File.34 最高位戦日本プロ麻雀協会所属 与那城葵プロ
──プロになる前はファッションモデルをしていたそうですね。
「高校を卒業してから22歳ぐらいまで、名古屋にある事務所に所属していました。女流プロになる時に卒業しましたけど」
──モデルを辞めてまでハマった麻雀の原点は。
「モデルをしていた終わりぐらいの時期に、兄2人とサンマをしたのが初めてした麻雀です。地デジ化された時期に自宅のテレビが映らなくなって、元々好きだった一番上の兄に暇つぶしに誘われました。麻雀をするまでは私たち3人、兄妹仲が悪くてギスギスしていたんです。母が心配するほどで、私は早く家を出て一人暮らしをしたいと思うほどでした。だけど今では3人集まれば卓を囲むほど仲良しだし、父を混じえて4人で打つこともあります。沖縄にある祖父の自宅の1階が麻雀店なのですが、家族で行くと必ずと言っていいほどお店に寄りますし。私にとって麻雀は、共通の話題ができたことで兄妹仲を円滑にしてくれた、有り難いゲームなんです。今までで兄2人と打った、あの1年間が一番楽しかったですし」
──なるほど。今年4月からは店舗の専属プロではなく、フリーのプロとして活動していますが、違いは感じていますか。
「できるだけ早い段階でタイトルを獲得するなど、プロとしての実績を残していかないと、と考えています。モデルをしていたせいか年齢に敏感で、麻雀が強いこととプラスαの2つがあってこそ需要があると思うので。タイトルを獲ればゲストに呼んで頂ける機会も増えますし」
──麻雀プロは人気商売的な要素も強いですからね。男性客が多い職場なので、好みのタイプもぜひ教えて下さい。
「食の好みが合う人じゃないと、関係が続かない気がします。自分が大雑把な性格だから、調味料に凝りすぎる人は無理かもしれません。サラダ油じゃなくてオリーブオイルじゃなきゃダメとか、この料理はバターを使わなくちゃいけないとか」
──男性が料理に凝る時は調味料から始まる説もありますし。大好物のキュウリは食べられたほうがいいんですよね?
「キュウリだけは相手が苦手なら私が全部食べるから大丈夫です(笑)幼い頃から甘いお菓子より大好きで、一番好きな食べ方は浅漬けなんです。マヨネーズをかけて食べるのも好きですし、お祭りの屋台でも必ず買います。ほんのりと塩気があって美味しいんですよね。友達に『世界で一番好き』と言ったら『カッパか!』とツッコミを入れられたこともあります。あれ? 私こんなにキュウリを語ったのは初めてかも…」
──あはは! 最後にプロとして麻雀を広めるための具体的な策があれば聞かせて下さい。
「平日の昼間にお店へ来て頂ければ、時間があれば私がマナーの知る限りをお伝えしていきたいと思っています。ネットゲームしか経験がなく点数計算ができなくても、興味がある人にはぜひお店に足を運んでもらいたいんです。私が兄2人と経験した、共通の話ができる楽しさを直接味わってもらいたい。一度来れば麻雀店が意外とアットホームな場所だと分かってもらえるので、お待ちしています!」
PROFILE
与那城葵(よなしろ・あおい)
1991年11月9日愛知県生まれ。趣味はパチンコとスロット。
公式Twitter
与那城プロが所属するお店
『マーチャオρ(ロー)名古屋駅前店』
公式HP
与那城葵(よなしろ・あおい)
1991年11月9日愛知県生まれ。趣味はパチンコとスロット。
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与那城プロが所属するお店
『マーチャオρ(ロー)名古屋駅前店』
公式HP
企画・取材・文/内埜さくら 撮影/花井智子