紐が切れて数珠が散らばったということは、相談者は俺と同じで憑かれやすい人間なのかもしれないね。水晶は悪いものを取り込むと聞いたことがあるから、避けたほうがいいかもしれない。
　俺も昔は数珠が好きでしていたけど、何度弾けて散らばったことか。以前は沖縄に住む魔除けの数珠を作ってくれる有名なおばちゃんに依頼していたんだよね。「“気”が強すぎるから、これが切れたらしても意味がないわよ」と言われた数珠も、ワイヤーが切れるのではなく石だけが飛び散った。以来、数珠はしていない。
　精神的に弱っていたり、自信がないときも、家に連れて帰ってきやすいらしい。すると霊は「ここ、住みやすいな」と判断して居着くとか。本人の気持ち以外だと、湿っぽい部屋も住み着かれやすいんだとか。もし該当するなら窓を開けて換気して、家の中心で線香を炊いたほうがいいらしいよ。
　みんながご利益があると有難がってさわるものにも、気をつけたほうがいい。俺は毎年、箱根神社へお参りに行くんだけど２年ぐらい前かな。左手で御神木にさわったら、左足がパンパンに腫れて歩けなくなった。帰京する頃には治ったけど、誰かの悪い念をもらっちゃったんだろうね。御神木が悪いわけじゃないから、さわるものには気をつけるようになった。
　それでも、自分で何かを引っ張ってきちゃったと感じたときは、水風呂に日本酒１升と粗塩１袋をぶち込んで、頭からもぐるといいらしい。「いま、（家の中に）いるんじゃねえの」と思ったとき俺も一度だけやってみたけど、カラダが軽くなってスッキリした。キツいときに試してみては。

　俺を通じて作品に興味を持ってくれたとは、素直にうれしいね。ありがとう。
　ただ、映画で俺が演じた役は説明するのが難しいんだよね。高校生時代って、１年生と３年生は精神的にも肉体的にも大差があるじゃん。高校１年生の、野球部の新入部員が恐れるのが俺。先輩５人の顔が突然、すべて俺の顔に変わってしまったり、後輩を指導中、俺の顔が先輩に入れ替わったりするんだよね。だから撮影していても、どんな映像に仕上がるのか、イメージできなかった（笑）
　昔、スニッカーズの『ロッケンロール』篇ＣＭに、故・内田裕也さんが出演していたんだけど。周りから「こいつ、腹が減ると内田裕也みたくなっちゃうんだ」と言われると、高校生が裕也さんに変身しちゃうんだよね。俺の役も、それに近いところがあるかも。 　映画は“野球あるある”が描かれているけど「リアル青春コメディー」だから、俺のような野球経験者ではなくても楽しめるはず。
　公開記念イベントでは野球場で始球式をするかもしれない。「野球の素人集団だから硬球でやったらケガ人が出るぞ」といまから心配だけど（笑）イベントも作品もぜひ観に来てくれよ！
公開記念イベントの開催も予定している。「野球の素人集団だから硬球でやったらケガ人が出るぞ」といまから心配しているけど（笑）イベントを楽しみに、作品もぜひ観に来てくれよ！