「観るとホッとするし、自分も頑張るか! と思える映画。 仕事帰りや面接帰りにフラッと立ち寄って観て下さい。奮起できますよ」
芸人、役者として幅広い層から人気を得ているカンニング竹山さんの主演映画「ねこタクシー」が絶賛公開中! 撮影中の爆笑エピソードや作品に対する思いを聞きました。インタビュー中もテレビと変わらぬテンションでお話ししてくれましたよ~!!
勝手にデ・ニーロのような役だと妄想していました
──竹山さん主演の映画「ねこタクシー」が公開中ですね。2作目となる主演はいかがでしたか。「僕は役者じゃないんで、主演だからという気持ちでは臨んでいないんですよ。周りのベテラン俳優さんたちに助けてもらうスタンスでしたね。共演の方も竹山が主演でOKしているワケですから、相当な覚悟が必要だったとは思いますけど」
──最初に台本を読んだ感想は?
「台本をもらう前にタクシードライバーの役だということだけは聞いていたんですけど、その情報だけで、勝手に妄想しちゃったんですよね…。ロバート・デ・ニーロの『タクシードライバー』を。演じる役はアウトローな生き方をする、博打打ちで、借金で嫁さんを泣かせて…みたいな。台本を読んだら驚きましたよ。おとなしくて気が弱い男ですからね。その上、声も小さい。本番でテレビのように声を張って、NGを出しましたね」
──撮影中、ハプニングなどは。
「ハプニングってワケじゃないんですけど、映画やドラマに出ると、必然的にテレビの露出が少なくなるんですね。で、母親がそれを心配して、嫁さんに電話したらしいですよ。『あの子、最近テレビに出てないけど大丈夫なの?』って。テレビだけが仕事じゃないんですけどねぇ」
自分も頑張ろうと思う作品 仕事帰りにでも観て下さい
──確かに。では、猫のみーすけ君が出演していますが、“猫待ち”などもなかったんですか?「みーすけは本番に強い猫で、切り替えが上手い(笑)。僕のお腹の上に飛び乗るシーンなんか役者顔負けの名演技でしょ」
──劇中、塚本高史さん演じる乗客にキレられていますよね。竹山さんご自身がプライベートで運転手に怒ったことは。
「一度ありますねぇ。まだ半分電車、半分タクシーで移動していた頃。羽田空港に集合する日、寝坊したんですよ。で、タクシーに乗って行き方は運転手さんに任せて、車内で寝たんです。起きたら小学校の前で、『ここですか?』って。次に病院の前で『ここですかね?』って。違うから早く行って! と怒ったんですけど、空港が学校や病院のワケないじゃないですか。ビックリしましたよ。結局8千円ぐらいかかって1万円札を出したら、お釣りがないからって5千円渡すんですよ。コントかと思いましたよ」
──あはは! 本作の見どころは。
「観るとホッとするし、自分も頑張るか! と思える映画なんですよね。非現実的な内容じゃなく、誰にでも起こり得る日常を描いていますから、衝撃的なことは起こりませんけど。働いている人は、仕事帰りにでもフラッと映画館に立ち寄って観てほしいですね。求職中の人は、面接帰りに観ると奮起できると思いますよ」
目標は笑福亭鶴瓶師匠です 園遊会にも出たいですねぇ
──竹山さんは幅広くご活躍ですが今後、園遊会に出たいというのは本当ですか?「そうなんですよ。園遊会って立派な人しか出られませんよね。でも、その立派の基準が分からないから、どうしたら呼ばれるのかなって。僕なんて命を張って、子供3人ぐらい助けないと無理そうですよ」
──目標としている人はいますか。
「(笑福亭)鶴瓶師匠ですね。師匠は50歳ぐらいで落語を本格的に始められたんですけど、僕もその影響でライブを開くようになったんです。俳優として映画やドラマにも出ていますし」
──では、今後も演技を?
「基本は芸人ですけど、演技も。 カンニング竹山っていうキャラ が邪魔にならないように演じて いきたいですね。最終的にはアカデミー賞を受賞して、『いら ねーよ!』と言うのが夢です」
INFORMATION
■映画『ねこタクシー』
【INFO&STORY】
間瀬垣勤(カンニング竹山)は、人付き合いが苦手なタクシー運転手。社内での営業成績ランキングは常に最下位。もはや夫に期待すらしていない妻の真亜子(鶴田真由)と、ダメオヤジに愛想を尽かす娘の瑠璃(山下リオ)との3人暮らし。仕事からも家庭からも見放された、いわゆる負け組。そんな彼が憩いの公園で弁当を食べていると、運命的な出会いが訪れる。じっと見つめる何ともふてぶてしい目、ちょっぴり太ったおっさんのようなその姿。首輪に“御子神(みこがみ)”と書かれた1匹の三毛猫。その何ともいえない貫禄に心を奪われる間瀬垣。そして御子神さんを助手席に乗せて「ねこカフェ」ならぬ「ねこタクシー」を始めることを思いつく…。中年男が“猫を乗せたタクシー”実現のために奮闘する本作。みんながどこか疲れているような現代、中年男と猫がささやかだけど温かな“希望”を届けてくれる。
【CAST&STAFF】
出演/出演/カンニング竹山・鶴田真由・山下リオ・芦名星・室井滋・内藤剛志・高橋長英・甲本雅裕・草村礼子・田村泰二郎・根岸季衣/塚本高史・水木一郎ほか
監督/亀井亨
原作/永森裕二「ねこタクシー」(竹書房刊)
脚本/永森裕二・イケタニマサオ
製作/「ねこタクシー」製作委員会
配給協力/中目黒製作所
企画・配給/AMGエンタテインメント
6月12日(土)より、シネマスクエアとうきゅう他で公開中
(C) 2010「ねこタクシー」製作委員会
PROFILE
カンニング竹山(かんにんぐ・たけやま)
1971年4月2日生まれ 福岡県出身
趣味/お酒・散歩・卓球 特技/競馬予想
92年、小学校の同級生・中島忠幸とお笑いコンビ・カンニングを結成。独特のキレ芸が話題を呼び、一躍脚光を浴びる。バラエティ番組を中心に活躍、また味わい深い風貌とキャラクターを買われ、ドラマや映画に多数出演。映画は他に「嫌われ松子の一生」「イエスタデイズ」「感染列島」「守護天使」「なくもんか」などに出演。テレビ「探偵!ナイトスクープ」「中居正広のブラックバラエティ」「世界笑える!ジャーナル」「カンニングのDAI安☆吉日」「世界征服!竹山塾」、ラジオ「Dig」レギュラー出演中。
■映画『ねこタクシー』
【INFO&STORY】
間瀬垣勤(カンニング竹山)は、人付き合いが苦手なタクシー運転手。社内での営業成績ランキングは常に最下位。もはや夫に期待すらしていない妻の真亜子(鶴田真由)と、ダメオヤジに愛想を尽かす娘の瑠璃(山下リオ)との3人暮らし。仕事からも家庭からも見放された、いわゆる負け組。そんな彼が憩いの公園で弁当を食べていると、運命的な出会いが訪れる。じっと見つめる何ともふてぶてしい目、ちょっぴり太ったおっさんのようなその姿。首輪に“御子神(みこがみ)”と書かれた1匹の三毛猫。その何ともいえない貫禄に心を奪われる間瀬垣。そして御子神さんを助手席に乗せて「ねこカフェ」ならぬ「ねこタクシー」を始めることを思いつく…。中年男が“猫を乗せたタクシー”実現のために奮闘する本作。みんながどこか疲れているような現代、中年男と猫がささやかだけど温かな“希望”を届けてくれる。
【CAST&STAFF】
出演/出演/カンニング竹山・鶴田真由・山下リオ・芦名星・室井滋・内藤剛志・高橋長英・甲本雅裕・草村礼子・田村泰二郎・根岸季衣/塚本高史・水木一郎ほか
監督/亀井亨
原作/永森裕二「ねこタクシー」(竹書房刊)
脚本/永森裕二・イケタニマサオ
製作/「ねこタクシー」製作委員会
配給協力/中目黒製作所
企画・配給/AMGエンタテインメント
6月12日(土)より、シネマスクエアとうきゅう他で公開中
(C) 2010「ねこタクシー」製作委員会
PROFILE
カンニング竹山(かんにんぐ・たけやま)
1971年4月2日生まれ 福岡県出身
趣味/お酒・散歩・卓球 特技/競馬予想
92年、小学校の同級生・中島忠幸とお笑いコンビ・カンニングを結成。独特のキレ芸が話題を呼び、一躍脚光を浴びる。バラエティ番組を中心に活躍、また味わい深い風貌とキャラクターを買われ、ドラマや映画に多数出演。映画は他に「嫌われ松子の一生」「イエスタデイズ」「感染列島」「守護天使」「なくもんか」などに出演。テレビ「探偵!ナイトスクープ」「中居正広のブラックバラエティ」「世界笑える!ジャーナル」「カンニングのDAI安☆吉日」「世界征服!竹山塾」、ラジオ「Dig」レギュラー出演中。
取材・文/内埜さくら 撮影/大駅寿一