File.14 日本プロ麻雀協会所属 松嶋桃プロ
──京大出身の女流プロと言えば松嶋プロですが、京大に入った経緯に驚きました。ご両親から、東大は自宅から遠いからダメだと言われて選んだなんて!
「いえいえ。名古屋大学以上の大学で、と親に言われたから、のちのち潰しが利きそうな法学部を選んだ結果なんです。それに私、現役で合格したのに、卒業してから1年間はプータローしてますし」
──大学生時代に就職活動は?
「麻雀に明け暮れていて忘れてました(笑)でも一応、卒業前に裁判所の事務次官の公務員試験は受けたんですよ。受かろうなんて甘い考えではなくて、社会勉強のつもりで。結果、筆記は合格しましたけど、面接で落ちちゃいました…」
──天然キャラの松嶋プロらしい結果ですね。そこからは。
「プータローのままでいたら、両親から実家に帰って来いと言われてしまうので、1年後に開校する同志社大学のロースクールに向けて受験勉強を始めました。ロースクールって出席日数が足りないと卒業できないんですね。入学したら勉強漬けになる。だから、試験に合格した9月から3月までは、モラトリアム期間を有効活用しました。青春18きっぷで国内旅行したり、オーストラリアやタイにも行きました。車の免許も取りましたし、麻雀も存分に楽しみました」
──ロースクールにまで進学したのに、司法のプロにならなかった理由とは?
「在学中にも司法試験を一度受けているんですけど、本当にあの業界が自分には向いていないと痛感したんです。友人にロースクールを辞めたいと相談したこともあるぐらい。でも私、特待生で入ったんですね。辞めると学費を返還しなければいけないと聞いて、辞めるわけにいかないから卒業しただけなんです」
──なるほど。卒業後すぐの25歳で麻雀プロになっていますが、ご両親に反対されたりは。
「母方の祖父が私が6歳の時に、『今年から小学生だから、麻雀ぐらいできないと』と教え込むほど好きな上に、両親も好きで、雨の日の恒例行事が弟を含めた家族麻雀だったので『手に職をつけたね』と喜んでくれました。ありがたいことに、プロになってすぐ雑誌に載せて頂けたのを見た時は、本気で仕事にしてると驚いたみたいですけど」
──あらためて聞きたいのですが、松嶋プロにとって麻雀とは。
「家族との時間をつないでくれて、いろんな人との出会いをもたらしてくれた存在です。でも、アングラなイメージが根強いことにびっくりしたので、 悪いイメージを少しずつでも払拭できたらいいなって。そのためには京大卒という肩書きが使えると思ったのは事実ですし、私自身は一生、麻雀を続けたいから、成績を残して、認められるプロを目指しています」
──ありがとうございます。最後に、勝負強い男の条件も教えて頂きたいです。
「ニコニコしていて人当たりがよくて、常に冷静で感情が一定の人。そういう人って負けた相手から『またあの人と打ちたい』と言われるんですよ。そういう人を見てきたから自分自身、心がけていることでもありますし、惹かれるタイプでもありますね」
PROFILE
松嶋桃(まつしま・もも) 1984年9月16日愛知県生まれ。趣味は食べることとミュージカル鑑賞(15歳で『CATS』を鑑賞以降、特に劇団四季の大ファン)
公式ブログ
公式Twitter
松嶋桃プロと会えるお店はココ!
マーチャオY東京赤羽店
松東京都北区赤羽1ー5ー4 新丸久ビル3階
TEL:03-3903-1104
営業時間:9時~24時 年中無休
※不定期勤務のため、会いたい場合は店舗HPか松嶋プロのブログ、ツイッターで確認を。
お店HP
松嶋桃(まつしま・もも) 1984年9月16日愛知県生まれ。趣味は食べることとミュージカル鑑賞(15歳で『CATS』を鑑賞以降、特に劇団四季の大ファン)
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取材・文/内埜さくら 撮影/おおえき寿一