小誌でもおなじみの、なあ坊豆腐＠那奈＆前田希美の音楽ユニット『ななのん』が、8月4日にサードシングルをリリースした。今回は、そんなななのんを代表して、ネット発の異色アーティスト那奈ちゃんをフィーチャー。ダンスとクラシックバレエで鍛えた驚異的な身体能力を活かして、モデルや女優としても多彩な活躍をみせる、彼女の素顔に肉迫した──。
──待望の3rdシングルは“両A面”仕様。まったくタイプの違う2曲で新鮮な感じもしますよね。
「レコーディングが同じ日だったから、その分ちょっと大変でしたけどね（笑）ただ、『キスミーダーリン』は、ザ50回転ズさんが私たちのために作ってくださった曲。耳にすごく残るし、振付も覚えやすいので、たくさんの人にマネしてほしいなと思います」

──一方の『世界の始まりはいつも君と』は、ななのんにとっても大事な曲だとか。
「元は、のん（前田希美）と出会うきっかけになったアリスインアリスさんの舞台の主題歌だったので、やっぱり思い入れはありますね。いま改めて歌詞を見ても、『私たちのために用意してくれたのかな？』って思えるぐらい、深いんで」

──ユニットとして活動するようになって、仕事に対する気持ち、スタンスも変わってきました？
「ソロの時は、まだ右も左も分からなくて、言われたことをただ一生懸命やるって感じだったんですけど、ななのんは、衣装も自分たちで選んだりして、わりとセルフプロデュースみたいなこともさせてもらえる。それだけに『ちゃんとしなきゃ』って気持ちにはなりますね」

──ななのんとしては、今後はどんな方向性で？
「Ｐuｆｆyさんのように『２人組って言ったら、ななのんだよね』と言ってもらえるぐらいの存在にはなりたいです。あとは、双子コーデとかができるのもウリのひとつなので、同世代や中高生ぐらいの女の子がついついマネしたくなるようなファッションとかもどんどん取り入れて、オシャレなユニットと思ってもらえるように、これからも努力していきたいです」

──ところで、ニコニコ動画でダンスを披露していた頃には現在のような“未来”は想像してました？
「テレビの『スタードラフト会議』に呼んでいただいた時も、番組を通して、自分のダンスをいろんな人に見てもらいたいって、ただそれだけ。ニコ動の中で一番の踊り手にはなりたいとは思ってましたけど、その先のことは全然考えてなかったです」

──では、変化はどのあたりから？
「舞台に出させていただいて、多くの人に出会ってからですね。舞台って様々なタイプの方がいて、すごく刺激になるんです。もちろん、お仕事になったぶん、ただ好きってだけではいられないから、そこが難しいところでもありますけど…」

──個人としては、モデルや役者業も、積極的にやっていく感じですか？
「いまはまだ何が自分にとって一番しっくり来るのかを探している状態。だから、選り好みしないで、いろんなことに挑戦していきたいですね。アーティストなのかモデルなのか、最終的にそれが何になるかはまだ分からないですけど、『ほかにいないよね』と思ってもらえるような特別な存在になれたらなと思ってます」

──そのためにも武器であるダンスを使わない手はないですもんね。
「そうなんですよ。最近、自分の中での“踊りたい熱”がホントにすごくて。ジムみたいな感じで通えるダンススタジオにも、勝手に通い始めちゃったぐらいですからね（笑）」

──気がついたら、またニコ動で踊ってたりしそうですね。
「それもいいかも（笑）でも、どのジャンルに軸足を置くにしても、ダンスを観てもらえる場所は、別に作っておきたいなとは思いますね。やっぱり身体を動かすのは好きだから、お芝居でもアクションとかにも、もっと挑戦していきたいですしね」