「〝高校野球大好き芸人〟のひな壇に座れるぐらいの存在になるのが目標です」
芸能界にも野球好きな女の子は数いれど、今回ご紹介する芹玲那ちゃんほど「高校野球ラブ」なタレントもそういない。春・夏2回の甲子園遠征や、スタンドでの試合観戦だけでは飽き足らず、近頃では審判員資格の勉強まで独学で始めているという〝ガチ〟な彼女に、高校野球への思いの丈を、愛してやまないその魅力を語ってもらった――。
三度の飯より高校野球 その本気度に脱帽!!
──芹さんの高校野球への偏愛ぶりは、SNSやブログなどからもヒシヒシと伝わってきますが、そこまでハマったそもそものきっかけとはいったい何だったんでしょう?
「すごくベタかもしれないですけど、最初のきっかけは、06年夏の決勝戦。引き分け再試合になった早稲田実業と駒大苫小牧のあの一戦に心の底から感動したっていうのが大きかったような気がします。 延長15回の土壇場でその日の最速を出せる斎藤佑樹投手(現・日本ハム)もスゴかったし、次の日の最後の打席が田中将大投手(現・NYヤンキース)との対戦っていうのも運命的。当時はテレビで観ていただけですけど、あそこまで人を惹きつける選手たちの全力プレーに、中学3年生だった私は、すっかり心を奪われてしまったんです」
──そんな出会いから約10年。ご自身のなかでの高校野球熱は、冷めるどころか、ここへ来て、ますますヒートアップしていると。
「そうなんです。私自身、去年からはスコアブックも自分でつけるようになって、また違った楽しみ方ができるようになりましたし、それぞれのチームカラーがすごく出るベンチワークや試合前練習を、実際の球場で観るのもおもしろい。ルールさえよく分かっていなかった、あの当時と比べたら、我ながらずいぶん成長したなぁと思います(笑)」
──いまや地方大会までフォローされているとのことですが、球場にはどのぐらいの頻度で?
「お仕事の都合もあるので、そこまで頻繁には行けていないですけど、夏の予選はもちろん、秋、春の関東大会や明治神宮大会あたりは、可能なかぎり、現地まで足を運ぶようにしています。その土地ごとに違う球場の雰囲気を味わうのも楽しみのひとつではありますしね」
──芹さんの選ぶ、ここ最近のベストゲームを挙げるとしたら?
「うーん、たくさんありすぎて迷いますけど、去年の夏の甲子園の開幕戦でもあった佐久長聖と鳴門の一戦は、私自身がアルプスに近いところで観ていたっていうこともあって、すごく印象に残ってます。なにしろコンディシ ョンをキープするのがただでさえ難しいとも言われる開会式直後の試合で、手に汗握る1点差の好ゲーム。負けて泣きくずれる佐久長聖の花岡遼太キャプテンが、ナインのみんなに抱きかかえるようにして、アルプスの応援団に挨拶をしに来たときには、思わず私までウルッときちゃいましたしね」
──感情移入も甲子園の醍醐味ですからね! ちなみに、ツイッターなどでは春センバツまでのカウントダウンなどもいち早くされていますが、芹さんのイチ推し選手は?
「去年の神宮大会で優勝した履正社の竹田祐投手には、個人的にもすごく注目しています。早稲田実業との決勝戦では、9回2アウトから連打で満塁にまでなったんですけど、そんなピンチで、彼は自己最速の145キロを出してみせた。5点のリードがあったとはいえ、勝負どころで真価を発揮できる精神力の強さは単純にスゴい。夏までにまだまだ伸びそうという意味でも、これからますます目が離せない存在です」
──メディアの注目度ではすでにプロ以上と言ってもいい、清宮幸太郎選手あたりはどうですか?
「秋季大会ではずっと不振だったのに、決勝の舞台では、ライバルでもある履正社・安田尚憲選手のいるまえで先制のホームランを放ったり、逆転の口火を切るタイムリーを打ったり……。役者だなぁ、とつくづく思いましたね。〝清宮越え〟で脚光を浴びる1年生の野村大樹選手がホームランを打ったときに、ふたりでハイタッチをして、自分のことのように喜んでいる姿も、観ていてすごく好感がもてますし(笑)」
──では最後に、ご自身の今後について、その野望をぜひとも!!
「〝目標は長嶋三奈さん〟と言ったらおこがましいですけど、それぐらい発信力のある人にはなりたいです。まだまだ勉強中の身ではありますけど、ゆくゆくは〝高校野球大好き芸人〟のひな壇に座れるぐらいの存在になれたら最高です(笑)」
PROFILE
芹 玲那(せり・れいな)
1991年7月8日生まれ。兵庫県出身、千葉県育ち。
血液型A。
目下、〝高校野球タレント〟としても活躍中の新進女優。野球自体は未経験ながら、春・夏の甲子園はもちろん、地方大会にまで足を運んでスコアブックをつける本格派。愛読誌は『報知高校野球』。目標とする人物は、13年まで『熱闘甲子園』のメインキャスターを務めた長嶋三奈。
公式ブログ
公式Twitter
芹 玲那(せり・れいな)
1991年7月8日生まれ。兵庫県出身、千葉県育ち。
血液型A。
目下、〝高校野球タレント〟としても活躍中の新進女優。野球自体は未経験ながら、春・夏の甲子園はもちろん、地方大会にまで足を運んでスコアブックをつける本格派。愛読誌は『報知高校野球』。目標とする人物は、13年まで『熱闘甲子園』のメインキャスターを務めた長嶋三奈。
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取材・文/鈴木長月 撮影/おおえき寿一