「車とバイオレンスにヤクザも登場しますが、広い意味ではヒューマンドラマ。最初から毛嫌いせず男性はもちろん、女性にも観て頂きたいです」
映画『闇金ドッグス』『ガチパン』のスタッフが再集結。疾走感あふれるクライム・カーアクション映画『ダブルドライブ 〜狼の掟〜』が8月25日に、『ダブルドライブ 〜龍の絆〜』が9月22日に公開される。今回は8月公開で前日譚『ボーダーライン』から続投で主演を務めた藤田玲さんが登場。迫力満点の作品の撮影裏話や魅力を聞いた。クールな見た目とはギャップがありすぎる趣味や、好みのタイプも隠さず語ってくれた気さくな人柄にも肉迫!
僕が(佐藤)流司を指名!初のヘタレ役を観られます
──演じた我妻アベルは車にこだわっていますが藤田さん、運転は?「今日も自分の車で来ました。運転が好きで、1人で車内にいる時間もすごく大事だと感じているんです。自宅から現場に向かう車内で気持ちを作るというか。セリフを声に出したり、ミュージカル前なら歌ったり。僕にとっては大切な空間です」
──では、アベルを含む登場人物が車へ注ぐ愛情は理解できる、と。
「彼らと違って僕はオートマ車ですが理解できますね。この作品は、車マニアも垂涎だと思います。冒頭から( 14年)シボレーコルベット(7代目C7型)で登場しますし(日産スカイライン)GT-R(3代目BNR32型)や(佐藤)流司が乗っていたポルシェ(パナメーラ)といった、名車が何台も登場するので」
──撮影中の運転はご自身で?
「すべて自分で運転しました。マニュアル車の運転は10年ぶりぐらいだったので、何度もエンストしましたけど(笑)普通の道は大丈夫だったんですが、坂道発進がダメで。あのパニクリぶりは久しぶりでした。レース仕様だったから、さらに難しかったんです。ただ、あれほどの名車を運転できる機会なんてあまりないですから楽しかったですね。2速以上だと追走しても追いついてしまうほど速かったんです」
──車好きで意気投合するバディの五十嵐純也役の佐藤流司さんは、藤田さんが指名したそうですね。
「普段から仲がいいしこの作品に出てもらいたかったので、一緒に食事をしている時、流司にオファーさせて頂きました。五十嵐純也役に決まった時に彼が面白いことを言っていたんです。『今まで2.5次元作品とかに出ることが多かったから僕、最強の役しか演じた経験がないんですよ。鼻血を出したり殴られたりっていうこんなヘタレなキャラ、初めてっす』と。僕、『いや、似合ってるよ』と言っておきました(笑)佐藤流司ファンの皆様に新たな一面をお見せできるのは、流司ファンの僕としても嬉しいですね」
──佐藤さん演じる純也が相模原という地元に縛られる感覚、東京出身の藤田さんにはどう映りましたか。
「僕、年上の友だちが多くて親友と呼べる人たちは34〜35歳なんです。彼らから『○○中学の誰が強ええ』みたいな当時の話を聞いたことがあったので(笑)わりとすんなり受け入れることができました」
いつでも何度でも観られる作品で次作はアベルが成長
──劇中では男の友情も色濃く描かれていました。「自分はアウトローじゃないんで作品ほど熱くはないかもしれませんが、ああいう感じなんですよ、男の友情って。相手がバカやってる時にあえてキツい言葉を使って気づかせてあげるというのは、何回かありますね、僕も。何かあったら駆けつけることもありますし。たぶん流司に『来て下さいよ〜』とお願いされたら断らないでしょうね。年下で、可愛くて仕方ないんで」
──男の友情以外にほんのりとした恋愛模様も描かれていますよね。
「最初は台本に『抱きしめる』と書いてあったんですが、元木(隆史)監督があえて外したんです。アベルの男らしさが出ていていいとは思うんですけど、心の中では『チェッ!』と舌打ちしました(笑)やっと小宮有紗さんというヒロインが登場したのに!と」
──あはは!ちなみに藤田さんの好みの女性のタイプは?
「僕の趣味ってフィギュア収集にゲーム、アニメとオタク寄りなんです。自宅の玄関には大きなフィギュア棚が2個置いてあります。しかも1つの棚は全部、美少女系フィギュアですよ。知らずに玄関の扉を開けたらキツいと思いますが、一緒に楽しんでくれるコがいいですね。否定せず、一度見てほしい。見てくれたら面白いと感じてもらえる説明をする自信はあるので(笑)あとは、僕が帰ってきたら『頑張ったね』と仕事に理解をしてくれる人。現実的な面では僕が面倒を見るから、大きな意味で癒やしがほしいんです」
──藤田さんは年中、ポータブル扇風機を持ち歩くほど暑がりですよね。体感温度の一致は気になりませんか?
「ハッ!そうでした…。クーラーの設定温度でひと悶着起きそうですよね。となると僕、寒がりなコは無理なんでしょうね。それに自宅でウサギを飼っていて年中、クーラーをつけっぱなしなんです。だから有無は言わせません。ウサギのために」
──プライベート情報ありがとうございます。改めて作品の魅力を。
「車とバイオレンスにヤクザまで登場するので、男性向け作品と捉えられがちだと思うんです。でも、広い意味ではヒューマンドラマなんです。車がアベルと純也を結びつけただけなので、最初から毛嫌いせず男性はもちろん、女性にも観て頂きたいです。上映時間が短い、もっと長時間上映で観たいという声もありましたけど、裏返せばいつでも何度でも観られると受け取って頂ければ。次作は純也が主役でアベルがサポートに回りますが、アベルが人間らしさを取り戻す重要なシーンがあるので楽しみにしていて下さい」
INFORMATION
■映画『ダブルドライブ 〜狼の掟〜』
【INFO&STORY】
家族以上に親しかった仲間たちに非道な仕打ちをしたヤクザの広澤を殺してしまった我妻アベル(藤田玲)は、少年院時代の兄貴分である村上大児(駒木根隆介)のもとを訪れる。村上が率いる愚連隊サガミ連合のメンバーである五十嵐純也(佐藤流司)とアベルはともに車好きということで意気投合するが、純也は大麻の取引に失敗し、そのペナルティとして闇金から多額の借金を背負うハメになる。そして広澤の弟・狂介は、殺された兄の復讐のためアベルの行方を追っていた…。『ガチバン』『闇金ドッグス』の製作陣が放つクライム・カーアクション。『ダブルドライブ 〜龍の掟〜』は9月22日(土)公開
【CAST&STAFF】
出演/藤田玲・小宮有紗・駒木根隆介・野中隆光・小國彰裕・波岡一喜・佐藤流司
監督/元木隆史
脚本/池谷雅夫
主題歌/『BORDERLINE 〜Aside〜』DUSTZ(DOLCE STAR RECORDS)
企画・配給/AMGエンタテインメント
公式HP
8月25日(土)公開
(C)2018「ダブルドライブ 〜狼の掟&龍の絆〜」製作委員会
PROFILE
藤田玲(ふじた・れい)
1988年9月6日生まれ 東京都出身
03年にテレビ朝日「仮面ライダー555」で俳優デビュー。「牙狼」シリーズの一作「絶狼」シリーズの主人公・涼邑零役で話題を集める。近年の出演作は映画『絶狼 -BLACK BLOOD-』『ボーダーライン』、ミュージカル「南太平洋」「刀剣乱舞〜結びの響、始まりの」など。ロックバンドDUSTZのボーカルとして音楽活動も行う。
公式HP
公式Twitter
公式HP
■映画『ダブルドライブ 〜狼の掟〜』
【INFO&STORY】
家族以上に親しかった仲間たちに非道な仕打ちをしたヤクザの広澤を殺してしまった我妻アベル(藤田玲)は、少年院時代の兄貴分である村上大児(駒木根隆介)のもとを訪れる。村上が率いる愚連隊サガミ連合のメンバーである五十嵐純也(佐藤流司)とアベルはともに車好きということで意気投合するが、純也は大麻の取引に失敗し、そのペナルティとして闇金から多額の借金を背負うハメになる。そして広澤の弟・狂介は、殺された兄の復讐のためアベルの行方を追っていた…。『ガチバン』『闇金ドッグス』の製作陣が放つクライム・カーアクション。『ダブルドライブ 〜龍の掟〜』は9月22日(土)公開
【CAST&STAFF】
出演/藤田玲・小宮有紗・駒木根隆介・野中隆光・小國彰裕・波岡一喜・佐藤流司
監督/元木隆史
脚本/池谷雅夫
主題歌/『BORDERLINE 〜Aside〜』DUSTZ(DOLCE STAR RECORDS)
企画・配給/AMGエンタテインメント
公式HP
8月25日(土)公開
(C)2018「ダブルドライブ 〜狼の掟&龍の絆〜」製作委員会
PROFILE
藤田玲(ふじた・れい)
1988年9月6日生まれ 東京都出身
03年にテレビ朝日「仮面ライダー555」で俳優デビュー。「牙狼
公式HP
公式Twitter
公式HP
取材・文/内埜さくら 撮影/おおえき寿一 スタイリスト/小田優士(Creative GUILD) ヘアメイク/唐澤知子(THE FACE MAKE
OFFICE) 衣装/GLAM ADDICTION TOKYO(03-5728-4280) Connecter Tokyo(03-6447-2894)