File.16　日本プロ麻雀協会所属　真希夏生プロ

──ブログを拝見しましたが、やんちゃな人生を歩んできていますねえ。中学生でグレて…。
「中高一貫校なのに、高校に入れなくて別の高校を受験し直したんです（中央大学付属高校に入学→中央大学進学）。高校時代は東スポをお尻に敷いて開店待ちばかりしてたら留年して、４年通いましたし。修学旅行には２回、行きました」

──高校時代は麻雀を覚えた時期でもありますよね。
「そうですね。幼なじみにセットでカモられ続けたのが悔しくて、本気で上達したくなったんです」

──大学時代も麻雀を？
「雀荘と飲食店でバイトをしてましたけど、ほかのギャンブルにハマッて破産しました（笑）と言っても学生ですから大した金額ではないですよ。一人暮らししてた家賃が払えなくなって、あきらめて実家に戻りました」

──うわっ（笑）波乱万丈な人生がその後も安定しませんよね。
「就活の話ですよね。先輩がインドネシアで起業する話に乗ったんですけど、下見に行った先輩が起業をあきらめて話が流れたんです。現地で観光案内やおみやげを売る会社を立ち上げるつもりだったらしいんですけど、『今はそんな時代じゃなかった』と、あっさり流れました」

──そこからなぜ、麻雀プロの道を選んだのでしょうか。
「当時、バイトをしていた店長に、プロ試験に受かったら給料をアップするからと打診されて、二つ返事で引き受けたんです」

──ご両親の反対などは…？
「フェニックスオープンで頂いたプロとして初の賞金を渡して、お金で押さえ込みました（笑）ＯＬさんが初任給でプレゼントをする感覚でしたけど、あの頃は何も言われたくなくて、苦肉の策を取ったんですよね」

──そして昨年９月から『麻雀ガールズバーＲ』のママに就任しましたが、経緯は。
「本当はバーテンダーになるつもりだったから、いまだにママと呼ばれるのは違和感があるんですけどね（苦笑）毎晩お酒を飲んでる女流プロがいると人づてに聞いたオーナーからお声がけ頂いたんです。私自身、プロとして毎日12時間、打つことには飽きていたんですけど、完全に麻雀からは離れたくないと考えてた時期だったから、ちょうどいいタイミングだったんです」

──ですが、当初は３ヶ月で潰れると噂されていたとか。
「私がそれほど有名じゃありませんから。ただ、お客さんと打つ時に会話のネタを仕込んでここで話すようにしたことと、いろんな女流プロを呼んだことが功を奏したんだと思います」

──お店の今後の展望は？
「今、“賭けない・飲まない・吸わない”という『健康麻雀』が流行っているので、体の中からキレイになれるお店をやってみたいです。１階は雀荘、２階はランチでローフード、夜はバーになる飲食店にして、ヨガが趣味なので、ついでに３階にはヨガ教室を作って。となると、ビル１棟所有することになるんですけど、誰か買ってくれないかしら（笑）」