2012年にグラビアデビューし瞬く間に人気が上昇。グラビア界を牽引してきた安枝瞳さんが、4月27日発売の３rd写真集『やっさん』でグラビアを卒業する…。卒業を決断するに至った本音や、やっさんのやりたかったことを凝縮した見どころだらけの写真集について話を聞いた。
──安枝さん、前回ご登場時よりものすごく小顔になりました？
「最近よく言われます。去年初めて経験した舞台の影響だと思うんです。普段、運動しないのに殺陣を披露したり、本格的な発声練習も初めて参加させて頂くという、プレッシャーが半端ない舞台の効果がいまだに持続しているみたいで。でもどうしましょう。グラビアを卒業するし、GWは実家に帰る予定やから、気が緩んで本物の大阪のおばちゃんになってしまったら…」

──困ります！（笑）ところでグラビア卒業を決めた経緯は？
「山口百恵さん方式でいこうと思ったんです。今年29歳になったんですけど、年齢とともにカラダは老化するやないですか。ファンの方に一言でも『老けたな～』なんて言われたら私、『うわぁぁ～!!』ってパニックになりそうやから（笑）そうなる前に卒業しようと。レースクイーン時代も同じですけど、自分の中で達成感を覚えたら次のステップに進むようにしているんです。グラビアは1年前ぐらいの誕生日に『あと1年で辞めよう』とうっすらと決めていました。1年やってまだ課題が残ってモヤモヤしていたら続けるつもりでしたけど、モヤモヤした気持ちが残っていなかったんです。今の時代、グラビアを続けること自体が大変で、贅沢を言っていることは分かっていますけど」

──なるほど。だからこそ今回はやりたいことを凝縮した、と。
「ラストグラビアなら海外で撮影したがるコが多いらしいんです。私が希望したのは温泉やったから『国内でいいの!?』と驚かれました。明るいイメージが強いから今まで、温泉好きなのに温泉でしっとりとしたグラビアを撮影したことがなかったんです。最後だからどうしても体験しておきたくて」

──場末のスナックのホステス、という設定も似合っていますね。
「私、お酒が大好きなんですけど1人では飲まないんです。外で現場のみなさんとお疲れ会なんかで飲むと『やっさんがスナックしてたら絶対、飲みに行くのに』と言われる機会が多かったから、希望しました。担当の編集さんが看板を手作りしてまで用意してくださって、すごく感激しました。本物のスナックを開くわけにいかないから、ファンの方々には空想しながら楽しんで頂きたいです」

──ストーリーが凝っていて面白いんですよね。
「最初は『プリティ・ウーマン』みたいな話やったんですよ。漁師町の場末のスナックに勤めている田舎娘が、客と恋に落ちて一緒に東京へ行くっていう。でもその後『振られて町に戻ってくる』というストーリーが追加されて、私らしいなと（笑）だから途中で、赤いドレスを着て思いっきりバラを振り回しているカットもあるんです。『高いドレスだから』と言われてやや気遣いながらでしたけど、初めてのシチュエーションで存分に楽しめました」

──付録の新聞では“ザ・大阪のおばちゃん”に扮していますね。
「実はコレが一番、衣装とメイクに時間がかかっているんです。写真集自体もボックスに入っていて豪華やから、“開封の儀”をしたら見て、笑って下さい」

──卒業を惜しむファンにメッセージも頂けますか。
「急なご報告でしたけど、卒業しても基本的に安枝瞳は変わらずお仕事を続けるのでご安心下さい。しゃべることが好きやから今後はラジオやトーク方面とお芝居にも力を注いでいきます。でもその前に、4月30日のイベントまでに急激に太ったりしないよう調整しておきます（笑）」