フォトシネマ朗読劇という新たなジャンルのエンターテイメントが、主要キャストを再起用して映画化。『最果てリストランテ』が5月18日より公開される。もし三途の川を渡る前に、最期に一度だけ訪れることができるレストランがあったとしたら。最後の晩餐の相手を1人だけ選ぶことができたとしたら――。いつか誰にでも訪れる「死」がテーマではあるが、心が温まるテイストに仕上がっている本作に出演した女優の真宮葉月さんに最後の晩餐相手について&作品の魅力、プライベート秘話を聞いた。
本人の人生が役に現れるから共演者について勉強しました
──三途の川を渡る前に一度だけ立ち寄ることができる「最果てのリストランテ」。あったらいいと思いますか?「あったらいいなとは思うんですが、物語では1人しか選べないので困ってしまいそうです。できれば、大勢を集めてパーティーしたい。最初は家族の中で誰よりも一番長く過ごした、2歳年下の妹がいいと思ったんですけどね。お互い肉食なので、ステーキか焼き肉を食べながら話したいです。妹が食事をする姿を見るのが好きなので」
──仲良しなんですね。
「私は今28歳なんですが両親が7歳の弟の子育て中なので、私たち姉妹は自由に育ててもらったんです。昔は2人で一緒に料理を作ってご飯を食べることもありました。でも、妹は今パリに留学しているので、生まれて初めて離れて暮らしています。今年1月に遊びに行ったんですけど、現地へ行ったことで美術館が大好きになりました。向こうの美術館はカップルがデートをしながらキスしていたりと、フランクで、映画を観ているような気分になるんです。日本の美術館ももちろん大好きで、クリムトの好きな絵画が来日する日を楽しみにしているんです」
──プライベートなお話を有難うございます。作品のお話も。本作では韓流アイドルのジュンQさんと共演しましたが、いかがでしたか?
「私は演じる本人の人生が役に現れると思っているんです。だから、誰かに置き換えたり想像するのではなくご本人から受け取るものを感じて演じたいタイプなので、事前にCDを聴いたりDVDを観たりしました。初めてお会いした時は、笑顔が素敵で中性的な魅力があって、肌が透き通るように美しいと感動してしまいました」
──肌がキレイな理由はキムチを食べるから、とか?
「実は私、韓国マニアなんです。年に3~4回は行くんですけど同感です。運動ではなくてもキムチや辛いものを食べて汗を流す習慣が身についているから肌もキレイなのかなって」
大切な物や人・場所や味などを思い出してくれたらうれしい
──演じた純子の役作りや松田圭太監督の演出についても教えて頂けますか。「純子は正統派の日本人女性というイメージが強いんですが、実は芯が強くという部分は、最初から最後まで大切に演じました。オリジナルストーリーを書いてくださった松田監督は、ドラマのCGも手掛けられているので、ファンタジーとSFテイストをミックスするテクニックが素晴らしいと思いました。現場では、『自分の気持ちに素直になればいいから』とおっしゃってくださって、とても演じやすかったことを覚えています」
──「食」がキーワードでもある作品ですが、魅力は?
「登場人物1人ずつストーリーが違うので、観ていると思い出すものや考えさせられることが全部違う作品だと思います。大切なものや人、場所や味などを思い出しながら、泣いたり笑ったりして頂けたらうれしいです。現場では1日中、コーヒーや食事のいい匂いが漂っていて『食事の匂いはみんなを幸せな気持ちにさせてくれるんだ』と実感しました。劇場で匂いや味はお届けできませんけど、あの穏やかな雰囲気を味わってもらいたいです」
──余談ですが真宮さんはSNSをしていませんよね?
「この作品への出演を機に、ツイッターとインスタグラムを始める予定なんです。松田(圭太)監督とは別作品でもご一緒させて頂く予定なので、成長した私をお見せできたらいいなと思って。それほど私にとっては特別で、大切な映画なので、みなさんもぜひ劇場で観て下さい」
INFORMATION
■映画『最果てリストランテ』
INFO&STORY
営業時間が決まっていない小さなレストラン。三途の川を渡る前に最後の晩餐を取るための店で、人生で一度きりしか訪ねることができない。すでに亡くなっている1名のみという条件で晩餐相手を選ぶことができ、料理の注文をすることはできないが、相手が決まれば自然と料理も決まる。そして、全身黒ずくめの日本人給仕・岬(村井良大)が客を迎え入れ、韓国人のハン(ジュンQ)が料理でもてなす。そんなレストランで振舞われた思い出の料理を口にした人たちは、誰もがみな笑顔で饒舌となり、新たな旅路へと向かっていく…。18年4月に初演、19年1月と2月に再演された同名朗読劇の映画化。
CAST&STAFF
出演/ジュンQ(MYNAME)・村井良大・真宮葉月・鈴木貴之・今野杏南・井澤勇貴・酒井萌衣・苅田昇・芳本美代子・山口いづみ・堀田眞三
監督・脚本・編集/松田圭太 製作・配給/アイエス・フィールド
5月18日(土)より池袋シネマ・ロサほか全国順次公開
公式HP
(C)2018「最果てリストランテ」製作委員会
PROFILE
真宮葉月(まみや・はづき)
1990年10月17日生まれ
東京都出身
タイ・バンコクで4人組ガールズユニットのヒップ・スターとして活動後、レースクイーンやCM出演などで活動。英語、韓国語、フランス語が特技という今後注目の女優だ。公開待機作に『HARAJUKU~天使がくれた七日間~』『恋恋豆花』がある。
■映画『最果てリストランテ』
INFO&STORY
営業時間が決まっていない小さなレストラン。三途の川を渡る前に最後の晩餐を取るための店で、人生で一度きりしか訪ねることができない。すでに亡くなっている1名のみという条件で晩餐相手を選ぶことができ、料理の注文をすることはできないが、相手が決まれば自然と料理も決まる。そして、全身黒ずくめの日本人給仕・岬(村井良大)が客を迎え入れ、韓国人のハン(ジュンQ)が料理でもてなす。そんなレストランで振舞われた思い出の料理を口にした人たちは、誰もがみな笑顔で饒舌となり、新たな旅路へと向かっていく…。18年4月に初演、19年1月と2月に再演された同名朗読劇の映画化。
CAST&STAFF
出演/ジュンQ(MYNAME)・村井良大・真宮葉月・鈴木貴之・今野杏南・井澤勇貴・酒井萌衣・苅田昇・芳本美代子・山口いづみ・堀田眞三
監督・脚本・編集/松田圭太 製作・配給/アイエス・フィールド
5月18日(土)より池袋シネマ・ロサほか全国順次公開
公式HP
(C)2018「最果てリストランテ」製作委員会
PROFILE
真宮葉月(まみや・はづき)
1990年10月17日生まれ
東京都出身
タイ・バンコクで4人組ガールズユニットのヒップ・スターとして活動後、レースクイーンやCM出演などで活動。英語、韓国語、フランス語が特技という今後注目の女優だ。公開待機作に『HARAJUKU~天使がくれた七日間~』『恋恋豆花』がある。
撮影◎おおえき寿一 取材・文◎内埜さくら