宇宙最狂のポップＳｉｃｋアイドル！　病ンドル
病み期に入るとライブを欠席！デビュー１ヵ月あまりで半数に

　今年４月、あやまんＪＡＰＡＮを卒業しためんそ～れ愛菜がアイドルプロデュースを行っていくことを発表した。開催されたオーディションの応募資格はなんと「病んでること」。１４００人の応募者の中から、ひきこもり、いじめ、自殺願望といったガチすぎる病みを抱えたメンバーが選ばれ誕生したグループ、その名は「病ンドル」。興味深いメンバーのうち、２人を直撃した。

──まずは自己紹介を。
胡桃「幻のジブリ系アイドル、病ンドルの最年少、青色担当の胡桃るくです」

如月「飼い犬系微炭酸アイドル、病ンドルの紫色担当“きら様”こと如月きらです」

──このグループに選ばれたからには、病み属性があるわけですか？
胡桃「希望の高校に入れなかったから、学校が嫌いです。いつも１人だし、夏休みも引きこもってレンタルＤＶＤを見てばかり」

如月「チョーカー（首輪）をつけてると安心するドＭ体質です。自分じゃ何ひとつ決められない」

胡桃「一緒にファミレス行っても、メンバーが決めてあげるんです」

──そんな性格で、よくアイドルになろうと思いましたね。
如月「19年生きてきた中で、唯一にして最大の決心です。募集告知にあった『生きてていいんだと思える場所を作りたい』というめんそ～れ愛菜さんの言葉に惹かれました」

胡桃「私は、お姉ちゃんがＹＧＡというグループにいたから、ずっとアイドルになりたかったんですけど、全然受からなくて。やっと拾ってもらえた感じ」

──合格したメンバーが初めて集合した時は、どんな様子？
胡桃「誰も目も合わせず、スマホをイジっていました。やっていけるか不安でしたけど、ごはんを食べに行ったりして徐々に打ち解けていって。でも、まだきら様は自宅に入れてくれないんです」

如月「そこは自分の領域なんで」

──プロデューサーのめんそ～れ愛菜さんはどんな方？
胡桃「愛菜さん自身が一番病んでいます。歌詞も書いてるんですけど、できあがったのはなんとレコーディング当日の朝！　前もって練習できず、譜割りもわからないから、手探りで歌いました」

──７月20日にSHIBUYA DESEOで行われた初ライブの感想は？
如月「頭の中が真っ白でした」

胡桃「自分では覚えてないんですけど、振り付けをしなきゃいけないパートで何もしてなかったみたいです（笑）でも、おかげ様で満員で」

──ファンに気後れしないですか？
如月「ツーショットチェキを撮る時に、緊張して塩対応になっちゃう」

胡桃「ファンのかたがきら様にお米をプレゼントしてくれたんですよ」

──お米…!?
胡桃「きら様は１人暮らしで、基本的にごはん食べないから心配してくれたみたいで」

如月「お腹が空いたら寝て忘れるようにしてます」

胡桃「睡眠のリズムも狂ってるから、寝ないでライブ会場に来たりするんですよ。ライブに出る前からもうヘロヘロ（笑）」

──メンバーが病み期に入るとライブを休むそうですね？
胡桃「６人いたのが徐々に減っていって、この前のライブ（８月29日）はついに半分に。いつかはソロになっちゃいそう（笑）」

如月「お客さんのほうがメンバーより参加率がいいですね」

胡桃「いつも当日欠席なので、慌ててライブ直前にダンスのフォーメーションや歌のパートを変えるんです。別に欠席をウリにしてるわけじゃなく、同じような悩みの人たちを勇気づけたいんですけど…」

──なかなか揃わない。
胡桃「今のところライブには皆勤なんですけど、病ンドルとしてそれでいいのかという変な悩みもあります（笑）リーダー（蓮水一夏）もマヌケなので、自分は健常なんじゃないかと思えてきちゃって」

──今後の抱負は？
如月「大きな会場の花道を走りたいです。うしろのお客さんのところまで行ってみたい。つまり、アリーナライブをやることですね」

胡桃「でんぱ組．ｉｎｃさんが大好きなので、いつか共演してみたい。まずは、メンバーが休まないように私がみんなのお尻を叩きます！」