「三角関係を描いた愛憎劇で、女性は常に恋や刺激がほしいって本音も描かれています。役者としていつか大胆な演技を要求されることは覚悟していました」

今年デビュー10周年を迎えた女優の宮地真緒さんの主演映画「失恋殺人」DVD版が絶賛発売中！　初回出荷数が１万枚を突破するというスマッシュヒットを記録し、グングン数字を伸ばしている。話題沸騰の本作の魅力について語っていただきました!! ──宮地さんの主演映画「失恋殺人」のＤＶＤが発売中ですね。大胆に肌を露出した作品ですが、出演を決意した経緯は？
「デビューして10年という節目の年だったので、何か変わりたいという思いを持っていた時にこのお話を頂いたんです。本を読んで、出てみたいとも感じました。でも、監督を信頼できないと無理だと思ったのでお会いさせて頂いて、出演を決めました。監督は、映画に対してすごく熱い方。私もいい刺激をもらえたんです」

──南田みや子の役作りはどのようにしましたか。
「みや子は私とは真逆の女性なんですよね。みや子は夫に縛られることを嫌がるタイプなんですけど、私は束縛するし好きな人の行動は逐一知りたい（笑）。理解できるようなできないような感覚だったので、『南田みや子の一生の中の一部分に片足を突っ込んでいる』という気持ちで臨みました」

──撮影で大変だったことは。
「２月に撮影したんですけど、薄着で寒かったです。時代設定が昭和初期あたりなんですけど、当時ストッキングを穿くことができるのは富裕層だけだったんですよね。みや子は今で言うセレブですけど、毎回ストッキングを穿くことはなかったし、下駄の時もあったので」

──本作は宮地さんの一糸まとわぬ大胆な演技が話題となっていますよね。
「そこだけが取り上げられるのは微妙な気持ち（苦笑）。宮地真緒としては脱いでいないので。作品の中で南田みや子としてのあのシーンなんですよ。この作品、不倫を描いているじゃないですか。不倫ってきっと、体の関係がないと成立しませんよね。じゃなきゃ、この映画の登場人物たちのようには溺れないはず。だから、絶対に必要だと割り切っていたし、露出に抵抗はありませんでした。それに、役者としていつかこういう演技を要求されることは、ずっと前から覚悟はしていました」

──作品の見どころは。
「観てくれる方は男性が多そうだとは予想しているんですけど、女性にも共感して頂けると思います。三角関係を描いた愛憎劇で、この映画を観てくれる既婚男性には、『手を抜かずに奥さんをドキドキさせていますか？』と問いかけたいし、そう感じるはずです。女性は常に恋をしていたいし刺激がほしいって本音も描かれているので」

──本作に登場する三角関係に陥る３人は、どうしたら幸せになれたと思いますか？
「何もなかったことにして元の状態に戻ればよかったんでしょうけど、そうはいかないんでしょうね。人間って複雑ですね」

──今回は人妻役を演じましたが、ご自身の結婚観は。
「結婚はいつでもしたいんですよ。本当は22歳で結婚したかったんです。でも叶わなかったから、今は30歳で子供が産めたらいいかなと思っています。逆算すると、28歳ぐらいには結婚していないといけないですね…」

──理想の男性像は？
「オタクな自分を受け入れてくれる人！　理解を示してくれて、一度は一緒にチャレンジしてくれる人がいいです。友だちに『そこまで詳しいのキモくない？』と言われるんですけど、キモいって言葉は落ちます（笑）」

──最後に今後の目標を！
「汚れ役でも何でもできる、女優というよりは役者が目標です。本や漫画を読むと、この役をやりたいと感じる時があるんですけど、そのためにはいろんな引き出しを持たなくちゃ。場数を踏んで引き出しを増やします」