５人の少女たちが、ノルウェーのブラックメタルバンドの儀式を用いて死んだ少女を蘇らせるガーリーホラー作品『女の子よ死体と踊れ』で、ゆるめるモ！が映画初主演。12月20日にZepp DiverCityでのワンマンライブを控える、注目の６人組ガールズグループ。音楽活動がメインの彼女らが初めて挑んだ演技のことや役との相違点、作品になぞらえて「経験してみたいバイト」まで、語り尽くしてくれました！
──初主演を聞いた時の感想
もね）もともと私、演技をしたくてこのお仕事を始めているんですね。で、自分の役者さんとしての仕事がまだ軌道に乗っていない段階で、メンバー全員で主演をやると聞いた時は複雑な気持ちになりました。正直、めっちゃやりたくなかったです（笑）でも、実際に出てみたらいい思い出になりました！

けちょん）私たちには３年ぐらい早いんじゃないかな、というのが正直な感想です。もね以外はみんな、演技未経験での撮影でしたし。撮影が終わってから改めて、もっと演技の勉強がしたい！と思いました。

ようなぴ）そもそも、今のタイミングで私たちが映画の主演をやるなんて発想がなかったので、すごくびっくりしました。ゆるめるモ！は音楽がメイン活動なので、意外性があるな、とも思いました。ファンのみなさんも驚いているのではないでしょうか？

あの）ゆるめるモ！は常に完璧ではない状態なので、最初にこのお話を聞いた時は「本当に!?」と何度も耳を疑いました。映画という、大きなものを作ることができるのかな……という思いもありました。

──役とご自身の相違点は？
もね）可愛いものや甘いものが好きというところは似ているんですけど、グループで活動している時に私、あそこまでサボりません。これは声を大にして言っておきます（笑）

けちょん）映画の中では遅刻常習犯でしたけど、私自身は必ず約束の10分前までには着くようにしているので、「遅刻ってどうしたらできるんだろう？」と疑問を覚えました。遅刻魔ということは、遅刻することに罪悪感を持っていないのかな、と演じる前に想像しました。あとは基本、素の私です。映画の中でしたダークなメイクも大好きで、今年のハロウィンでもする予定です。

しふぉん）役と自分、ほぼそのままです。バイトではシフトリーダーを任されているんですけど、映画ではみんなに役職を与えているので、いつも通りで演じやすかったです。

ようなぴ）台本を読んだ時に、自分とは似てもいないけれど離れすぎてもいないな、という印象を受けました。演じた役は、その場の空気感を担うような感じですね。

あの）６人の中で唯一、非現実的な役なんですよね。しゃべり方も変えて演じましたし。役と似ているところは……顔色が悪いところぐらいかもしれません（笑）

──一番大変だったシーンor印象に残っているシーン
もね）あのちゃんと私とヤクザ役の方が車内でもめるシーンがあるんですけど、ヤクザ役の方が本物の役者さんですから、本気で怖かったです。

けちょん）儀式をするシーンは屋上での撮影だったので、風が強い上に寒くて、みんなでロウソクの火が消えないようにしながら頑張りました。

しふぉん）剣道を12年間やっていて有段者なんですけど、それを活かしたシーンをかなり頂くことができたんです。でも、日本刀が意外と重くて剣道とはギャップがあって、５～６回は撮り直しました。

ようなぴ）銃を打たせてもらうシーンがあったんですけど、実際にやってみると爽快感があって楽しかったです。普通に生きていたら銃を打つ経験なんて絶対にできないから、貴重でした。アドバイザーの方に教えて頂いたんですけど、扱い方を習っている最中は緊張しっぱなしでした。

あの）死体として横たわるシーンです。富士山近くの森の中でまずは死体になったんですけど、薄着だった上に雨上がりで地面がまだ濡れていたので、地味に体が辛かったです。（死体役を上手に演じるコツは？）無心になることです！　あと、血が好きなので、胸に血糊を付けてもらった時は興奮しました。

──映画では清掃員のアルバイト役でしたが今後、やってみたいバイトや過去のバイト経験は？
もね）フリルが大好きなんですけど、ゆるめるモ！の活動ではそういった衣装を着る機会がないので、メイドさんのアルバイトをしてみたいです。

けちょん）お花屋さんと、高層ビルの窓拭き。仕事をしながら、室内にいる人たちの行動を観察してみたい。でも高い場所、あまり好きじゃありませんけど（笑）

しふぉん）実は今、ゆるめるモ！以外に塾の講師と歯科助手のバイトをしています。最近まで大学受験の生徒を担当していて、生徒達に「先生、何歳？　自分らと同じぐらいでしょ！」とからかわれていました（笑）ウエディングプランナーやテーマパークスタッフにも興味があります。

ようなぴ）ディズニーランドか、サンリオピューロランドのスタッフさんになってみたいです。めっちゃ厳しく教育されそうですけど（笑）人に笑顔を与えられるサービス業って素晴らしいなと思っているので、一度は体験してみたいです。

あの）男性に生まれ変わることができるなら、ホストをしてみたい。男性が女性に接客をするっていう、システムに興味があるんです。もし私がなったら、たぶんNo.2ぐらい（笑）一番になるのはかなり難しいけど、二番目になる自信はあります！

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もね）映画はガーリーホラーに位置づけられてはいますけど、笑いあり、感動ありでたくさんの要素が詰め込まれています。観る方によって受け取り方は違うと思いますが、１つでいいから何かを感じて頂けたら、やった甲斐がありますね。

けちょん）この映画を観ると、大事な何かを見つけられると思います！

しふぉん）映画と聞くと『タイタニック』のような作品を想像する方もいるかもしれませんが、「映画にもいろんな種類があるんだよ」ということを、まさにこの映画が表現しています。メンバーが試行錯誤しながら垣間見せる素と両方を一緒に楽しんで下さい。

ようなぴ）ガーリーホラーなので、不気味な要素を備えつつも女の子の“可愛い”が詰まった作品です。最後は感動しますけど、途中は笑いありで、ツッコミどころ満載です！

あの）可愛かったり面白かったりするホラー映画なので、ファンのみなさんはもちろん、ゆるめるモ！を知らない方も楽しめる内容です。この映画で私たちを知ってください。

──ゆるめるモ！　と初タッグを組んだ感想は？
「非常に面白くて魅力的なメンバーばかりなので、タッグを組むことができて幸運でした。以前から彼女達の存在は知っていましたが、映画の撮影が決まってから改めてCDを聴いたり、ライブ映像を観たり、実際のライブも観に行きました」

──今回、最もこだわったシーンや演出は？
「一筋縄ではいかない話でありつつ、お客さんを感動させられるような、と言ったらおこがましいですが、王道めいた作品にしたかったんです。そういった映画にする為にはアクションやVFXの箇所と美しい青春シーンを各々どういう風に組み込むかというバランスにこだわりました。あとは今回、暗さに強いカメラを使っていて、メンバー６人が儀式に臨むシーンは、月明かりとロウソクの明かりだけで撮影しています。雨が降らなければという賭けでしたが、仕上がりを観たら幻想的で狙い通りのルックになっていました。私が一番、気に入っているシーンです」

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「それが一番、難しい（笑）私の中の若者像は、基本的にうまくいっていなくて、もがくものなんです。そういう人たちがどうやって進んでいくのかをぜひみなさんに観ていただいて、何かを感じてもらえたらうれしいです」