酔うと化け物になる父がつらい
「涙が止まらない」と圧倒的な反響を呼んだ
実録コミックエッセイを映画化酩酊すると人として成り立たなくなる父親を持つ作者の、実体験を基にしたコミックエッセイが映画化する。アルコール依存症の父を持ちながら、何とか明るく生きていこうとする主人公の生きざまが、涙無しで読めないと話題になった1作だ。
主人公・田所サキを演じるのは、TBS日曜劇場「この世界の片隅に」で注目を浴びて以降、主演映画が立て続けに公開され、大活躍中の女優・松本穂香。サキの感情の機微を、繊細な演技で体現する。サキの父・田所トシフミを演じるのは、唯一無二の存在感で引っ張りだこの渋川清彦。サキを苦しめる存在でありながらも、チャーミングな姿にどこか憎みきれない雰囲気を感じさせる。
監督は第101回ザ・テレビジョンドラマアカデミー賞監督賞を受賞するなど話題を集めたドラマ24「きのう何食べた?」でも監督を務めた新鋭・片桐健滋。また、3人組お笑いユニット「ザ・プラン9」の久馬歩も共同で脚本を担当する。
普段は無口で小心者なのに、酔うと“化け物”になる父と、新興宗教にハマる母。一風変わった家庭で育った主人公のサキは、“化け物”のおかしな行動に悩まされ、徐々に自分の気持ちに蓋をして過ごすように。自分とは正反対で活発な妹や、親友に支えられ、家族の崩壊を漫画として笑い話に昇華しながら、なんとか日々を生きるサキ。
そんなある日、アルコールに溺れる父に、命にかかわる重大な病気が見つかってしまう。知っているようで、何も知らなかった父のこと。本当の姿を知って、サキはますます混乱していく。父に伝えたかった、本当の気持ちとは。
3月6日より、新宿武蔵野館ほか、全国ロードショー
【キャスト】松本穂香、渋川清彦、今泉佑唯、恒松祐里、濱 正悟、安藤玉恵、宇野祥平、森下能幸、星田英利、オダギリジョー、浜野謙太、ともさかりえ
【スタッフ】監督/片桐健滋
【その他】2019/日本/1時間35分
公式HP
(c)菊池真理子/秋田書店 (c)2019 映画「酔うと化け物になる父がつらい」製作委員会
ラストディール 美術商と名前を失くした肖像
「幻の名画」の真実が明かされるとき
家族の秘めた想いが絆を紡ぎ出す美術商のオラヴィの元に、ある日、音信不通だった娘から電話がくる。孫息子オットーを預かってほしいというお願いだった。その矢先、オラヴィは作者不明の一枚の肖像画に目を奪われる。オットーと作者を探し始め、ついに近代ロシア美術の巨匠の作品といえる証拠を掴む。絵を手に入れたいオラヴィは資金繰りに奔走するが、その過程で想像していなかった娘親子の過去を知るのだった。
2月28日より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにてロードショー
【キャスト】ヘイッキ・ノウシアイネン、ピルヨ・ロンカ、アモス・ブロテルス、ステファン・サウク
【スタッフ】監督/クラウス・ハロ
【その他】2018/フィンランド/1時間35分
公式HP
(c)Mamocita 2018
ソン・ランの響き
孤独な魂が触れ合う運命の3日間
世界が絶賛したボーイ・ミーツ・ボーイの物語80年代のサイゴン。借金の取り立て屋ユンは、ベトナムの伝統歌舞劇<カイルオン>の花形役者リン・フンと運命的な出会いを果たす。一見対照的だが悲しい過去を持つふたりは、孤独を埋めるように響き合い、結ばれる。これまで感じたことの無い気持ちを抱き始めたふたりは、翌日の再会を約束するが、ユンが過去に犯した出来事をきっかけに、ふたりは悲劇的な結末へ突き進んでいく。
2月20日より、新宿K’s cinemaほか、全国順次ロードショー
【キャスト】リエン・ビン・ファット、アイザック、スアン・ヒエップ
【スタッフ】監督/レオン・レ
【その他】2018/ベトナム/1時間42分
公式HP
劇場版 おいしい給食 Final Battle
1980年代の中学校を舞台に大人と子供の
人間模様が紡がれていく学園グルメコメディ1984年。給食マニアの教師・甘利田幸男に衝撃が。なんと、学校から給食が無くなるというのだ。「どちらがよりおいしく給食を食べるか」という超絶給食バトルを甘利田と繰り広げている生徒の神野は、給食改革を目指し、生徒会選挙に出馬すると宣言。そんな2人を見守る新人教師の御園ひとみの心労は果てしない。甘利田は愛する給食を守るため、史上最大の給食バトルに打ってでる!
3月16日より、全国ロードショー
【キャスト】市原隼人、武田玲奈、佐藤大志、豊嶋花、辻本達規(BOYS AND MEN)、水野勝(BOYS AND MEN)、いとうまい子、酒向芳
【スタッフ】監督・脚本/綾部真弥
【その他】2019/日本/1時間43分
公式HP
(c)2020「おいしい給食」製作委員会