俳優吉沢亮さんが初主演を飾るサーフィンが題材の青春映画『サマーソング』にグラビアや女優として活動中の天野麻菜ちゃんが、えみこ役として出演。「台詞が多く、番手がここまで上の役は初めて」と語る作品への思いと、パチンコ＆スロットの仕事についても聞いちゃいます！
──天野さんが演じたえみこは劇中、大胆な行動に出ていますね。
「予告編にもある、赤澤燈さんが演じたあだ名がバンズの男の子の股間にソフトタッチするシーンですよね。えみこと筧美和子さんが演じた友だちのつぐみより少し過激にする、という意図があったみたいです。ただあのシーンから２人がどこまで進むのか、それとも進まないのかは秘密なんです」

──ひと夏の青春物語ですから、ああいうシーンは必要かと。
「そうなんです。でも夏といいながら湘南の海で撮影したのが去年の10月で、夏服を着て夜みんなで花火をする撮影は本当に寒かったです。待ち時間はダウンにくるまってましたし、撮影中は背中にカイロを貼ってます」

──ほかに印象的だったことは？
「えみこはつぐみが盗癖を持っていることを知りながら、それを見過ごして流されてしまうちょっと弱いコなんですね。でも大阪出身の私が東京出身の弱い女の子の台詞をしゃべろうとすると、どうしてもハキハキしすぎたりスピードが出すぎてしまって、中前（勇児）監督から何度か『もう少しゆっくりですね』とご指摘頂きました。お芝居の仕事では標準語を話す機会が多いからツッコミ以外は関西弁を控えるようにしているのに、やっぱり出ちゃいました」

──恋物語なので恋の質問も。３人のうちで誰か１人を選ぶなら。
「バンズは私服が可愛らしいけど常にみんなを見てる人で、吉沢亮さんが演じた市原健一はサーフィンで挫折して、自信を喪失してる人。浅香航大さんが演じた上原まことは、お調子者のムードメーカー。う～ん…難しいなあ…やっぱり市原なのかな。前々から私、病んでる人が大好きなので（笑）」

──天野さんはパチンコやスロットの仕事でも人気ですよね。
「自分の名前を検索するとそのワードが出てくること、知ってます。毎日エゴサーチするので」

──毎日するんですか？
「自分へのいいコメントばかり読んでいると『このままでいいのかな』と感じるから、ネガティブな意見も取り入れたいんです。私のことを嫌いという人が10人いたら、すごく好きという人が１人いればいいかな、とも考えているので。本当はめっちゃネガティブな性格で家に１人でいたらつぶれてしまうんでしょうけど、このお仕事を通じてメンタルが強くなりましたね」

──そのメンタルの強さは、ギャンブルでも活かせてますか？
「負けるとへこみますけど、次にもっと勝てばいいとすぐ思えるから、活かせているんでしょうね。お仕事としてやる以前からプライベートでも遊んでたんですけど、何も考えずにボーッとしながら打ったり、これからをどう良くしていくかを想像しつつ打てる台との個人戦が好きなんです。考えながら打って負けることもありましたけど」

──それでもへこまない“強さ”でこれからは女優業により邁進、ということですね。
「ずっとお芝居の仕事がしたいと言ってきたので、そうなるように頑張りたいです。役者さんがテレビに出ると、昔の映像が流れたりするじゃないですか。私にとってはその時流れる映像がこの『サマーソング』だと想像すると、思い出深い作品になるんでしょうね。今後お芝居をする時、いつもこの作品を思い出す気もします。生きていれば誰でも挫折を経験しますけど、この作品は挫折して自信を失った人の背中を押してくれるストーリーなので、元気がない人はもちろん、元気がある人も絶対に観て下さい！」