File.53　日本プロ麻雀連盟所属　桜川姫子プロ

──『ザ・ノンフィクション』（フジテレビ系）でも語っていましたが、お父様は病院経営の医師だそうですね。
「だから幼い頃から私は、ゆくゆくは父の仕事を継ぐつもりでいたんですけど、３浪して挫折したんです。中高一貫校に入学して、気が抜けてしまった影響もあるかもしれません。結局、医師の道を断念し、医療業界とは無縁の早稲田大学人間科学部に入学したんですが中退しました」

──そこからプロへの道のりは？
「やりたいことが何もなかったので、 パチンコ店の受付業務にバイトとして入りました。私は３人姉弟の長女なんですけど、弟は歯科医として父の意思を引き継いているから帰りづらいという理由もあって、仕事をする必要があ ったんです。パチンコ店のホールスタ ッフには麻雀好きな人が多くて、プロという存在を知りました。麻雀を覚えていく段階で『麻雀格闘倶楽部』に出たいと思ったのがプロテストを受けるきっかけです。和久津晶プロに私の後ろで打ち方を見てもらった時に、テストを受けることを勧められたんです」

──ですが、お父様はまだ女流プロという職業に賛成していないとか。
「収入が不安定なことと帰る時間が遅いこともあって、まだ１００％理解はしてもらえていないと思います。でも、両親ともそんなに仲が悪いわけではありません。先日も地元の静岡にあるお蕎麦屋さんで一緒に食事をしました」

──ご両親とお会いする時も〝最凶メガロリ麻雀乙女〟の格好で？
「そうですね（笑）ロリータ服は中学生の時に読んだ漫画で好きになったんです。街中を歩くメンタルの強さはなかったんですけど（笑）麻雀プロなら堂々と着られるかな、と思って今に至ります。今は好きなことができているので、医療への道を断念して、生き直しをしています」

──ロリータ服は、高いですよね？
「よく『裕福な親に買ってもらっているんだろう』と言われるんですけど、プロとしての収入で賄っているんです。ポイントがお得な時期を利用して。ロリータファッションはボタンの替えがないことも多いので、買ったらすぐに隅々までチェックもしています。高額ですし場所も取るので３畳のウォークインクローゼットが大変なことになっていますけど（笑）好きなので着続けたいです。黒柳徹子さんのように、ブレずに生きていきたい」

──では、恋人になる男性にもその服装には理解を求めますか？
「ぜひ理解してもらいたいです。あとは、優しくて面白い人。私、船越英一郎さんと遠藤憲一さんが好みのタイプなんです。人の気持ちを先読みできる人が理想です」

──プロとしての理想は？
「タイトルを獲って、Ｍリーグに呼んで頂けるようなプロになりたいです。シワシワになる前に（笑）」