日本だけではなく世界中で社会問題になった「リベンジポルノ」(=別れた腹いせに元恋人や配偶者の写真や動画などをインターネット上に流出させる嫌がらせ行為)がタイトルそのままに映画化され、DVD版がリリース。劇中でリベンジされてしまう女性、相沢奈津美を演じた本山由乃さんに作品について話を聞いた。「お芝居することが生活の一部」と断言する本山さん、ご自身が憧れている、漫画『ガラスの仮面』姫川亜弓をイメージした衣装で登場です!
初の長時間の濡れ場撮影で腹筋が痛くなりました(笑)
──劇中で、長時間に及ぶ濡れ場を披露していますよね。「作品で脱ぐのは3度目なんですけど、前2作はポイント的にワンシーン脱いでるだけなので、私にとってはカメラを回しっぱなしで長時間、濃厚な濡れ場を演じるのはチャレンジでしたね」
──濡れ場を演じるのは大変とはよく聞きますが、実際は?
「私は声を出すタイミングと大きさが、自分の中で気になりました。変なところで声を出したらわざとらしくなるし、そういう時の声って大きくはないじゃないですか。だから腹筋を使って息遣いを調整したんですけど、終わったら呼吸が浅くなっていて、お腹が痛くなってました。体力を消耗したせいか、お腹もものすごく空いて、おやつもたくさん食べました。裏側の話で観る方の想像を壊さないといいんですけど…(苦笑)」
──ですね(笑)でも、あのシーンがリベンジポルノに繋がる重要なシーンでもありますよね。
「相沢奈津美は演出家の森本仁志とデキてしまうんですけど、劇団の主宰と看板女優が深い関係になるのって、どこにでもある話なんですよ。奈津美を演じる前に劇団の知り合いに話を聞いたら、それで劇団自体が壊れてしまうことも珍しくないって。看板女優のためだけの台本ばかりになって、ほかの女優からやっかみを買って…っていう流れらしいです。だから、かなりリアルなストーリーだと思います」
──奈津美はホステスをして森本を養いますが、ご自身だったら。
「私は甘やかしてほしいし、自分中心に考えてほしいっていうワガママな性格だから、恋人に貢ぐことはしないでしょうね」
──恋愛よりも、高校時代から芝居に注力した生活を送ってきてますもんね。
「芸術系の高校に入って高2から受験科目を選択しないで実技ばかり受けていたから、お芝居以外できないんですよ。24歳になって、お芝居を辞めて就職するコも周りには増えてきているし、普通に就職したコが安定した収入を得ているのも近くで見てはいますけど、お芝居を辞めることも結婚も、今は考えられませんね」
最近女性がリベンジすることも映画を観て教訓にしてほしい!!
──では、実際にリベンジポルノされる事態は考えられない?
「そんなことはありませんよ。リベンジポルノって言葉を聞いて、自分の過去を振り返る人は多いんじゃないですか? 私は友だちに撮られた食事中の顔写真があまりにもひどいので封印してもらってますけど(笑)信頼しているからこそ誰にも見られたくない姿の撮影を許したのに、それをネット上にバラまくって、裏切り行為ですよね。だから、男女ともにこの映画を観て、教訓にしてほしいです。今は、ネットだけの繋がりなのに仲がいいと思う人もいるような、人との距離感を勘違いしやすい世の中ですから」
──ネット上よりもリアルな繋がりのほうが大切?
「もちろんネット上だけの関係の人もいますけど、ネットで知り合ってもそこから実際に会って話をしたほうが、本当の信頼関係を築ける気がします。ただ、一概にネットはダメと否定もできないんですよね。ネットで知り合った人ともうすぐ結婚する友だちもいますし」
──そういう出会いも増えていますよね。では、本山さんがリベンジポルノされたら。
「今聞かれたら、訴えて戦う気持ちはありますけど、実際に自分に起きたら、他人を信用できなくなって、精神的に病んでしまうかもしれません。最近は女性がバラまくケースもあるみたいなので、男性も他人事ではなく、自分事として作品を観てほしいですね」
INFORMATION
■DVD『リベンジポルノ』
INFO&STORY
女優を目指す小林真理(七海なな)はアクターズスクールに通い、日々レッスンに励んでいた。そんなある日、ほんの気晴らしにと気軽に始めたSNSで、小説家志望を名乗る斉藤丈一郎(原田憲明)と出会い恋に落ちた。ある日、アクターズスクールに新しい演出家の森本仁志(笠原紳司)が現れる。森本は真理と自分の責任で死んでしまった元恋人の相沢奈津美(本山由乃)を重ね合わせていた。一方で、真理と丈一郎はお互いの心の穴を埋めるかのように歪んだ恋愛へと足を踏み入れてしまう。言葉巧みに裸の写真や動画を要求する丈一郎と、愛するがゆえ、要求を叶えてしまう真理…。それを知った森本は、自分が犯した過ちを二度と繰り返させてはならないと2人を止める。気持ちの整理もつき、女優として階段を上って行く真理は、恋よりも夢を追うことを決心するが…。
CAST&STAFF
出演/七海なな・本山由乃・原田憲明・松原正隆・佐々木浩久・笠原紳司
監督/羽生研司
脚本/高橋祐太
公式HP
スターボードからセル&レンタル中。3800円(税別)
(C)『リベンジポルノ』製作委員会
PROFILE
本山由乃(もとやま・よしの)
1990年2月19日生まれ 埼玉県出身
女優、劇団ロオル主宰。映画やドラマ、舞台を中心に活躍。映画出演の近作に「激写!カジレナ熱愛中!」「BADコミュニケーション」「約束の地に咲く花」などがある。また、モデルやライブ活動も行い、「ワッチミーナ」3期候補生でもある。本作ではT160B89W62H87のボディーを披露している。
公式ブログ
■DVD『リベンジポルノ』
INFO&STORY
女優を目指す小林真理(七海なな)はアクターズスクールに通い、日々レッスンに励んでいた。そんなある日、ほんの気晴らしにと気軽に始めたSNSで、小説家志望を名乗る斉藤丈一郎(原田憲明)と出会い恋に落ちた。ある日、アクターズスクールに新しい演出家の森本仁志(笠原紳司)が現れる。森本は真理と自分の責任で死んでしまった元恋人の相沢奈津美(本山由乃)を重ね合わせていた。一方で、真理と丈一郎はお互いの心の穴を埋めるかのように歪んだ恋愛へと足を踏み入れてしまう。言葉巧みに裸の写真や動画を要求する丈一郎と、愛するがゆえ、要求を叶えてしまう真理…。それを知った森本は、自分が犯した過ちを二度と繰り返させてはならないと2人を止める。気持ちの整理もつき、女優として階段を上って行く真理は、恋よりも夢を追うことを決心するが…。
CAST&STAFF
出演/七海なな・本山由乃・原田憲明・松原正隆・佐々木浩久・笠原紳司
監督/羽生研司
脚本/高橋祐太
公式HP
スターボードからセル&レンタル中。3800円(税別)
(C)『リベンジポルノ』製作委員会
PROFILE
本山由乃(もとやま・よしの)
1990年2月19日生まれ 埼玉県出身
女優、劇団ロオル主宰。映画やドラマ、舞台を中心に活躍。映画出演の近作に「激写!カジレナ熱愛中!」「BADコミュニケーション」「約束の地に咲く花」などがある。また、モデルやライブ活動も行い、「ワッチミーナ」3期候補生でもある。本作ではT160B89W62H87のボディーを披露している。
公式ブログ
撮影◎おおえき寿一 取材・文◎内埜さくら