「怖いシーンと笑えるシーン、さらには泣ける部分もあって、バランス加減が絶妙に構成された映画。最後にとんでもない仕掛けも隠されています！」

ドラマ「ホタルノヒカリ」や「仮面ライダーカブト」でブレイクし、現在は役者＆歌手として活躍中の加藤和樹さんの初主演映画「神様ヘルプ！」が東京・渋谷シネクイントで8月7日から先行公開。自身初となる1人2役に挑戦した作品の内容に迫ります!
──初主演映画「神様ヘルプ！」が８月７日からレイトショー公開です。ご覧になりましたか。
「もちろん観ました！　テンポが良くて、いろんな要素が盛り込まれていて、今までにない作品だなと思いました。怖いシーンと笑えるシーン、さらには泣ける部分もあって、バランス加減が絶妙に構成されてもいたし。最後にとんでもない仕掛けも隠されていて、もう一度観たくなるような作品でしたね」

──本作ではアツオ（人間）と佐藤隆（オバケ）の１人２役を演じていますよね。
「観てもらえば分かると思うんですけど、実は２役でも４つの人格を演じなくちゃいけなかったんですよ。だから、自分自身への挑戦でもありましたね。狂気の役は前からやりたかったんですけど、どこまでできるかなっていう。ただ、平常心で完成作品を観ると正直恥ずかしいですね（笑）。撮影中は無我夢中でしたけど、冷静になると『狂ってるな』と感じるので…」

──役作りはどのように？
「狂気と悪の役を最初に作り込んで、対比になるよう次に善の役作りをしました。元々、ホラー映画好きなので、狂気と悪の役作りをする時は、参考になるかなと『エクソシスト』や『着信アリ』を観直しました」

──善の人格、佐藤隆とご自身の共通点はありますか。
「自分で言うのも何ですけど、正義感が強いところ（笑）。悪いことは悪いって言いたくなっちゃうんですよね、僕も。電車内でのマナーとか」

──撮影で思い出深いことは。
「個人的には、２役用の衣装とメイクチェンジが大変だったこと。一度間違えてしまったので『次はどの佐藤ですか？』と確認しながら演じました。あとは、撮影場所ですね。ロケ地は元々学校で、オバケが出るって噂があるんですよ。僕も含めスタッフさんも撮影前に都内の神社でお祓いを受けましたけど、ひょっとして“見える”人がこの映画を観たら、何かが映っているかも知れません…!?」

──見どころをお願いします！
「先入観なく観て頂ければ自然と世界観に引き込まれて、最後は爽やかな気持ちになれる映画です。ラストで気分がスッキリするはず。三度観ても楽しめます！　保証します!!」

──好きなシーンはどこですか。
「賀来賢人さん演じる俊と、佐津川愛美さん演じる奈緒のシーンですね。涙なくしては観られないし、物語の核でもあるので。それと、佐藤二朗さんが出ているシーンは全部好きです。二朗さんがコミカルな演技をしてくれるお陰で僕が演じた狂気の役が引き締まった感じがします」

──主題歌「神様ヘルプ！」も担当してますよね。
「25年前にトリップする設定なので、25年前にヒットした曲としてこの歌が選ばれたんです。当時、僕は１歳なんでリアルタイムでは聴いていないんですけど、今聴いても新鮮でカッコイイ曲ですね。ゲストプレーヤーに武田真治さんを迎えているので、映画と併せて楽しんで頂けたらうれしいです」

──仕事が忙しそうですが、夏休みはとれそうですか？
「夏休みは富士山に登る予定です。苦労しないと見られない景色を見て、感動したんです。それって、仕事も恋愛も同じだなと価値観も得られたので」

──最後に今後の目標を！
「役者としては、時代モノに出演してみたいです。こう見えておでこを見せると古い顔立ちなんですよ（笑）。来年はデビュー５周年なので、歌手として全国ツアーにも回りたいですね」