【取材こぼれ話「異能者 ちょっとお話いいですか?」は田家大知さん。
◆「アイドルグループを作ろう!」と思い立ち、路上でメンバーをスカウトを始めた田家さん。声をかけた女の子に罵倒される経験もしながら、4人の女の子に集まってもらうことに成功した。「最初の顔合わせには作詞、作曲、運営を担当する人達にも来てもらいました。そうした大人やメンバーになる他の女の子がいるのを見て、『この人(田家さん)の言ってること、ウソじゃなかったんだ』と初めて信用してくれたコもいたみたいです(笑)その顔合わせでは、アイドルとして推される喜びも知ってもらおうと、電気を暗くした中でサイリウムを振ってコールもしましたが、逆にドン引きされました(笑)」
◆ファン層も拡大し、地方でのライブも増えたゆるめるモ!。そのライブでは「ミュージックビデオやCDとまったく同じアレンジで曲を聞きたい!」という声が多く、田家さんは驚いたという。
「『聞いてたのと同じだ!』って感動を味わえるのがいいみたいですね。自分としては、『生バンドの演奏で啓蒙してやろう』とか思っちゃうんですけど、それで喜ぶような音楽好きは少数派なんですよね。特に若い人たちに聞いてもらうアイドルグループであるためには、そういう自分のエゴは捨てなきゃいけないなと思っています」
◆ゆるめるモ!の活動で悩んでいる若い人たちを救い、考え方の革命を起こしたいと考えている田家さん。壮大な夢と情熱でグループを引っ張っているが、「『うおーっ!!」』っていう熱量だけじゃアイドルグループの運営はできない」とも気づいたそう。
「なので苦手な作業は他の運営の人に頼むようにしています。僕だけが抱えていると、いつか爆発しちゃうので(笑)僕が全然できない作業があることはメンバーも気づいていて、お金やスケジュールのことでアタフタしていると『早く人に振って!』と言われます。道案内が全然できないのもバレているので、メンバーは自分でGoogleマップを見て移動するようになりました」
路上で自ら女の子をスカウトし、業界の経験・コネがゼロの状態からアイドルグループを立ち上げた田家大知さん。そのグループ・ゆるめるモ!は、ワンマンライブで1000人以上を集客するような規模にまで成長した。「いつも無茶で無謀」という壮大過ぎるビジョンと、実は緻密なマネジメント能力が同居する、サプライズだらけのアイドル運営術について話を聞いた。
PROFILE
田家大知(たけ・たいち)
74年東京都生まれ。大学在学中に世界26カ国を放浪後、フリーライターに転向。12年に全くの未経験からアイドルグループ「ゆるめるモ!」を立ち上げた。その後も着実に人気を伸ばし、なおも数々のサプライズを提供し続けているプロデューサー。ゆるめるモ!は現在、けちょん、しふぉん、ようなぴの3人で活動。11月14日(木)には代官山UNITで「後藤まりこ×愛しておくれ×ゆるめるモ!3マン『未来の戦い』」を開催する。
公式HP
田家大知(たけ・たいち)
74年東京都生まれ。大学在学中に世界26カ国を放浪後、フリーライターに転向。12年に全くの未経験からアイドルグループ「ゆるめるモ!」を立ち上げた。その後も着実に人気を伸ばし、なおも数々のサプライズを提供し続けているプロデューサー。ゆるめるモ!は現在、けちょん、しふぉん、ようなぴの3人で活動。11月14日(木)には代官山UNITで「後藤まりこ×愛しておくれ×ゆるめるモ!3マン『未来の戦い』」を開催する。
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