【取材こぼれ話】「教えてパイセン!直撃インタビュー!!」は木下ほうかさんです。
◆EXILEのパフォーマーであり俳優としても活躍している松本利夫さんと共演した感想は。「以前、NHKのドラマで共演しましたがストイックで、今回の作品で彼は僕以上に長時間、リハーサルを重ねているんです。僕は役柄ではほぼ接するシーンがありませんが、彼はみんなで稽古後、飲みに行っては芝居について話し合っていたらしいですよ。それは作品をよりよくしようという意欲の現れですから、見習うべき点ではありました。主役級の俳優は普通、努力している姿を隠したがりますが、努力している自身をさらしているのは好感度が上がりましたね。僕はファミレスで台本の読み合わせをするので、周りには全部バレていますが」
◆好きなシーンを教えて下さい。
「冒頭で登場する、アウトローたちの子ども時代を演じた俳優さんたちが、子どもから大人になるまでをいい感じでつないでいて好きですね。想像ですけど、ヤクザの儀式ややり取りは微細に描かれているので、かなりリアルに再現されているのではないかと。加えて、僕が言うのもおこがましいですが、まだ名前を知られていない俳優たちが、いい芝居をしているので素直に感心しました」
『岸和田少年愚連隊』(96年)や『パッチギ!』(05年)、『黄金を抱いて翔べ』(12年)など、数々の名作映画を世に送り出してきた井筒和幸監督の8年ぶりとなる新作映画『無頼』が近日公開。『ヒーローショー』以来、10年ぶりに井筒組に参加した俳優の木下ほうかさんは、難役すぎて本作への出演を躊躇した時期もあったと語る。それでも井筒組へ参加した強い思いとは。デビュー作で縁をつなぎ、本作でも忘れず意識している恩師・井筒監督の言葉とは。「俳優になる!」という強い決意のもとに夢を叶えた人だからこそ説得力のある格言とともにお送りする。