◆「題材が議員さんのドキュメンタリーというテーマで、何が観客の皆さんに刺さるのか、どこに共感を得られるのかという難しさがあり、川村（ゆきえ）さんと聡太郎くんとは何度も話し合いました。五藤利弘監督ともディスカッションを重ねました」

◆茨城県取手市の全面バックアップを受けた撮影はいかがでしたか。
「合宿のように全員泊まり込みで撮影したんですけど、地元の方々がすごく良心的に協力してくださったので、支えられながら撮影に挑みました。劇中、川村さん演じる田中愛が漬物をレポートするシーンがあって、僕らも同じ漬物を食べさせて頂いていたので、すごく楽しみながら撮影できました」

◆「取手は高い建物がなかったので日陰が少なくて暑かったです。ラストでの川村さんとの畑のシーンは、初日に撮影したんです。あのシーンから逆算して『ここにたどり着けばいい』という指針になったので、早い段階で“帰る場所”ができたというか。距離感のベースができたのは大きかったです」

16年～18年、ドラマと映画『ウルトラマンオーブ』、映画『ウルトラマンジード』でオーブの宿敵ジャグラスジャグラー役を演じ悪役から爆発的人気となった俳優の青柳尊哉さんがドキュメンタリーディレクター役を演じた映画『美しすぎる議員』が3月16日に公開。作品の魅力とともに仕事観を聞くと、男らしい決断の末に現在があることを教えてくれた。