File.08　日本プロ麻雀連盟所属　菅原千瑛プロ

──麻雀初体験はいつですか？
「高校入学前、確か15歳です。三つ上の兄が持っていた『哲也ー雀聖と呼ばれた男ー』という麻雀漫画を読んで興味を持ち、役やルールなどを教えてもらいました」

──高校に入っても麻雀を？
「同じ高校の人たちとしてましたね。何歳でも入学できるから“何年生”ではなく“何年目”と呼ぶしきたりの学校で、自由な校風でした。だから、年齢も性別もバラエティに富んだ人たちと頻繁に麻雀をしていました」

──そこから麻雀のプロになったのは大学生の時でしたよね。
「税理士を志していて、大学生になってからはダブルスクールに通っていたんです。父が税理士として開業していて、18歳上の姉も税理士なんですよ。でも、勉強をするうちに『２つの道のプロにはなれないな』と悟って、麻雀を選びました。本人の意思を尊重してくれる両親だから反対されませんでした。プロになったきっかけは、『ＭＯＮＤＯ　ＴＶ』で放送されていたモンド王座決定戦で荒正義プロが優勝した時の対局に感銘を受けて、その時期たまたまプロテストの存在を知って、という感じです」

──19歳の時に一度、プロテストに落ちて泣いてますよね。
「実技で失敗して、泣きながら有楽町を歩きましたねぇ（笑）でも、試験官だった藤原隆弘プロに『週１回研修を受けて勉強したら良いよ』と励まして頂いて、大学の出席日数をやり繰りしながら１年後の９月、20歳で合格できました」

──プロになると男性客を相手にする機会が増えますが、一緒に打っていて楽しいタイプは？
「マナーが良くて、牌の切り方がキレイな人ですね。打ちながら話すのもいいんですけど、麻雀牌で会話できるぐらいの人だと、打っていて楽しめま す。苦手なタイプは、女の子に高圧的な態度を取る人。たま～にいるんですけど、優しくしてほしいです（笑）」

──お客さんにドキッとしたことはありますか？
「ツモ切りの動作がキレイでドキッとしたことがあります。キレイな切り方は、プロになりたての頃から私も意識しているので」

──ちなみに好みのタイプは？
「恋人同士になってからも、付き合う前と態度が変わらない人がいいです。あとは、一緒にいると楽しくて落ち着く、大人な男の人がタイプです。一緒にいるだけで、私も自然と笑っていられるような感じですね」

──大人な男が好みの菅原さんを口説くには、どうしたらいいでしょう。
「物欲がないしブランドものに興味がないので、プレゼント攻撃はされたくないです（笑）私、基本的に押しに弱いんですけど、ガンガン来られすぎても引いちゃうんですよね。連絡も会いたい頻度も同じぐらいの人がいいんです」

──その頻度を図るのが、男には難しいのですが…。
「麻雀と同じですよ。“押し引き”を大切にしてほしいだけです。でも私、今はプライベートで会うのは女流プロだけですし、毎日ラメちゃん（菅原プロの愛猫）と遊んでいるのが幸せすぎて」

──猫を飼う人は性格が犬っぽいと言われることがありますが。
「あ！　そうかもしれませんね。好きになった人には忠犬ハチ公みたいに一途です。会えるだけで尻尾を振って喜びます（笑）」