で衝撃的な裏切り方をしているので、楽しみにしていて下さい。僕も最初に脚本を読んだ時に驚いて、『えっ、嘘でしょ!?』って叫びましたから。まさかの展開が待ってます」
水野「アクションを楽しんで頂きたいのはもちろんですけど、僕が演じた高橋泰之のラストの対決は、じっくり観て頂きたいです。カット割りが細かくて、朝6時から撮影が始まって、終わったら日が暮れてました。その間、ずーっと戦ったので」
──そんなに長い時間…!
水野「でも、銃を撃つって男として高まりますよ」
田中「僕が使ったマシンガン、リーダーは『持ちたいなぁ~』って顔してましたし(笑)」
『Wanna be!』は女性とカラオケで歌ってください!
──忙しいと思いますが、プライベートもお伺いしたいです。田中画伯!田中「めっちゃブログ読んでくれてますね!うれしいなぁ」
──イラスト、小さめですよね。
田中「あれは、あえて小さくしてるんです。狙ってるんです」
水野「いつかグッズにしたいんだよな、田中は」
──なるほど。お二人にとってリラックスできる時間は?
水野「僕は音楽を聴いている時が唯一のリラックスタイムですね。洋服を着替えるように、モチベーションを上げる時はコレとか、決めて聴いてます。ただ、イヤホンを持ち歩かないんで、僕の趣味を聴かされるメンバーは迷惑かも…(笑)」
田中「ちょいちょい『うるさいなぁ』と思いますね(笑)僕がリラックスできるメインは映画を観てる時なんですけど、料理をしてる時も“無”になれますね。ウチの小林豊も料理をするんで、キノコが冷凍できるとか、情報交換したりして。五感を一度に刺激できる、数少ない行動らしいですね、料理って」
水野「えぇっ!? それって感性が磨かれるってこと? マズイな、料理しないから冷蔵庫にペットボトルしか入ってない…」
──…気分を入れ替えて最後に発売中の新曲『Wanna be!』のアピールもお願いします!
水野「ここまで王子様っぽい衣装を着て王道のラブソングを歌うのが初めてなんで、逆にボイメンにとっては新たな挑戦です。PVを観ると恥ずかしくなるんですけど、それが女性にはキュンキュンしてもらえるかと」
田中「“あなただけの王子様になりたい”という、ピュアなラブソングなので、男性は女性とカラオケに行って歌って下さい。効きますよ(笑)」
INFORMATION
■映画『復讐したい』
INFO&STORY
世界で最も安全といわれる日本。2020年に「復讐法」という法律が制定される。国で定められた法律に則って罪を犯した犯罪者を、被害者、もしくは親族により制裁を下すというもの。中学校教師を務める高橋泰之(水野勝)はこの法律に反対だった、少し前までは…それは愛する妻の泉(高橋メアリージュン)が小寺諒という見知らぬ男により一瞬にして自分の前からいなくなったのだ。この事件の犯人・小寺への怒りを抑えられない泰之は「復讐法」に則り自らの手で犯人へ制裁する道を選び、復讐の場所である孤島へ向かう…。「リアル鬼ごっこ」などの人気作家・山田悠介さんの同名小説を実写化したノンストップバトルアクション。
CAST&STAFF
出演/水野勝・高橋メアリージュン・小林豊・田中俊介・勇翔・本田剛文・田村侑久・吉原雅斗・辻本達規・土田拓海・若菜太喜・平松賢人・上野優華・クノ真季子・海東健・神保悟志・岡田義徳
原作/山田悠介(幻冬舎文庫) 監督/室賀厚
脚本/赤松義正・室賀厚
主題歌/『BEAST』lynch.『P.I.L』ROTTENGRAFFTY
配給/キャンター・スターキャット
公式HP
2月27日(土)よりセンチュリーシネマほか中部エリア先行、3月5日(土)よりシネマート新宿、ユナイテッド・シネマ豊洲ほか全国公開
(C)2015山田悠介/幻冬舎/「復讐したい」製作委員会
PROFILE
田中俊介(たなか・しゅんすけ)
1990年1月28日生まれ 愛知県出身
10年に結成のイケメンユニットBOYS AND MENメンバー。第1弾公演「ストレートドライブ!」では小林豊とともに主演を務めた。グループでの活動以外に、単独での映画やテレビドラマに出演も。主な出演作に映画「A.F.O~All for one~」「サムライ・ロック」、ドラマ「黄金鯱伝説グランスピア」「なぜ東堂院聖也16歳は彼女が出来ないのか?」「全力離婚相談」「白鳥麗子でございます!」などがある。
公式ブログ
水野勝(みずの・まさる)
1990年11月22日生まれ 愛知県出身
10年に結成され東海エリアを中心に活動するイケメンユニットBOYS AND MENのリーダー。単独での映画やテレビドラマ出演、情報番組レギュラーなどでも活躍。主な出演作に映画「クレヴァニ、愛のトンネル」「サムライ・ロック」、ドラマ「鉄子の育て方」「なぜ東堂院聖也16歳は彼女が出来ないのか?」「みんな!エスパーだよ!~欲望だらけのラブ・ウォーズ~」など。tvkほかで放送のドラマ「白鳥麗子でございます!」に秋本哲也役で出演中。
公式ブログ
■映画『復讐したい』
INFO&STORY
世界で最も安全といわれる日本。2020年に「復讐法」という法律が制定される。国で定められた法律に則って罪を犯した犯罪者を、被害者、もしくは親族により制裁を下すというもの。中学校教師を務める高橋泰之(水野勝)はこの法律に反対だった、少し前までは…それは愛する妻の泉(高橋メアリージュン)が小寺諒という見知らぬ男により一瞬にして自分の前からいなくなったのだ。この事件の犯人・小寺への怒りを抑えられない泰之は「復讐法」に則り自らの手で犯人へ制裁する道を選び、復讐の場所である孤島へ向かう…。「リアル鬼ごっこ」などの人気作家・山田悠介さんの同名小説を実写化したノンストップバトルアクション。
CAST&STAFF
出演/水野勝・高橋メアリージュン・小林豊・田中俊介・勇翔・本田剛文・田村侑久・吉原雅斗・辻本達規・土田拓海・若菜太喜・平松賢人・上野優華・クノ真季子・海東健・神保悟志・岡田義徳
原作/山田悠介(幻冬舎文庫) 監督/室賀厚
脚本/赤松義正・室賀厚
主題歌/『BEAST』lynch.『P.I.L』ROTTENGRAFFTY
配給/キャンター・スターキャット
公式HP
2月27日(土)よりセンチュリーシネマほか中部エリア先行、3月5日(土)よりシネマート新宿、ユナイテッド・シネマ豊洲ほか全国公開
(C)2015山田悠介/幻冬舎/「復讐したい」製作委員会
PROFILE
田中俊介(たなか・しゅんすけ)
1990年1月28日生まれ 愛知県出身
10年に結成のイケメンユニットBOYS AND MENメンバー。第1弾公演「ストレートドライブ!」では小林豊とともに主演を務めた。グループでの活動以外に、単独での映画やテレビドラマに出演も。主な出演作に映画「A.F.O~All for one~」「サムライ・ロック」、ドラマ「黄金鯱伝説グランスピア」「なぜ東堂院聖也16歳は彼女が出来ないのか?」「全力離婚相談」「白鳥麗子でございます!」などがある。
公式ブログ
水野勝(みずの・まさる)
1990年11月22日生まれ 愛知県出身
10年に結成され東海エリアを中心に活動するイケメンユニットBOYS AND MENのリーダー。単独での映画やテレビドラマ出演、情報番組レギュラーなどでも活躍。主な出演作に映画「クレヴァニ、愛のトンネル」「サムライ・ロック」、ドラマ「鉄子の育て方」「なぜ東堂院聖也16歳は彼女が出来ないのか?」「みんな!エスパーだよ!~欲望だらけのラブ・ウォーズ~」など。tvkほかで放送のドラマ「白鳥麗子でございます!」に秋本哲也役で出演中。
公式ブログ
Interview&Text/内埜さくら Photo/おおえき寿一