6月9日にリリースされたVシネマ『JKB女子高生捜査官』で主演デビューの芳本実衣菜さんが小誌初登場。人生初のインタビューでドキドキ緊張していましたが、次第にほぐれ舌も滑らかに。芸能界デビューに至った経緯から初アクションで学んだことまで、すべて語って頂きました！。
──本作で本格的なデビューを飾りましたが、芸能界入りのきっかけは？
「19歳の誕生日直前にスカウトされたんです。当時は大学のテスト前でお話を聞く余裕がなかったんですけど、前からドラマを観ることは大好きでした。『結婚できない男』の阿部寛さんや、『最高の離婚』の瑛太さんと尾野真千子さんのお芝居が大好きだったんです。もしかしたら私もドラマに出られるかもしれないと思って、挑戦することに決めました」

──そして現在は芸能の仕事をしつつ、大学にも通いアルバイトもしているんですよね。
「大学の社会学部では社会事情について学んでいるんですけど、名前ほど内容は難しくありません。社会学者について勉強しています。バイトはカラオケボックスです。高校１年でバイトを始めてから生活費は自分で稼いでいるので、今は２店舗で働いています。今回の撮影は朝４時から翌朝４時まで、丸１日で撮り終えたんです。何を食べたか覚えていないほどハードな現場でしたけど、カラオケボックス２店舗で合計16時間勤務した経験がかなり役立ちました！（笑）」

──すごい（笑）ですが初のアクションは苦戦したのでは。
「運動は中学でバドミントン部に入っていたぐらいだから、最初は私には絶対できないと思い込んでいました。稽古も大学との兼ね合いで４、５日しか参加できませんでしたし。しかも初めてなのに、アドリブのアクションも経験したんです。平野勝美さんの頭上に私の体が持ち上げられて木の箱に叩きつけられるシーンなんですけど、用意された木箱は１つだけ。練習できないし失敗もできないし、上手く落ちないと木箱が割れず豪快なアクションにならないんです。でも意外と上手くできたのでホッとしました」 ──本作は“重ね履き女子高生”のアクションがテーマです。ご自身は学生時代に、重ね履きは？
「高校時代は重ね履きしないなんてありえませんでしたし、私が中１の時、すでに中３の人はしていました。女子高生の間ではスカートの下に履くパンツを“黒パン”と呼んでいて、作品では松浦（幹三）監督が私のこの意見を取り入れてくださったんです。当時、私は『しまむら』で買っていました。ただ、スカートは作品よりずっと長めだったから、撮影で初めて穿いた短いスカートはスースーしました（笑）」

──長めというと、当時は膝丈？
「膝より少しだけ上です。だから撮影で短いスカートを穿いた時に、高校生の頃にしておけばよかったとちょっぴり後悔しました。今年7月で20歳になるから、もう一度穿くのは恥ずかしいですし。20歳になって“コスプレ感”が出る前に制服ディズニーだけはしたいんですけどね」

──まだまだイケますよ。では改めて作品の魅力を教えて下さい。
「初めてのアクションは、全シーンに注目して頂きたいです。思いっきり転がる撮影では、翌日お風呂に入るまで肩がアザだらけになっていることすら気づかないほど頑張りました。アクションが得意な福嶋琴葉さんの動きも、見ていて清々しいほど気持ちよく決まっています。あとは悪役の佐原麻衣子さんが初めて、味方の平野勝美さんにやられて負けるんです。台本にはなかった流れなので、佐原さんをＶシネマで見慣れている方は驚くと思います」

──最後に本作で学んだことも。
「無理だと思うことに挑戦したらできたので、やる前から尻込みしちゃダメだと体感しました。今後は満島ひかりさんみたいな女優を目指して、無理だと諦めずにチャレンジし続けます！」