「ロジハラ」って、ロジカルハラスメントの略だよね。「正論ばかりを突きつけて、相手を追い詰めるハラスメント」を指すらしいけど相談者はこの言葉を気にしすぎないでいいと俺は思うよ。なんでもかんでも語尾に「～ハラ」をつけられて反論されたら、上司として指導できなくなっちゃうじゃん。度合いにもよるけど「ハラスメント」という言葉でひと括りにする風潮、俺はあまり好きじゃない。

　なぜかというと、とくにロジハラに関しては、言う側にもメリットが生じないから。ロジハラだと叫ぶことで今、学ぶべき宿題を先送りにして問題を片づけたような気にはなれるかもしれないけど、後々もっと重大な課題になって本人に戻ってくると思うんだよね。その場しのぎの言葉で自分を守ることができても、絶対に自分に返ってくるから。望まない人事異動とか、降格とか。貴重な「学び」のステップを、便利な言葉で省略しているから当然だよね。

　若い世代中心で使われているみたいだけど、現代の若者は弱くなったよね～（笑）自分に降りかかったことは何事も勉強だと捉えたほうがいいと思う。俺は新人時代、監督に散々怒られたけどさ。「プロならちゃんとした芝居をやれよ！」。なにも言い返せなかった。俺自身の問題だから。逆に、誰が見ても納得できる芝居をしているのに文句を言ってきたら「理由を言ってくださいよ」と、教えを請うスタンスで接してきた。苦い時代を経験したから言えることだけど、最近の若手撮影スタッフは仕事ができるようになったら上司に物申しているよ。ロジハラなんて言葉を使う部下は「仕事ができない」と判断して、相手にしなくていいんじゃない？

【関連リンク】日給1万円以上！高額バイトの求人はこちら 　俺は一度、結婚経験があるけど相談者の「貯蓄額を教えあったほうがいいのか迷っている」という悩みには残念ながら、共感できない。結婚前に、つまびらかにすることはなかったから。

　入籍後は、「へそくりを蓄えているな」とは薄々感じていたけど（笑）具体的な金額を聞いたことはなかったし。金を渡している中で切り詰めていって好きに使うのは、家計を担当している者の権利だから。

　もしも相手が「知りたい」と言ってきているか、相談者が知りたいと思っているのであれば、話し合えばいいんじゃない。「２人で話し合いましょう」と。

　相談者が知りたい場合は、「私の貯蓄額を教えるから、あなたの貯蓄額も教えて」と。ただし、通帳を見せ合わなければ、相手が１０００万円持っていると言っていても、真偽は定かではないけどね。

　俺は法律のプロじゃないけど、独身時代の資産は個人のもので結婚後は夫婦の資産になると聞いたことがある。

　これからなにがあるか分からない時代。「結婚後は２人の共有財産」という話だけをしておけばいいんじゃないかな。女性はへそくりが大切だという説があるから、独身時代の銀行の通帳と印鑑は実家へ預けておけば。