今年7月に女性ニューウェーブアイドルグループゆるめるモ!を卒業した“もね”こと櫻木百ちゃんの主演映画『うつろいの標本箱』が、10月29日よりレイトショー公開。孤高のミュージシャン黒木渚さんの1stアルバム「標本箱」をモチーフにしたという本作の見どころとは?
人生で経験してない告白する
シーンが一番苦労しました!
──撮影はいかがでしたか?「大変でした! 一番苦労したのがイツキが告白するシーンです。私、自分から告白するって人生で経験したことがないから、表情や伝える時のテンションが分からなかったんです。だから撮影前に告白シーンのある映画やドラマを観て予習したんですけど、照れるという感情が理解できなくて。でも、もし自分だったら事前に観た作品ほどは照れないだろうな、と思いながら演じました。ただ、告白した後の行動が自分と似てるなとは感じましたね」
──ほかに似ている部分は。
「鶴岡(慧子)監督から『素の私のままでいい』とアドバイスを頂いていたので演じやすい役ではあったんですけど、山田イツキの小悪魔っぽいところ、私も似てるって言われるんですよね…。普通に反応してるだけなのに言われちゃうから、本当は嫌なんですけどね(笑)でも監督から『そこがいいところ』とおっしゃって頂いたので、普段に近い私が映像になっていると思います」
──だから劇中の衣装もプライベートの私服っぽいんですか?
「実は撮影で着た洋服、私の私服なんです。イツキをイメージして何点か持って行って選んで頂きました。だからイツキが着てる洋服もピンクや白が多めなんですけど、普通の大学生らしく見えていたらうれしいですね」
──ほかに撮影で大変だったことはありますか。
「劇中の冒頭で花火をするシーンがあるんですけど、撮影が10月だったから、夜はかなり寒かったんです。緑地での撮影だったから、車でしばらく走ったガソリンスタンドでお手洗いをお借りしたんですけど、少しでも撮影をストップさせないよう、みんなで一斉に行ってました。あのシーンを含め、階段でしゃべる撮影とか、共演者のみなさんとアドリブでしゃべってるんです。その会話を聞いているスタッフさんたちがずっとクスクス笑っていたのが印象的でした」
女性陣のアカペラ披露が見所
すれ違う場面は個人的に好き…
──本作は黒木渚さんのアルバム『標本箱』がモチーフですが、中でも好きな曲はありますか?「出演が決まって初めて楽曲を聴かせて頂いたんですけど『金魚姫』が一番好きです。♪女は金魚 ゆらりゆられて遊ぶ♪って歌詞、多くの女性が共感できる気がするんですよね。曲調も好きで、歌詞の一部をツイートしたら、ファンの方に私っぽいと言われました。『テーマ』は私が劇中でアカペラで歌っているんですけど、黒木さんが歌うと簡単に歌ってるように聴こえますけど、実際に歌うとすごく難しかったです。というか、黒木さんの曲は全部難しい…。自分が歌ったアカペラを聴き直すと『やめて! 流さないでーっ!!』っていまだに思いますもん」
──あはは(笑)でもそこが見どころでもあるじゃないですか。
「そうなんです。女性陣全員がアカペラで歌っていて、意外なシーンで入っているので、作品を観てチェックしてもらいたいです。個人的には出演者が劇中、いろんな場所ですれ違うシーンも好きなんですよね。きっと普段の生活の中で、いずれ出会う人とすれ違うことってあるのかも知れないな、と思うんですよ」
──ではもし、ご自身が出演していなかったら誰と鑑賞したいですか?
「楽しい映画ならお友だちと観たいんですけど、こういう内容が深くてドラマ性がある作品は1人でじっくりと観たいです。鑑賞中に話しかけられたくないので(笑)それで、観終わったらお友だちにオススメしてそのお友だちも1人で観に行ってもらって(笑)改めて場を設けて作品への感想を語り合いたいですね」
INFORMATION
■映画『うつろいの標本箱』
INFO&STORY
シンガーソングライター・黒木渚のファーストアルバム「標本箱」をモチーフに、歌詞で描かれる女性の強さや揺れる想いを6人の女性に託し、些細な日常の中で生まれる女性たちと9人の男性のすれ違いや出会いを、ある1日の物語として描いた。主演に抜擢されたのは、アイドルグループゆるめるモ!を卒業したばかりの“もね”こと櫻木百。グループ卒業後、初の主演作となる。
CAST&STAFF
出演/櫻木百・小川ゲン・赤染萌・小出浩祐・橋本致里・佐藤岳人・illy・佐藤開・岡明子・伊藤公一・大森勇一・森田祐吏・小久保由梨・今村雪乃・渡辺拓真
監督・脚本/鶴岡慧子 エンディングテーマ/「テーマ」黒木渚 製作・配給/タイムフライズ
公式HP
10月29日(土)より渋谷ユーロスペースにてレイトショー
(C)2015 タイムフライズ
PROFILE
櫻木百(さくらぎ・もね)
11月29日生まれ
12年結成のアイドルグループゆるめるモ!のエースとして活躍。ほぼ全曲の振付も担当し、16年7月のライブを最後に卒業。グループ在籍時から女優業にも意欲的に取り組んでいて、映画『家族ごっこ「父の愛人たち」』『深夜カフェ「長いお別れの台詞」』『女の子よ死体と踊れ』などに出演。
公式Twitter
■映画『うつろいの標本箱』
INFO&STORY
シンガーソングライター・黒木渚のファーストアルバム「標本箱」をモチーフに、歌詞で描かれる女性の強さや揺れる想いを6人の女性に託し、些細な日常の中で生まれる女性たちと9人の男性のすれ違いや出会いを、ある1日の物語として描いた。主演に抜擢されたのは、アイドルグループゆるめるモ!を卒業したばかりの“もね”こと櫻木百。グループ卒業後、初の主演作となる。
CAST&STAFF
出演/櫻木百・小川ゲン・赤染萌・小出浩祐・橋本致里・佐藤岳人・illy・佐藤開・岡明子・伊藤公一・大森勇一・森田祐吏・小久保由梨・今村雪乃・渡辺拓真
監督・脚本/鶴岡慧子 エンディングテーマ/「テーマ」黒木渚 製作・配給/タイムフライズ
公式HP
10月29日(土)より渋谷ユーロスペースにてレイトショー
(C)2015 タイムフライズ
PROFILE
櫻木百(さくらぎ・もね)
11月29日生まれ
12年結成のアイドルグループゆるめるモ!のエースとして活躍。ほぼ全曲の振付も担当し、16年7月のライブを最後に卒業。グループ在籍時から女優業にも意欲的に取り組んでいて、映画『家族ごっこ「父の愛人たち」』『深夜カフェ「長いお別れの台詞」』『女の子よ死体と踊れ』などに出演。
公式Twitter
撮影◎大駅寿一 取材・文◎内埜さくら