File.19　日本プロ麻雀連盟所属　優月みかプロ

──今日はセクシーな服装ですが、麻雀を打つ時はいつもそういったファッションなんですか。
「個性を出すために今年から路線変更したんです。かわいらしくてふんわりした雰囲気の女流プロ枠は定員オーバー気味だけど、セクシー枠ならまだ空きが残っている気がしたので。だから唯一、出せる胸は見せていこうかなと思っています（笑）」

──顔も美形じゃないですか！　優月プロ並みの美女で、過去に芸能界入りを目指した女流プロもいますが、もしかして…？
「いえいえ、私は芸能界を目指したことなんてありません。麻雀が好きでプロになったんです。20歳の時、（十文字学園）女子大の友達の家に遊びに行ったら、友達の彼が男友達を呼んで麻雀してたんですね。ルールもよくわからないまま混ぜてもらって遊んだらすぐ、国士無双で上がれたんです。周りには『ビギナーズラックは勘弁してくれ』とげんなりされましたけど、そこから麻雀にハマっていきました」

──ということは、以後、雀荘へ遊びに行くことも？
「講義を休んでまで行くこともありましたね。結果的に、大学３年生を３回、やることになりました。麻雀だけが理由ではないんですけど、雀荘の居心地がよかったのは確かです。店でメンバーとして働いてる女流プロも仲良くしてくれましたし、お客さんもかわいがってくれましたし。麻雀っていう共通の趣味があるから、大学より比較的簡単に友達が増えたんです」

──そこからどういう経緯でプロになったのでしょうか。
「ネットで女流プロ育成オーディションの告知を見つけて、電話して履歴書を送りました。そこでプロになるための勉強会に参加して、14年３月にプロテストに合格して、４月からプロになったんです。履歴書を送った当時、実は就活で露頭に迷っていたから、勉強会の参加とプロテストが私にとっての就活という名目だったんです」

──なるほど。では、実際にプロとして活動してみた感想は。
「麻雀を心底、愛してるんだなと実感してます。麻雀は運も作用するし、ゲームごとに正解が違う。 ある意味、どの牌を選んでも正解だったりもするんです。私が経験したように、初心者がトップを獲ることもある、誰でも平等にチャンスが回ってくるゲームって他にはないから、ますます好きになってます」

──好きと言えば、優月プロには男性ファンも多いので、好きなタイプも教えて頂けますか？
「仕事を理解してくれる人。まだ麻雀は女性より男性の客層が多いから、仕事環境にヤキモチを焼かれてしまうのは困るんです」

──それ、女流プロ共通の理想かもしれませんね。ほかは？
「家族を大切にしてくれる、という条件も外せません。私の母、ちょっと変わった人で、自分をジャンヌ・ダルクの生まれ変わりだと言い張るんです（笑）モン・サン・ミッシェルの写真や映像を見ると『胸が騒ぐわ』なんて言うこともしょっちゅうで（笑）だから、そういう母のことも大切にしてくれる人がいいです。18歳の時、パリに連れて行くと母と約束したんですけどまだ実現できていないから、一緒に行きたい！　なんて言ってくれる人なら最高ですね」