「この映画に関わらせて頂くことによって、人間は1人では生きられないってことを教えられました。自分を見つめ直すことのできた撮影でした」
エキゾチックな顔立ちと卓越した演技力で日本のみならず中国、台湾、インド、シンガポールにも根強いファンを持つ未来穂香さんの主演映画『クレヴァニ、愛のトンネル』が2月21日に公開。失った相手を20年も思い続ける一途な愛を描いたストーリーで、作品のロケ地ウクライナ地方のクレヴァニにある“愛のトンネル”が映画で撮影されたのは世界初。「国際派女優×世界初のロケ地作」の見どころに迫るべく、小誌は未来さんを直撃!
高2の夏の撮影なので私も子どもっぽいなと思いますね
──作品の写真と現在を比較すると、役柄のせいもありますが雰囲気が違いますね~!「映画を撮影したのが1年半以上前の、高校2年生の夏なんですよ。自分でも子どもっぽいなと思います(苦笑)この写真を見ると、当時の心境を思い出すんですよね。この時はピークの思春期…って、今も17歳だから思春期ではあるんですけど(笑)自立したい、早く大人になりたい、1人で何でもできる! って気持ちが今よりずっと、強かったなって。でもこの映画に関わらせて頂くことによって、人間は1人では生きられないってことを教えられました。自分を見つめ直すことのできた撮影でしたね」
──未来さんがずっと行きたかった愛のトンネルで自分を見つめ直すことができた…素敵ですね。
「愛のトンネルがあるウクライナって、日本人にとってはそれほどポピュラーな国ではないですよね。でも私、友だ ちがLINEで『行きたい』と何人も写真を送ってくれていたので、存在自体は知っていて、一度は行ってみたかったんです。撮影で行くことができてラッキーでした」
──実際に行ってみて、感想は。
「素敵! の一言に尽きます。『ここでキスした恋人達は永遠に結ばれる』という伝説があるだけあって、撮影中もカップルがたくさん、訪れていました。ラブラブなのにクールで、憧れち ゃいますね」
ロケ地へ行くならスプレーと蚊取り線香と上着持参で!
──いつか好きな人ができたら行ってみたいですか?「私は一葉のように20年間も一途に愛された経験も、好きになった経験もありませんけど、もしそんなふうに思える人ができたら行ってみたいですね。とにかく緑が美しいので、映画をご覧になると行きたくなる方もいると思うんですね。でも、季節によっては蚊が多いから、虫除けスプレーと長袖の上着と蚊取り線香を忘れずに持って行って下さい。虫除けは日本製は効きません。それなのに蚊取り線香は抜群に効いて、日本の技術力にあらためて感謝しました」
──愛のトンネルがある場所は、かなり田舎だと聞きました。
「昔ながらの海外の田園風景、という景色でした。『ローマの休日』に出てくるようなお店でした。でも近くにお店もほとんどなかったから、着替えは町の小さな美容室をお借りしました。食事をするお店もほとんどなかったから、撮影中はみんなでバーベキューをしたんです。私は甘い物が食べたくなって、シナモンアップルとシナモンバナナをデザートとして作りました」
洋画にも出られる女優が夢英語を猛勉強中なんです
──未来さんには外国人のファンが多いこともあり、ハノイ国際映画祭も大盛況だったそうですね。「ありがたいことに、現地のファンのみなさんが大勢いらしてくださったんです。ツイッターも英語のリプライが頻繁に来ます。将来は洋画にも出演できる女優を目指しているんです。だから英語を勉強中で、最近はほぼ、理解できるようになりました。海外の方にも読んで頂けるよう、最近はブログにも英語の文章を書いてるんですけど、ロケ地のウクライナの公用語ロシア語はさすがに難しい…。『ありがとう』という意味の『スパシーバ』ばかり言 っていました(笑)」
──最後に映画にちなんだ質問を。作品は一途な愛の物語ですが、未来さんが愛しているものは?
「5匹の愛犬です。4匹はトイプードルで1匹は雑種なんですけど、みんな 母のことが一番、大好きなんです。犬って順位を付けるじゃないですか。5人家族で私はたぶん、3位ぐらいなんですけど、母の姿が見えなくなるだ けで遠吠えするコまでいるんです。『家族の私もここにいますけど?』って寂しくなりますけど(笑)愛してます。なくてはならない存在ですね」
INFORMATION
■映画『クレヴァニ、愛のトンネル』
INFO&STORY
20年前、高校教師だった圭は、女子生徒の一葉(ひとは)と許されない恋に落ちるが、不幸な事故で2人の時間は終わりを告げる。20年が経った後も一葉を忘れられない圭は「失った人に会える」と言われているウクライナ・クレバニ村の緑のトンネルに向かい、そこで20年前の姿の一葉と出会うが…。緑に包まれた幻想的な風景が観光スポットとしても注目を集める、ウクライナ西部クレバニ村の“愛のトンネル”で撮影が行われたラブストーリー。
CAST&STAFF
出演/未来穂香・小山田将・水野勝・岡村洋一・嵯峨周平・魚住ちえこ・小柳朋恵・川村虹花・板尾創路
監督/今関あきよし
脚本/いしかわ彰・今関あきよし
配給/アイエスフィールド アルゴ・ピクチャーズ
公式HP
2月21日(土)K’s cinemaほかロードショー
(C)2014「クレヴァニ、愛のトンネル」製作委員会
PROFILE
未来穂香(みき・ほのか)
97年3月7日生まれ 千葉県出身
08年にドラマ「夢の見つけ方教えたる2」で女優デビュー。以降、映画「NEC ネック」「江ノ島プリズム」、ドラマ「仮面ライダーオーズ/OOO」「鈴木先生」「幽かな彼女」などに出演。映画出演はほかに「マリア様がみてる」「高速ばぁば」「放課後ロスト」「思春期ごっこ」。「イタズラなKiss~Love in TOKYO」「イタズラなKiss 2~Love in TOKYO」ヒロインで国際的にも知られる。
公式ブログ
公式Twitter
■映画『クレヴァニ、愛のトンネル』
INFO&STORY
20年前、高校教師だった圭は、女子生徒の一葉(ひとは)と許されない恋に落ちるが、不幸な事故で2人の時間は終わりを告げる。20年が経った後も一葉を忘れられない圭は「失った人に会える」と言われているウクライナ・クレバニ村の緑のトンネルに向かい、そこで20年前の姿の一葉と出会うが…。緑に包まれた幻想的な風景が観光スポットとしても注目を集める、ウクライナ西部クレバニ村の“愛のトンネル”で撮影が行われたラブストーリー。
CAST&STAFF
出演/未来穂香・小山田将・水野勝・岡村洋一・嵯峨周平・魚住ちえこ・小柳朋恵・川村虹花・板尾創路
監督/今関あきよし
脚本/いしかわ彰・今関あきよし
配給/アイエスフィールド アルゴ・ピクチャーズ
公式HP
2月21日(土)K’s cinemaほかロードショー
(C)2014「クレヴァニ、愛のトンネル」製作委員会
PROFILE
未来穂香(みき・ほのか)
97年3月7日生まれ 千葉県出身
08年にドラマ「夢の見つけ方教えたる2」で女優デビュー。以降、映画「NEC ネック」「江ノ島プリズム」、ドラマ「仮面ライダーオーズ/OOO」「鈴木先生」「幽かな彼女」などに出演。映画出演はほかに「マリア様がみてる」「高速ばぁば」「放課後ロスト」「思春期ごっこ」。「イタズラなKiss~Love in TOKYO」「イタズラなKiss 2~Love in TOKYO」ヒロインで国際的にも知られる。
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Interview&Text/内埜さくら Photo/おおえき寿一