「私も含めて全員がいい映画を作りたい! というエネルギーに あふれていた撮影現場だったから映像にもその力が出ている気がします」
女優の遠藤久美子さんが2年ぶりに出演し主演を務めた“あきる野市制15周年記念”映画「五日市物語」が10月29日に先行公開。日本人ならではの情緒を浮き彫りにしつつ、映画ならではの作りにこだわった本作は、ぜひ劇場で鑑賞したい秀作だ!
作品のテーマは「土と風」緑の大切さも実感できます
──遠藤さんの主演映画「五日市物語」がまもなく公開ですね。本作へ出演するきっかけは?「仁さん(小林仁監督)がテレビでコントをやっている私を観て…コントだからたぶん『笑う犬』だと思うんですけど、そこに映った私を観て『あ、友里がいる!』とピンときてオファーをしてくれたと聞きました。確かに私が演じた(伊藤)友里は自分にそっくりだし、脚本上でも設定がしっかりと書き込まれていたので、特に役づくりはしませんでした」
──似ている部分というと。
「性格でいえば、かなり前向きなところ。境遇も似ていましたね。友里は仕事を辞めて自分の夢だったルポライターになる道へと進むんですけど、私も今年7月に事務所を辞めて、新たな環境へと移っているので」
──友里は「面白い!」が口グセですが、遠藤さんの口グセは?
「やるっきゃないっしょ! ですかね。やっぱり友里も私も、楽天思考なんですよね」
──本作のテーマを教えて下さい。
「テーマは『土と風』。土が動かないもの、風が動くもので、劇中で例えるなら、山崎佳之さん演じる五日市の市役所に務める、栗ちゃん(栗原優市)が土、私が演じた友里が風です。土地に根づいて生きる人、外から携わる人両方がいるけど、人との出会いは縁だと教えてくれる作品だと思います」
自分が住む町という原点を振り返りたくなる内容です
──撮影で苦労した点は。「五日市に住む方々もたくさん出演されていて映画作りにも参加されていたので、ハプニングの連続でした。本番なのにマイクが入っていないとか、『そこにいちゃ映り込むからダメでしょ?』という場所に平然と人が立っていたり(笑)。でも、私も含めてみんなが映画を作りたい! というエネルギーにあふれていたから、映像にもその力が出ている気がします」
──見どころは?
「映画に出てくる五日市という町を通して、自分が住む町はどうだったっけ? と振り返るきっかけにしてもらえる内容です。地元のお祭りはいつなのか、祭りが開かれるようになった歴史は…といった、自分の原点を見つめ直したくなる仕上がりですし、美しい映像も楽しめるのでぜひ劇場へ足を運んで下さい」
──好きなシーンはどこですか。
「私が出ているシーンでいうと、友里と栗ちゃんが市役所で出会うところです。予想もしなかった出会いで未来が開けていく、という皮切りにもなっているので、個人的に気に入っています。あとは草村礼子さんが演じた地元のおばあちゃんと話をするシーンも好きなんですけど、ネタばれになるので(笑)詳しくは劇場でチェックして下さい」
今は学校でいう休憩時間!思いっきり仕事で遊びたい
──本作は恋心が成就せず終わりますが、遠藤さんの恋愛観は?「私も思いを秘めるタイプで、告白できないまま終わってしまうことがあります。…と発言すると、20歳の頃にリリースして私も作詞に参加した『好きなら好きっ!』という曲の中で、好きなら好きって言わなきゃダメと歌っているのですが、そこと私の恋愛観は矛盾していませんよ。あれは、自分への応援ソングという意味もあったんです」
──なるほど。では最後に今後の目標をお願いします。
「来年またどこかの事務所にお世話になるかもしれないので、それまでは学校で例えるなら15分の休み時間。思いきり仕事で遊んで、事務所に所属していたらNGな仕事にも挑戦したいですね(笑)。以前よりペースは遅いかもしれませんが、自分のカラーを残しながらも、新たな仕事にも参加したいです」
INFORMATION
■映画『五日市物語』
【STORY&INFO】情報収集会社に勤務する友里(遠藤久美子)はテレビ局からの依頼で東京都あきる野市に赴き、合併から15年経った今、古くから栄え風光明媚だった当時の五日市がどう変わったのかを探り始める。渋々と取材を始めた友里であったが、市職員の栗原(山崎佳之)に導かれ時が止まったかのような穏やかな空気が流れる土地柄に触れてゆくうちに、心が洗われるような感覚を覚え…。あきる野市制15周年記念作品。自然や空気、人柄など五日市を余すところなく映し出した心温まるヒューマンストーリーが誕生した!!
【CAST&STAFF】出演/遠藤久美子・山崎佳之・井上純一・田中健・尾美としのり・布施博・夏樹陽子・草村礼子ほか
監督・脚本/小林仁
配給・宣伝/トリプルアップ
配給・宣伝協力/ジョリー・ロジャー
http://itsukaichi-monogatari.com/
10月29日よりワーナー・マイカル・シネマズ日の出、11月12日より銀座シネパトス、立川シネマシティほか全国順次ロードショー
(C) 2011 「五日市物語」製作委員会
PROFILE
遠藤久美子(えんどう・くみこ)
78年4月8日生まれ 東京都出身
95年に「マクドナルド」のCMでデビュー。「人気者でいこう!」「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」など人気バラエティに出演しお茶の間の人気者に。その後、映画やドラマ、CM、声優など幅広く活躍し、本作が約2年振りに主演作品となる。映画は他に「いさなのうみ」「ラヂオの時間」「ショムニ」「富江・re-birth」「ポストマン」「KIZUKI」「3つの港の物語 日本編『桟橋』」などに出演。主な代表作にドラマ「冠婚葬祭部長」「安宅家の人々」「警視庁捜査一課9係」シリーズ、舞台「ダブリンの鐘つきカビ人間」などがある。
■映画『五日市物語』
【STORY&INFO】情報収集会社に勤務する友里(遠藤久美子)はテレビ局からの依頼で東京都あきる野市に赴き、合併から15年経った今、古くから栄え風光明媚だった当時の五日市がどう変わったのかを探り始める。渋々と取材を始めた友里であったが、市職員の栗原(山崎佳之)に導かれ時が止まったかのような穏やかな空気が流れる土地柄に触れてゆくうちに、心が洗われるような感覚を覚え…。あきる野市制15周年記念作品。自然や空気、人柄など五日市を余すところなく映し出した心温まるヒューマンストーリーが誕生した!!
【CAST&STAFF】出演/遠藤久美子・山崎佳之・井上純一・田中健・尾美としのり・布施博・夏樹陽子・草村礼子ほか
監督・脚本/小林仁
配給・宣伝/トリプルアップ
配給・宣伝協力/ジョリー・ロジャー
http://itsukaichi-monogatari.com/
10月29日よりワーナー・マイカル・シネマズ日の出、11月12日より銀座シネパトス、立川シネマシティほか全国順次ロードショー
(C) 2011 「五日市物語」製作委員会
PROFILE
遠藤久美子(えんどう・くみこ)
78年4月8日生まれ 東京都出身
95年に「マクドナルド」のCMでデビュー。「人気者でいこう!」「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」など人気バラエティに出演しお茶の間の人気者に。その後、映画やドラマ、CM、声優など幅広く活躍し、本作が約2年振りに主演作品となる。映画は他に「いさなのうみ」「ラヂオの時間」「ショムニ」「富江・re-birth」「ポストマン」「KIZUKI」「3つの港の物語 日本編『桟橋』」などに出演。主な代表作にドラマ「冠婚葬祭部長」「安宅家の人々」「警視庁捜査一課9係」シリーズ、舞台「ダブリンの鐘つきカビ人間」などがある。
取材・文/内埜さくら 撮影/おおえき寿一