30万部以上を売り上げたと言われるベストセラー「ハダカの美奈子」が映画化される。原作者で、若かりし日のタレント美奈子を演じたのは、「ミスFLASH2013」に選ばれ、グラビアアイドル、女優として活躍する階戸瑠李ちゃん。中島知子さん演じる主人公・美奈子の回想シーンに何度も登場するというから、映画を観る人は最初から最後まで、瑠李ちゃんの演技から目が離せない！
──あれっ？　今年５月号に出た時より少し痩せましたか？
「分かりますか？　映画のために運動して５キロ絞ったんです。劇中で若かりし日の美奈子さんを演じたんですけど、15歳ぐらいのぜい肉が付いていない感じを出したかったんです」

──１人の女性の10数年を演じるって、すごいですね。
「しかも、それを短期間で撮り終えたんです（笑）。その上、美奈子さんが一番大変だった時期を演じるから私は、辛い時期の担当なんですよ。実父からＤＶを受けるシーンは、角材でボコボコにされました（笑）。もちろん、本物じゃないですよ」

──大変な役ですが、出演の経緯はどのような。
「監督と面接して、ガッツがあるからという理由で選んで頂きました。私あまりガッツがあるようには見られないんですけど（苦笑）小学校４年から中学２年まで５年間、剣道をやっていて初段の免状を持っていますし、そのおかげで、今もスタミナがあるんです。当時は『１００人斬り』と言って、１００人倒すまで試合し続けるなんて稽古もしていました」

──美奈子さんは６人のお子さんを出産されていますが、そのシーンも演じていますか？
「直接的な出産シーンはありませんけど、子どもと接する場面はたくさんあります。最初のお子さんを16歳で出産されているんですよね。私が今25歳なので、私の年齢で９歳の子どもがいるってことなんですよ。信じられません！」

──階戸さんの15歳の頃は。
「高校１年生ぐらいですよね。う～ん…勉強して、放課後は友だちと美味しいものを食べてっていう生活の繰り返しでした。男の子とつき合うといっても、手を繋ぐぐらいが限界。子どもを生むなんて、とてもとても…」

──役とご自身がかけ離れていますが、事前に美奈子さんから話を聞いたりはしましたか。
「直接お会いする機会がありました。お父様に関しては、殴られたり蹴られたりしても絶対、嫌いにはなれないから複雑な感情だったと。あとは、お子さんを最優先で考えていて、『子どもがいるから辛くても頑張ろうと思えた』とおっしゃっていたので、その言葉を軸に、少し強い芯のある女性をイメージして演じるように心掛けました」

──劇中では６人の子どもの母親、主人公の林田美奈子役を中島知子さんが演じているんですよね。
「そうなんです。だから中島さんと美奈子さんと私のイメージが途切れないよう、３人全員が“美奈子カット”にしています。私は中島さんの回想シーンに出てるんですけど、金髪で口紅が紫色で、制服のスカートが長いという、懐かしの不良を演じているので、ぜひ観てもらいたいです。普段したことがないような、ドスを効かせたしゃべり方もしています。ほぼすっぴんでのお下げ髪も見どころのひとつですよ」

──現在、30歳の美奈子さんは計３回、結婚していますが、階戸さんは。
「若いお母さんになりたかったから、20歳で産んでる予定だったんですけどね～。就職してた時代の友だちはみんな結婚しちゃったし、どうしよう…って、どうしようもないんですけどね（笑）。これからもっとお芝居をしていきたいし、そうなるとキスシーンがあるかもしれないじゃないですか。男の人って嫌がりますよね？　理解してもらうのは難しそうだし、まだ仕事を始めて２年目なので、しばらくは仕事に全力投球します！」