「この映画でたくさんの人に笑顔になってもらうのが願いです。 男性はパワフルに生きる女性を見て、刺激を受けるかもしれません」
求人広告をよく読まずにラブグッズ(女性のためのセクシャルグッズ)を専門に取り扱う企業に就職した女性が悪戦苦闘する様子を描いたラブコメディ、映画『ラブクラフト・ガール』が11月22日(金)に劇場公開される。主役の茜を演じた安藤聖さんは、多数の舞台やドラマに出演する実力派女優。11月16日に開幕する東山紀之さん&坂本昌行さんが二役を交互で演じる舞台「フランケンシュタイン」にも出演する。愛らしいルックスながらも芯の強さを秘めた女優の素顔を、主演映画を通して解明する。
現場には常にラブグッズが転がっていましたね(笑)
──主演映画『ラブクラフト・ガール』では、複数のアダルトグッズが出てきますが、安藤さんは見慣れていたんですよね?「劇中ではラブグッズと呼んでいるんですけど、私が以前に参加させていただいたポツドールという劇団で、かなり過激な内容の演目の時にこういうグッズを目にしてましたので、見慣れてはいましたね。映画の撮影中も、そこら辺に常に転がっていました。しかも、映画のモデルになった会社のエルシーラブコスメティックの社員ってほとんどが女性なんですけど、みんなグッズを手にして『かわいい~!』を連呼しているんですね。最初はそれが信じられなくて、でも撮影が進むうちに徐々に慣れてきて。そこは、演じた茜と同じタイミングで私も慣れていきましたね」
──茜は意に染まない会社に就職しますが、安藤さんも同じような経験の持ち主ですよね。
「そうですね。7歳から芸能活動を始めたんですけど、大学卒業を機に、イベント制作会社に就職して1年半、裏方に徹していました。コンパニオンを斡旋したり、イベントの運営や台本書きをしていたんですけど、2週間限定でオーディションを開催していたポツドールのオーディション告知をHPで見て、応募して受かったんです。そして稽古場に行ったらラブグッズが転がっていて愕然としたという…(笑)。想像していた仕事と違ったという点では、茜と似た境遇だったんです」
茜が仕事や恋愛に積極的な姿に元気をもらえる映画!!
──この世界に戻った理由は?「やっぱり夢を諦めきれなかったからです。しかも会社を辞めてからオーディションを受けたので、やるしかない! って気持ちも強かったですね。私はやりたい仕事に就けましたけど、茜は最初、やりたくない仕事だったのに、その中から前向きに楽しさを見つけて真剣に取り組むんですよ。そこは見ていて清々しい気持ちになれると思いますよ」
──女性の強さが垣間見える作品ですよね。
「茜が仕事や恋愛、友情に対して積極的に取り組む姿勢は、観ると元気になりますよね。この映画でたくさんの人に笑顔になってもらうのが私の願いです。男性に比べて女性って、アクシデントにも強いじゃないですか。だから男性もパワフルにアクシデントに対処する女性の姿を見て、刺激を受けてほしいです」
映画でのキスは夫は笑います 本当は羨ましいのかも…(笑)
──平林克理監督からは、どんな演技指導がありましたか。「感じたままに演じていいとおっしゃってくださる優しい監督で、こっちが『もうっ、もっと言ってください!』と焦れるほど優しい方でした(笑)。私が意識したのは、茜は社会に対する〝とんがり〟がない女の子、という点だけでしたね」
──相手役の中村倫也さんとの掛け合いが絶妙でしたが、それも自由に?
「もう本当に、感じたままに。だから劇中で茜と中村さん演じる田村が企画会議をするシーンは、リアルにラブグッズに関して話し合ってるんです」
──中村さんとはキスシーンもありますが、旦那さんであるハイキングウォーキングの松田洋昌さんは嫌がりませんか?
「私が今まで出演した作品をほぼ全部、彼は見てくれているんです、ラブクラフト・ガールも面白がって観てましたよ。本音は分かりませんが(笑)、理解がある人というか、お互い同じ仕事をするもの同士の共通理解はあると思いますよ(笑)。今回のような楽しい仕事を今後も頂けるよう、魅力ある人を目指します」
INFORMATION
■映画『ラブクラフト・ガール』
INFO&STORY
26歳独身でデザイナー志望の茜(安藤聖)は、突然リストラされたその日に、彼氏の浮気現場を目撃してしまい、一夜にして仕事も恋人もなくしてしまう。新しい仕事を探す茜は、就職情報誌に載っていた「デザイン・企画開発・即日勤務可能」という言葉にひかれ、ラブクラフト社に入社。憧れのデザイナー職に就くことになるが、そこはラブグッズを扱う会社と知り、困惑する茜だったが…。ひょんなことからラブグッズ(女性向けセクシャル用品)を取り扱う会社に入社した主人公の女性が、まったく知らない世界で悪戦苦闘しながらも成長していく姿を描いたコメディドラマ。
CAST&STAFF
出演/安藤聖・中村倫也・羽鳥名美子・黒瀬友望・神戸アキコ・小村裕次郎・千葉雅子・矢柴俊博・木野花 監督/平林克理
脚本/鹿目けいこ
原案/「ラブクラフト・ガール」(画/シンマ ミサ)
配給/キュリオスコープ
11月22日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷にてレイトショーほか全国順次公開
(C)映画「ラブクラフト・ガール」
PROFILE
安藤 聖(あんどう・せい)
1983年12月25日生まれ 東京都出身
90年にミュージカル「アニー」で舞台デビュー。テレビ東京「おはスタ」、NHK教育「一人でできるもん」出演で人気に。その後、留学や大学卒業を機に一般企業に就職するも、演劇への想いは強く、07年から活動再開。舞台や映画、ドラマ、CMなど多岐に渡り活躍している。近年の主な映画出演作品に「自分の事ばかりで情けなくなるよ」「桜、ふたたびの加奈子」「ふがいない僕は空を見た」「アフロ田中」「僕達特急 A列車で行こう」「バカがウラヤマシイ」などがある。11月16日から12月10日まで東京グローブ座で上演の舞台「フランケンシュタイン」に出演する。
公式ブログ
■映画『ラブクラフト・ガール』
INFO&STORY
26歳独身でデザイナー志望の茜(安藤聖)は、突然リストラされたその日に、彼氏の浮気現場を目撃してしまい、一夜にして仕事も恋人もなくしてしまう。新しい仕事を探す茜は、就職情報誌に載っていた「デザイン・企画開発・即日勤務可能」という言葉にひかれ、ラブクラフト社に入社。憧れのデザイナー職に就くことになるが、そこはラブグッズを扱う会社と知り、困惑する茜だったが…。ひょんなことからラブグッズ(女性向けセクシャル用品)を取り扱う会社に入社した主人公の女性が、まったく知らない世界で悪戦苦闘しながらも成長していく姿を描いたコメディドラマ。
CAST&STAFF
出演/安藤聖・中村倫也・羽鳥名美子・黒瀬友望・神戸アキコ・小村裕次郎・千葉雅子・矢柴俊博・木野花 監督/平林克理
脚本/鹿目けいこ
原案/「ラブクラフト・ガール」(画/シンマ ミサ)
配給/キュリオスコープ
11月22日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷にてレイトショーほか全国順次公開
(C)映画「ラブクラフト・ガール」
PROFILE

1983年12月25日生まれ 東京都出身
90年にミュージカル「アニー」で舞台デビュー。テレビ東京「おはスタ」、NHK教育「一人でできるもん」出演で人気に。その後、留学や大学卒業を機に一般企業に就職するも、演劇への想いは強く、07年から活動再開。舞台や映画、ドラマ、CMなど多岐に渡り活躍している。近年の主な映画出演作品に「自分の事ばかりで情けなくなるよ」「桜、ふたたびの加奈子」「ふがいない僕は空を見た」「アフロ田中」「僕達特急 A列車で行こう」「バカがウラヤマシイ」などがある。11月16日から12月10日まで東京グローブ座で上演の舞台「フランケンシュタイン」に出演する。
公式ブログ
Interview&Text/内埜さくら Photo/おおえき寿一