女優としても活躍しながら2年半ぶりにグラビアへも復活した川村ゆきえさん、俳優の青柳尊哉さんのW主演映画『美しすぎる議員』が3月16日よりロードショー。「議員さんの仕事には詳しくなかった」と語る川村さんが行った役作りとは。現場で柔軟に芝居を変更したエピソードを交えつつ、グラビアの話も聞いた。
「荒波にもまれて田中愛がどんな表情や心を見せながら前に進んでいくのか。 ドキュメンタリータッチの作風を、イチ市民としてでいいので楽しんで下さい」
私が出演する事が答えだと受け止め監督と話し合いを
──オファーが来た時の感想は。「〝美しすぎる〟と〝議員〟の2つのワードがタイトルにあったので、『これは難しい役だな』と感じました。議員さんの仕事には詳しくないですし、 その上〝美しすぎる〟に私が当てはまるのかと(笑)ただ、演じた田中愛は元タレントということで、設定にはかなり助けて頂きました」
──話し方が議員っぽかったですが、演じる上で意識した点は?
「議員っぽかったですか? うれしいです。演じる時はハッキリとしゃべることは意識していたので。でも私は、 タレントを引きずっていていいと思っていたので、テレビの街頭演説を参考にしながらも、演説の時は素の私です。ただ、どんな職業でも他人からよく見られたいという気持ちはありますよね。だからドキュメンタリーで密着されているシーンは、役として『いい人に見られたい』と思いながらも作り込みすぎるとウソっぽくなるので、私らしさを大切にしました」
──五藤利弘監督の演出で印象に残っていることはありますか。
「それが、あまり何も言われなかったんです(笑)後半までは青柳尊哉さんが演じたドキュメンタリーディレクタ ーに責められる側なので、青柳さんがたまに見せるギラリとした視線には注意しながらも、自由に演じさせて頂きました。結果として、私が出演することがこの作品の答えだと受け止めて、 ひとつだけ監督と話し合いをしたんです。愛が先輩議員に詰め寄られるシーンです。ト書きには『涙を流す』と書いてあったんですが、実際に演じてみたらすごくイライラしてしまって。だから『喜怒哀楽の〝哀〟より〝怒〟が増してしまうんです』と伝えたら私の意向を汲んでくださったので、とても感謝しています。ただ、今となっては泣いてドキュメンタリーの密着を利用するずる賢さやしたたかさを見せる映像を観てみたかったかな、とは思いますけど」
──演じた役とご自身の相違点は。
「インタビューを受けていて、よく見られたいという気持ちは分かります。 でも、私だったら絶対に議員にはなりません(笑)議員さんのお仕事は幅広くて境界線がつかめないので。たぶん愛は、LGBTで相談に来た方の親御さんを説得しに自宅へ行ったり、公園で話を聞いたりと議員の枠を超える仕事をしていると思うんですけど、『その後の選挙の票集めに必要なの?』と、演じてみて大変さを痛感しました」
大雑把で〝O型すぎる〟!?〝小型〟になりたい…(笑)
──撮影のオールアップは真夏の8月3日。夏と冬、どちらが好きですか?「冬生まれなので、冬が好きです。最近の夏は暑すぎます…。冬は洋服を着込めばいいですけど、夏は限界まで脱いでも暑いじゃないですか。しかも夏は、蚊に刺される問題もあって。撮影では私が難しい単語で噛んでしまうことがあったんです。その間、外で待っていた青柳さんと聡太郎さんは、めっちゃ蚊に刺されていました(笑)」
──作品になぞらえた質問も「○○すぎる自分」の○○に入る言葉は。
「えーっ、何でしょう。(血液型の)『O型すぎる自分』ですね。周りから大雑把と言われがちです。ポジティブな言い方をしてくれる人は社交的だと評してくれますけど。でも、インドア派だからちょっと違うかな…。イヤなことは寝たら忘れますし、期限が近づくと焦るのは典型的なO型です。今回 の台本は完成がギリギリだったので、 現場に入ると『覚えました?』が合言葉だったんです。時間がないぶん、チ ームワークはバッチリでした。ただ、 ボディーも〝大型〟になりつつあるので最近は、もっと気をつけようと思っています」
──そうは見えないですが!?
「以前からキックボクシングには通っていたんですけど、2年半ぶりにグラビアに復活するために回数を増やしたんです。でも、終わったら気が緩んでしまい。カラダだけはもっと〝小型〟になりたいです」
──あはは(笑)最後に作品の魅力を!
「〝タレント議員〟と偏見を持たれている女性が奮闘している物語です。荒波にもまれて彼女がどんな表情や心を見せながら前に進んでいくのか。ドキ ュメンタリータッチの作風を、イチ市民としてでいいので楽しんで下さい」
INFORMATION
■映画『美しすぎる議員』
【INFO&STORY】
かつてはタレントとして活躍し、現在は“美しすぎる議員”として話題となっている田中愛(川村ゆきえ)。そんな彼女の取材をするため、ドキュメンタリーディレクターの村上一朗(青柳尊哉)がやって来る。最初はごく一般的な取材だったが、村上のインタビューが徐々に度を越していく。地道に地域密着型の議員として、献身的に奮闘する愛の清くて美しい政治家としての姿に、愛の裏の顔を暴こうと四六時中、愛を監視するかのような村上の取材が続くが、表裏なく、議員として懸命に奮闘する愛のまっすぐな姿を前に、村上の心が少しずつ変化していく……。
【CAST&STAFF】
出演/川村ゆきえ・青柳尊哉・聡太郎・内藤忠司・大桃美代子ら
監督・脚本/五藤利弘
配給/渋谷プロダクション
公式HP
3月16日(土)より下北沢トリウッドにて公開
(C)映画「美しすぎる議員」製作委員会
PROFILE
川村ゆきえ(かわむら・ゆきえ)
1986年1月23日生まれ 北海道出身
03年、芸能界デビュー。「週刊ヤングジャンプ・制コレ2003」で準グランプリを受賞するなどグラビアで人気に。また、映画やドラマ、舞台、バラエティで女優、タレントとしても活躍。映画出演作は『鬼灯さん家のアネキ』『ハニー・フラッパーズ』『タロット探偵ボブ西田』などがある。『居眠り磐音』は5月17日公開。
公式Twitter
■映画『美しすぎる議員』
【INFO&STORY】
かつてはタレントとして活躍し、現在は“美しすぎる議員”として話題となっている田中愛(川村ゆきえ)。そんな彼女の取材をするため、ドキュメンタリーディレクターの村上一朗(青柳尊哉)がやって来る。最初はごく一般的な取材だったが、村上のインタビューが徐々に度を越していく。地道に地域密着型の議員として、献身的に奮闘する愛の清くて美しい政治家としての姿に、愛の裏の顔を暴こうと四六時中、愛を監視するかのような村上の取材が続くが、表裏なく、議員として懸命に奮闘する愛のまっすぐな姿を前に、村上の心が少しずつ変化していく……。
【CAST&STAFF】
出演/川村ゆきえ・青柳尊哉・聡太郎・内藤忠司・大桃美代子ら
監督・脚本/五藤利弘
配給/渋谷プロダクション
公式HP
3月16日(土)より下北沢トリウッドにて公開
(C)映画「美しすぎる議員」製作委員会
PROFILE
川村ゆきえ(かわむら・ゆきえ)
1986年1月23日生まれ 北海道出身
03年、芸能界デビュー。「週刊ヤングジャンプ・制コレ2003」で準グランプリを受賞するなどグラビアで人気に。また、映画やドラマ、舞台、バラエティで女優、タレントとしても活躍。映画出演作は『鬼灯さん家のアネキ』『ハニー・フラッパーズ』『タロット探偵ボブ西田』などがある。『居眠り磐音』は5月17日公開。
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取材・文/内埜さくら 撮影/おおえき寿一 ヘアメイク&スタイリスト/山崎惠子
衣装協力/シャツ:HANABISHI スーツ:スタイリスト私物
衣装協力/シャツ:HANABISHI スーツ:スタイリスト私物